京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3111-A 新緑祭・白滝山図山行(比良55-21)

2011年5月21日(土)

新緑祭の名にふさわしく、まぶしいほどの新緑でした。何度も思わず感嘆の声を上げました。展望があまりなくても、この緑だけで癒されました。

 

201105白滝山3

 

写真:新緑の中を行く

 

【参加者】L)秋房伸一、上坂淳一、寒川陽子、岡田恭二、酒井敏行、藤松奈美、中村恵子、橋本年弘、鹿嶽真理子 会員9名、合計9名

ボッカポイント:酒井、橋本

読図ポイント:藤松、中村、橋本、鹿嶽

【天候】曇

【記録】52期 秋房伸一

 烏丸御池8:05=(マイカー)⇒8:30八瀬=(マイカー)⇒9:00坊村

A地点・坊村9:30→10:10伊藤新道出合30→11:00 D地点→11:10ワサビ大滝20→11:45 E地点→12:05休憩h830m→12:40 G地点・白滝北峰→12:45 H地点・白滝山13:10→13:30 I地点・オトワ池→13:55 J地点・白滝谷出合→14:25スベリ石40→15:05 K地点・林道出合→15:05牛コバ→※15:25坊村→※15:35葛川森林キャンプ場

※は伝令の寒川のタイム

全員キャンプ場到着は16:00

201105白滝山読図用1W

 

 新緑祭関連企画で新人も4名参加することから、読図に重点をおいた例会とした。今回の狙いは①シルバコンパスの基本的な使い方をマスター②2.5万分の1地形図に親しむ③地形図と実際の地形との対応感覚、地形の大きさ感覚を磨く第一歩とする 、の3点で、読図ミッションを20設定した。

 

 酒井、橋本の2名はボッカにも挑戦し、酒井は下りもボッカし、自らの課題に取り組んだ。

 道路地図のように登山道をなぞるだけの使い方でなく、等高線を意識した使い方を心がけたが、やはり地形図の弱点というのもあるもので、滝をまくところでは地図に記載されている道とは現実の登山道はかなりの相違があった。(滝そのものも地形図には記載が無い)

 

 手段と目的を取り違えてはいけないわけで、読図山行で地形図の道を意識するとはいえ、そこは総合的な判断で、上坂が「よくわからない時にはじっと止まって考えても解決しない。偵察を出して現場で考えること」と自ら偵察にでかけ、事なきを得た。

 

 白滝山からの下りでは中村と鹿嶽が先導。白滝谷の流れが、今度は沢登りに誘っているようであった。

 計画書には3時半に新緑祭会場着としており、それに間に合うように、林道の途中から、寒川に伝令を頼み、“副業ランナー”でもある寒川は走って山を下った。

 

201105白滝山1

写真:オトワ池にて

 

【感想】48期 寒川陽子

 大怪我や疾病が原因で体力が低下し、行きたい山に行けずに悔しい思いをした事はないだろうか。自分のやりたい事が他でもない自分の力量不足のせいでできないのは、私にはとても辛い。当会では正会員になるためだけにボッカを行う会員もいらっしゃるようだが、ボッカには岩や沢と同じくらい深い世界が広がっている。なだめてすかしてランナー仲間にゴールを踏ませるの宜しく、めげそうになってるボッカ仲間がボッカをやり遂げた時は、自分の事なんてどうでもよくなる位に嬉しくなる。

 前口上はこの位にして、読図とボッカというお好みセットなので即決で参加表明をした。難なくボッカができるようになって初めて周りが見渡せる。地図を見る余裕が出てくる。今回のコースは終始水に恵まれた景観で微地形も少ないため読図もしやすく、わかる楽しさを感じられるCLの細やかなミッションが素敵だった。

 夫婦滝以降の下りは思い思いに下ったため、時折隊列が止まる度に後方にいた酒井さん(下山ボッカ中)には余分な負荷をかけたと思うが、自らの課した目標をやり抜いた酒井さん、橋本さんには拍手を送りたい。

 

201105白滝山2

写真:サクサク下る

 

【感想】54期 橋本年弘

 無謀にも,初めてのボッカに挑戦してしまいました。日頃の運動不足とメタボな体のため,足は上がらず,汗は噴出し,息は上がるし,みなさんに大変迷惑をかけてしまいました。

 水をペットボトルに入れてボッカしたのですが,水がこんなに憎く思えたのは初めてです。いつも一番ありがたい存在なのに・・・。

 「もっとゆっくりでいいですよ。」「足の運びをゆっくり・・・。」「何か食べたほうがいいですよ。」といろいろ声をかけてくださって本当に励みになりました。自分一人だったら無理だったでしょう。自分の力の無さとみなさんの優しさをひしひしと感じました。

