京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3312 剱岳 別山尾根

剱岳は自分には縁の無い山だと思っていました。昨秋、身の程知らずに思いついた剱岳例会企画ですが、皆様のお蔭で無事に実施することができました。

130803-剱岳山頂

剣山山頂

 

 

[No.3312]2013年8月1日(木)夜-4(日)剱岳 別山尾根

 

【参加者】L奥野淳子 穐月大介 辻野喜信 西田和美 葛城美知子 鹿嶽眞理子 鈴木かおり

     在京本部:辻春見   (会員8名) 

 

【記録】 54期 鈴木かおり

 

<天候> 雨時々曇り

8月1日 8:30pm京都駅集合、出発

8月2日 1:00am過ぎ立山駅駐車場着

     1:40 駐車場にて就寝 テント

     5:30 起床

     6:40 出発

     7:50 ケーブル&バス乗継ぎで室堂着

     8:24 ミクリガ池

    11:00 剣御前小舍着

    11:35 剣御前小舍出発

    12:45 剣山荘着

 

野崎会長のお見送りで出発。野崎会長最後の最後まで、ありがとうございます。

夜中に立山駅駐車場着で就寝。他にもテントや車中で寝ているグループあり。他のグループの楽しそうな笑い声が聞こえた。就寝中にかなりの雨。

 

室堂でも雨の中歩き出す。雷鳥坂を登り始めて、まさか自分でびっくり!高山病になったようで呼吸困難になる。雨はキツくならず、助かるが、呼吸が苦しくて、まわりの状況をよく見ることができなくなり、記録も細かくつけられなかった。皆さんにもご心配をお掛けしました。

 

剣御前小舍越えてから雷鳥の親子と遭遇。私達のような?ヒヨコちゃん2羽にお母さんが花咲く斜面を小走り気味に歩き回る。雪渓を何度か通り、剣山荘に着く。

この日剣岳に登頂してきた登山者が続々戻ってきていた。どの登山者も満足な表情。明日の私達には、どんな一日になるのだろう。夕焼けがきれいな日だった。

 

130802-コバイケイソウと雪渓

     コバイケイソウと雪渓

 

8月3日(土)  54期 鹿嶽眞理子

<天候> 晴れ

<コースタイム>

剣山荘4:00~4:37一服剱~5:37前剱(朝食)6:00~6:50平蔵のコル~7:08カニのタテバイ~7:52剱岳8:20~8:43カニのヨコバイ ~ハシゴ~8:55トイレ前で休憩~9:07平蔵のコル~9:45前剱の門~武蔵のコル(休憩) ~11:10一服剱~11:40剣山荘

4時出発。空には星が瞬き、天気はいいようだ。ヘッドランプをつけて暗い中を登り始めたが、30分もたたないうちに少しずつ明るくなってきた。一服剱に着くころには、朝焼けの空が見えた。雲海が浮かび、空は青い。前剱についた時にはしっかり太陽は上っており、ご来光は見られなかったが、美しい景色だけで十分満足だった。

 

130803-カニのたてばい

      カニのたてばい

 

ここで朝食をとり、剱岳をバックに記念撮影をして先へ進む。石を落さぬよう、浮石を踏まぬよう、鎖場では一歩一歩丁寧に進んでいく。やがて平蔵のコル。この先、カニのタテバイだ。簡易ハーネスをつけ、準備をする。垂直に近い岩場を、よその人が登って行くのを見ると、すごく怖気に見える。しかし、実際に行ってみると、足を置くところも手で摑むところも山のようにあり、緊張感はあるものの、不安は全く感じず、淡々と丁寧に登って行くと、あっという間にタテバイは終わっていた。お天気が良くて、岩も鎖も全く滑らなかったのもよかったが、それ以上に野崎会長にしていただいた岩特訓の成果が絶大だったと思う。感謝!感謝! 

