京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

[NO.3168]冬合宿八ヶ岳アイスクライミング

今期初のアイスだったが,新しく買ったアイスバイルのノミックと前からもっている縦爪アイゼンM10がアイスによく刺さり気持ちよく登れた。

ナイアガラの滝にて

ナイアガラの滝にて

[NO.3168]冬合宿八ヶ岳イスクライミング(合宿ポイント)

【メンバー】L長野浩三,丸山弘,上坂淳一,本田勇樹

【記録】長野浩三

【天候】23日晴れ,24日曇り時々晴れ,25日晴れ

【タイム】2011年12月22日(木)20:30山科駅→25:00諏訪湖SA(仮眠)

23日6:50美濃戸→8:40赤岳鉱泉9:30→ジョウゴ沢ナイアガラの滝→15:00赤岳鉱泉

24日6:50赤岳鉱泉→裏同心沢F1~F5→11:10大同心稜→12:00赤岳鉱泉

25日7:10アイスキャンディー8:40終了,9:30赤岳鉱泉→10:30美濃戸

【記録】長野浩三

 今期初のアイスクライミングにでかけた。

 仮眠はSAでとったが寒い冬はこの方式がいいかもしれない。仮眠から起きてSAであたたかい朝食をとって美濃戸へ。

 1日目はジョウゴ沢を詰めた。F1はいつもはしょぼい滝だが,今回は雪があまり降っておらず,F1も結構大きな滝となっていた。アップがてらF1,F2とリードクライミングを行い,ナイアガラの滝へ向かった。ナイアガラの滝も普段は3m程度らしいが,今回は雪で埋まっておらず,バーティカル部分も4,5mはあった。長野がリードで登りトップロープを張ってそれぞれ1回ずつ登った。もう少し登りたかったが人気スポットで後から後からクライマーがやってきたので明け渡した。1日目はテントに戻り,18時ころ就寝。食事は豪華に豚肉鍋だった。

 2日目は裏同心沢を詰めた。裏同心沢も普段は雪で埋まっているところも滝が露出しており,登りごたえがあった。F1から結構な高さがあった。人が多く,滝によっては順番待ちであった。F5も順番待ちになりそうだったので,左の少し水がでているところを登ったが角度があり,しかもつららで登りにくかった。がなんとか突破した。ロープは長野・本田と丸山・上坂で分かれた。

 裏同心を抜けて大同心稜までが一登りあった。もう終わったと思っているだけに結構こたえた。大同心稜は30分ほどで下降した。

 下降後は昼食をとり,アイスキャンディーでアイスクライミングをした。キャンディーはバーティカルで15mくらいあり,のぼりごたえがあった。本田さんはアイゼンの刺さりがわるそうだったが,何本も上まで登っていた。結構練習になった。

 3日目は,長野と本田のみ,キャンディーで1時間半遊んだ。なお,キャンディーはテント泊でも1日1000円で使用することができる。1時間半で長野6本,本田8本を登った。1本の単価が200円を割ったので,まあまあだ。

 今期初のアイスとしては天候にもめぐまれ,最高の出だしとなった。

【感想】46期 長野浩三

 今期初のアイスだったが,新しく買ったアイスバイルのノミックと前からもっている縦爪アイゼンM10がアイスによく刺さり気持ちよく登れた。スクリューもある程度安定して打つことができるようになったので,今期はアイスに10回くらい行きたい。なお,今回本田さんに貸した,以前からも持っているバイル,アナコンダ(これもよくささりますよ~)を競売にかけたいと思います。入札希望者は長野まで(^_^)

【感想】 43期 丸山 弘

 久しぶりに冬合宿の食事当番をさせていただきましたが、本人が体調を崩していて味見程度しか食べられなくてご迷惑おかけしました。皆さんの健啖家ぶりがうらやましい限りです。上坂さんのカレーも美味しそうでした。また下界で試してみます。慣れたゲレンデではありますが、いつもより氷瀑の状態もよく、気温も八ヶ岳らしく(最低気温マイナス15度くらい?)少し冬山気分が味わえました。去年一度もアイスに行けなかったので今回は軽めのリハビリでしたが、今シーズンはもう一回くらい行けたらいいなあ…。アイス入門希望の若者(自称若者でも可)ありましたら、僕のバイル(数年前は最新式)とアイススクリュー(どれか一本はやばい)をお貸ししますのでどうぞご連絡ください。それにしても本田くんはすごい!

【感想】 53期 本田

 初のアイスクライミング、自然の氷瀑も登れたし、人工のアイスキャンデーでも沢山練習することができ氷に慣れることができて良かったです。面白かったのは、自然の氷瀑をコンコン叩いて穴を開けたり、バイルを引っ掛けたり、壊れないように優しく道具を手足のように使うこと。一方アイスキャンデーでは大胆なムーブを楽しめるのも魅力を感じました。道具の手入れとか下準備が重要でそういう面での敷居の高さは感じました。そういう道具を持つというのがモチベーションにつながるのかなぁと思います。ということでバイル、アイゼンは購入決定なので競売参加の際はよろしくお願いします。

 帰宅したら、比良は雲の中翌日も一日雪が降り続いており、八ヶ岳の好天が嘘のようでした。やっぱり冬山はいいなと思います。アナコンダを貸してくれた長野様、皆様ありがとうございました。

【感想】 48期 上坂淳一

 かつては芳野満彦氏が足を半分失ったとか、小西政継氏が裸足で逃げ帰ったとか、数々の伝説に彩られ、また我が国にピオレトラクションが導入された折には、その普及に大きく貢献したアイスエリア群を持つ八ヶ岳もすっかりゲレンデ気分でお手軽に楽しめるようになってきました。

 僕自身も10年前にはストレートシャフトのカジタセミチューブで登っていましたが、今日ではリーシュレスバイルと縦爪アイゼンが主流になりつつあるようです。

 それにしても驚いたのは、今回がアイスデビューの本田さんで、初めは少しおっかなびっくりな感じで登っていたのが、あっという間に華麗なテクニックを身につけてバーティカルアイスをサクサク登ってました。

 これは、ジムと外岩でクライミングのムーブとバランス感覚を十二分に習得していたことと、また初心者はバイルに頼りがちになるものですが、今回は歩行用アイゼンにもかかわらず、慎重にホールドを見極めて、丁寧に足を使うセンスの良さが光っていました。

 長野さんが多忙の中、例会を企画して下さったおかげで、皆さまとも楽しく山行を共にすることができたことを、心より感謝いたしております。

アイスキャンディーにて

アイスキャンディーにて

アイスキャンディーにて2

アイスキャンディーにて

アイスキャンディーにて3

アイスキャンディーにて