ジョウゴ沢を抜けて稜線まで出るというのはとてもワクワクする体験でした
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【メンバー】L・長野浩三・AT・本田勇樹
【天候】22日曇り時々雪,23日晴れ時々曇り,24日晴れ
【行程】12月21日(金)20:30京都発 24:30 諏訪湖SAで仮眠
12月22日(土) 5:00 諏訪湖SA→6:00美濃戸口(本田さん合流)7:00美濃戸→9:30赤岳鉱泉テント場→10:30ジョウゴ沢へ ジョウゴ沢のF1,F2,ナイアガラの滝でアイスクライミング→15:30テント場
12月23日(日)5時起床 7:00出発 ジョウゴ沢をF1,F2,大滝をアイスクライミング→11:00稜線 硫黄岳へ往復(T,本田)→11:30横岳へ縦走出発,地蔵尾根を下山→14:13行者小屋→14:45テント場
12月24日(祝)6時朝食 7:30アイスキャンディーでアイスクライミング 10:30→10:50赤岳鉱泉発→11:50美濃戸,もみの湯で入浴,18:00帰京
【記録&感想】46期 長野浩三
昨年ノミックを買ってアイスに9日出かけた。今年も手始めに八ヶ岳に行くこととした。本田さんもノミックを購入し,Tさんはフュージョンを購入して参加となった。
一日目は諏訪湖SAの食堂でぬくぬくと仮眠をして,暖かい食事をとり美濃戸へ出発した。
美濃戸口で本田さんと合流し,美濃戸まで1台の車で上った。美濃戸で身支度を調えて出発したが,アイスの道具やら,食事やらがけっこう重かった。
赤岳鉱泉について,テントを張り,早速ジョウゴ沢へ。F2でしばし登っていたが,ほとんど人が来ない。
その後ナイアガラの滝へ移動したが,天候がいまいちなためか誰も来ない。ナイアガラの滝を独占して3時ころまで練習した。Tさんがナイアガラでスクリューを打ってリードをした。スクリューを打つのは慣れが必要で,かつ,フィーフィを使ってレストせずにフリースタイルで角度のある氷瀑を登るのはかなり難しい。
22日夜は豚キムチ鍋だった。生豚肉を1kg準備したのでたらふく食べた。23日朝も豚キムチ鍋(人によってはさらに餅をいれた)だった。
23日はジョウゴ沢をF1,F2と抜け,大滝へ一番乗りした。大滝の直前では前日の雪で膝上ラッセルだった。長野が時々足がはずれながらも何とかリードした。核心部分は4,5mバーティカルになっていた。まだ雪で埋まっているという感じではなく,10メートルくらいの高度感があった。上部は雪の下が岩なのか氷なのかわからず,ノミックの刃先を傷めそうだった。何とか大滝を抜けて,10mほど先の岩を用いてビレイし,セカンド本田,ラストTと登った。
その後,やや右に進路をとり,少し岩登りもしながら,稜線へでた。
でた稜線は,硫黄岳山頂と横岳の間のコルだった。T,本田は硫黄岳へ往復し(長野はばてて休憩),その後横岳方面で縦走した。
時折かなり強い風が吹き,顔面の露出しているところが凍傷になりそうだったが,何とか進めた。天候は晴れで景色はすばらしかった。
この稜線は結構風が強く,縦走できるコンディションも限られていると思っていたが,今回縦走できたのはラッキーだった。
その後,地蔵尾根を走るように下山し,赤岳鉱泉について,小屋でビールで乾杯とした。
24日は,朝テントを撤収し,8時ころから10時30分ころまで赤岳鉱泉の人工氷壁アイスキャンディーでアイスクライミングとした。テント泊まりでも一日1000円でキャンディーを使うことができる。なるべくたくさん登ろうということになって,1人2本ずつ連続で登ろうと言っていたが,結局長野は1.5本×2回,1本×3回,計6本を登ったくらいだった。T,本田はさずがで,2本連続を何回もこなしていた。長野で1本の単価は約166円,T,本田は1本単価100円を切っていたのではないだろうか。
腕もパンプしてきたので温泉を目指してとっとと下山した。
下山時は登山道が凍っていた。アイゼンなしだとつるつるで大変そうだったが,チェーンでつないだゴムではめる軽いアイゼンを付けると滑らず快適だった。このアプローチ用アイゼンはなかなかいいが,価格が約6000円くらいして高いのが難点だ。
今期もアイスのシーズン到来なので,集中的に行きたい。バイルは一組貸せるので,是非行きたい方は例会へ参加ください。
【感想】51期 AT
今回は縦走にリード練習にアイスキャンデーにと、やりたいことをすべてやらせてもらえたという感じで大満足の山行でした。
特に、ジョウゴ沢を抜けて稜線まで出るというのはとてもワクワクする体験でした。
今までアイスクライミングだけをして帰るというスタイルには、何となくピンとこないものがあったのですが、そのまま山に登るというのはとても楽しく思い、自分はやはり山に登るということが好きなんだなと思いました。ジョウゴ沢を登ってみて、アイスクライミングってやっぱり沢登りなんだな、と思いました。