 

そしてついに、剱岳山頂に。鹿島槍方面が見える。富士山も雲海からちょこっと頭をのぞかせており、槍ヶ岳や傘ヶ岳も見える。南アルプスもばっちり。白山もくっきり。しばらく景色を楽しんで、写真を一杯撮って下山開始。少し同じ道を戻って、今度はカニのヨコバイ。ヨコバイの一歩目は足元が見えず怖いと聞いていたが、鎖につかまって腰を落とせば足場が見つかった。想像していたほどの難度でなくホッとする。

みんな丁寧に慎重に歩みを続け、難なく進んでいく。垂直のステンレスハシゴはかなり長かったが、がっちりとして安定感があり、落ち着いて降りることができた。鎖場を降り切ると、ヨコバイは終わり、ここで休憩。トイレがあったが、扉がないので、女性には残念ながら使えない。その後も若干鎖場などを越え、時間もゆったりあるので、一杯休憩を取り、山を楽しみつつ降りて行った。

 

130803-カニのよこばいの下部

カニのよこばいの下部にある長いハシゴを下った所

 

ほぼ全員簡易ハーネスを着装していたが、結局必要を感じることは一度もなく、穐月さんがお試しに若干使用されただけで終わった。後になって自分も試しておけばよかったと思ったが、試す余裕がなかったというのが実態だ。昼前に無事剣山荘着。全員無事、何事もなく戻れたことに感謝。

昼食の後は、有志で散歩に出かけた。まずは上から見えていた池を見に行き、そしてクロユリのコルに花探しに行く。午前中とは違い、まったりとした時間。見事なまでのコバイケイソウの群落。咲き乱れるハクサンイチゲチングルマハクサンフウロヨツバシオガマコオニユリクロユリ、ミヤマリンドウ、ヤマハハコ、エゾシオガマゴゼンタチバナイワイチョウ、ハクサンチドリ、ウサギギク、シナノキンバイ、モミジカラマツなど、数えだすときりがない。のんびりと景色を楽しんで小屋に戻る。

後で聞いた話だが、この日はここ1か月のうち、一番天気のいい日だったとか。

 

8月4日(日)    48期 葛城美知子

<天候>雨・霧のち晴れ

<行程>剣山荘6:00~7:24剱御前小舎(休憩)7:35~8:45雷鳥沢キャンプ場8:50~9:35みくりが池温泉(入浴・昼食)11:40~(室堂平散策)~12:10室堂ターミナル12:28-(高原バス)-美女平13:28-(ケーブルカー)-立山駅14:05-(北陸自動車道・湖西経由)-21:40京都駅八条口

3時半に外へ出ると剱岳を目指す人達のヘッドランプの列、早い人は2時頃に小屋を出発していた。

 小屋で朝食後、6時にレインスーツを着て出発。花畑を見ながら一歩一歩登る。雪渓で穐月さん・鹿嶽さんは「アイゼントレ」と称して6本爪アイゼン装着する。4ヶ所雪渓を渡った所で外されるが岩場は歩き難そうでした。イワヒバリが見られ、1ヶ所雪渓を歩き剱御前小舎がある別山乗越に着き休憩する。

 急な雷鳥坂を降る頃には登ってくる人もあり、石を落とさないように気を付ける。分岐から浄土川沿いを歩き、橋を渡り雪渓を登って雷鳥沢キャンプ場に着く。

小休憩後、みくりが池温泉を目指して登るがエンドレスの階段で大変!時々立ち止まり、漸くみくりが池温泉に着く。日帰り温泉を楽しみ、11時からのチケット販売を待って昼食。

出発する頃には雨止み、室堂平池巡りをする。地獄谷方面は立ち入り禁止です。歩いている間に青空見えるが山は雲の中、室堂山荘から室堂ターミナルへ向かう。室堂平の花畑は盛りを過ぎているのか地味、オンタデ(雄株・雌株)と咲き始めのタテヤマアザミが目立つ。

臨時便の高原バスに乗車、美女平でも直ぐにケーブルに乗継げ立山駅に着く。帰りの自動車道は渋滞、湖西経由にするが豪雨・大渋滞です。穐月さん指導のもとで合唱始まり、長い時間を皆でのりきる。京都駅八条口に着き解散する。

 

130803-剣山荘にて

      剣山荘にて

 

【感想】       54期 鈴木かおり

 とても長い旅をしたような、楽しめた山行になりました。春に奥野リーダーから剣岳例会の話しを聞き、野崎会長による岩登り特訓が始まりました。ここから剣岳例会が始まっていたのです。

野崎会長からは岩登りの基本の基本、マナー、パーティとは、リーダーとは、数々の基本を教え、伝えて頂きました。貴重な学びと体験になりました。本当にありがとうございました。目の前のスタンスやホールドに気をとられて、教えて(伝えて)いただいたこと、すべてを吸収できなかったとは思いますが、私達のために休日を使っていただき、赤ペン先生までしていただき、感謝です。また見守っていただいた山岳会の皆様にも御礼申し上げます。一緒に特訓した辻さん、ありがとうございます。