というわけで,下山途中の透き通るような新緑のブナ林も,体に冷気を吹き込む沢の流れも,一段と印象に残りました。あんなにしんどかったのに,もう二度といやだと思ったのに,すっかり忘れてしまいました。

これが,みなさんが山をやめられない理由の一つなんでしょうね。そんなみなさんの心の一端に触れたような気がして,なんとなくうれしくなりました。また,一歩ずつ自分の背丈に合った「山の形」を探していきます。

みなさん本当にお世話になりました。また,迷惑かけます。

 

【感想】54期 鹿嶽真理子

 新緑祭の名にふさわしく、まぶしいほどの新緑でした。何度も思わず感嘆の声を上げました。展望があまりなくても、この緑だけで癒されました。

 

丁寧な地図読みを講習と為になるミッションでした。コンパスの当て方を習い、現在地の標高と目的地の標高差を確認したり、進行方向を確認したり、斜度の変化を確認したり、目的地点を特定したり、山座同定したり、大変勉強になりました。 滝のところの巻き道は難しかったです。左のほうについていたテープは登山道とは違うなと思いましたが、真逆の方向にかなりの距離を巻くあの道、地図からは想像できませんでした。

 

 下山道の途中から先頭を任され、白滝谷沿いのさわやかな道を行きました。シャクヤクの花が咲き乱れ、イワカガミも登場。ニリンソウ、タニギキョウ、ホウチャクソウなども咲いていました。花を見ると、ついついテンションが上がってしまう私です。2回ほど道を間違えそうになりましたが、何とか無事下山できました。皆様、お世話になりました。そして、歩荷のお二人はお疲れ様でした。私も怪我が完治したら頑張らなくては。

 

【感想】54期 藤松奈美

 新緑祭の名にふさわしいさわやかな山行でした。石楠花の花も咲き、とても気持ちよく歩けました。

 会に入って初めて全く怖くない山行!これが一般的な山ガールのしている登山なのでは・・・と思いました。

 始めての読図は、コンパスの使い方からでしたが、一致するととてもうれしく、楽しかったです。

 秋房例会なので、最後まで「何かあるんじゃ・・・」と疑っていましたが、最後まで登山道を歩ききりました。

 ただ、最初、ものすごく大きな落石があり、びっくりしました。気軽な山でも気をつけないといけないな、としみじみ思いました。上坂さんに言わせれば「あんたがいるといつも何か起こる」ということですが・・・。

 みなさま、ありがとうございました。橋本さん、酒井さんぼっかお疲れ様でした。

 

【感想】54期 中村恵子

くもり空でしたが、ベストシーズンというのか、緑が、とてもきれいでした。

 

はじめての参加で、何日も前からドキドキしていました。

ついていけるか、皆さんに迷惑かけないか、

心配していましたが、

なんとか無事最後までついていけました。

読図は、むずかしく何度もまちがえましたが、「正解」ができるとなんか、とってもうれしくなりました。

 

個人で、行くときも先頭で歩くことないのに、途中先頭をまかされたときは

私でいいんですか?って感じでドキドキしました。

また鹿?のような死体もあって、

ドキドキばかりでの1日でした。

 

たのしい山でした。

みなさんありがとうございました。

これからもよろしくおねがいします。

 

【感想】48期 上坂淳一

 リーダーは読図ポイント用に入念な準備をしてくれたようですが、僕は個人的に昨年のルートミスのリベンジを心中に期しての参加でした。

 読図といえば、地形図を読むという意味と取られがちで、基本技術としてはそれで間違ってはいないのでしょうが、残念ながら神のごとくに正しい進路を言い当てることはできません。むしろストーリーを一時的にペンディングして現場でデータを補強することの方が重要なのではないでしょうか?とりわけ集団登山の場合には個々のメンバーの力量と持ち時間を考えながら判断しなければならないリーダーには大変な負担を強いることになります。

 今回のルートでは大滝の上で地形図の表示と実際のルートが食い違っており、かなり難度の高い読図になりましたが、慎重に進路を探りながら登山道をキープし続けたCLのRF技術の高さはさすがというほかありません。

 白滝山は期待通り新緑に輝き、白滝谷ではシャクナゲやイワカガミのお出迎えもあって、思いのほか充実した山行でした。

 

 

【感想】52期 秋房伸一

 時間配分も含めて無事、予定どおり歩け、ホッとしました。読図については、ゴールはなく、毎回精進を続けていきたいと思います。皆様、ありがとうございました。