 私といえば、練習好き(お稽古好き)で、結果より行程を楽しんじゃうので、剣岳に行く前に特訓で楽しんでしまいました。頂上に着いた時も、「眺めがいいな、次は降りるんだ」という気持ちでした(これは、どこに登ってもです)。

とはいえ、登頂の日の往復楽しかった。好天で空の青と雲の白と山の緑だけの世界。スパッとキレた岩場を回りへつる時、両側がスパッとキレた場所を歩く時、なぜか「美しい」という感情が全身を抜けていきます。見上げると、青と白と緑の世界が岩場を包み込んでいる。岩場は美しい。もちろん、恵まれた好天あってこそ、野崎会長の指導があってこそ。その美しさの中に危険が潜んでいるんですね。ドキドキ緊張感とそんな心地よさを感じながらの剣岳になりました。

 情熱のリーダー!奥野さんに率いられたパーティでしたが、野崎会長からパーティについてのお話もあり、パーティについても、すべて理解したわけではなく、まだまだですが、学ばせていただきました。会にいても例会毎にメンバーは違うわけですし、今回のような事前の練習会がたびたびあるわけではありません。山岳会自体が1つのパーティではないでしょうか。個性や経験、体力など違いを如何にお互い活かせていけるのか、よい化学反応が起る集まりでは、そう感じました。

 自分には関係ないと思ってた高山病になってしまい、かなりへこみました。皆さんにもご心配かけました。今回は幸運にも事故無く剣岳登頂できましたが、調子にのることなく、まだまだ初心者なので基本を忘れず更に気を引き締めます。そう、あの美しさの中に行くために、無事に帰るために。あれ?高山病で山なんてもうムリって落ち込んでたのに。何言ってんのかな。

 皆でまったりとお茶したり、小屋でごろごろしたり、読書(マンガです)もできて、のんびりできたことは個人的にはよかったです。

皆でたくさん笑ったけれど、歌も楽しいね!穐月さん、歌唱指導またお願いします。また歌いましょう!

 

130803-平蔵の頭巻く 前剱~剱岳

   平蔵の頭をまく 前剣~剱岳

 

【感想】      54期 鹿嶽眞理子

幸運の女神が微笑みました。前後の日が雨なのに、アタックの日だけが晴天で、素晴らしい景色を見ながら剱岳に上ることができました。全員無事で何の問題もなく登ってこれたことに感謝です。

剱岳の企画を考えていますが一緒に行きませんかと奥野さんから最初に誘っていただいたときは、私に行けるのかしらと思いましたが、奥野リーダーの入念な事前準備企画(須磨アルプス行き、岩特訓、歩荷トレ)のおかげで、チームに一体感ができ、基礎的実力をつけることができました。そして何より貴重な休みを割いて岩特訓をしてくださった野崎会長、ありがとうございました。懇切丁寧に岩場でのマナーや基本を教えていただき、トレッキングシューズでザックを背負った実践的な登りやクライムダウンの練習もさせていただいたおかげで、現地では安心して冷静に行動することができました。本当に感謝です。

今回直前にいろいろあって、浮石を踏まぬよう、石を落さぬよう、注意深く丁寧に行動するよう、人一倍神経をとがらせていました。しかしこれは、いい意味でのプレッシャーとなりました。空から見守ってくれた彼にも感謝です。

辻さん、共に特訓を頑張ったのに、ご一緒できなくてとても残念でした。次は辻リーダーで早月尾根企画でしょうという話になっていましたよ。是非、実現させてくださいね。

 

130803-前剣

         前剱

 

【感想】      48期 葛城美知子

剱岳へ登るラストチャンスと思い参加しました。丁寧に歩くことだけを考えた3日間、1日目は露に濡れた花が綺麗、2日目は次々に変わる景色と山頂からの大展望にテンション上がりっぱなし、3日目は無事に降りてこれた事に感謝です。

 当たり年のコバイケソウ、剣山荘辺りの斜面群生は見事。高山植物が好きで始めた山登り、多種類の花が見られて嬉しいです。

 ゆっくり歩きですが、皆さんこれからも宜しくお願いします。

 

【感想】       40期 西田和美

 「剱岳に行きませんか?」奥野リーダーからお誘いをいただいて始まった剱岳特訓。最初は和気アルプスの岩場歩きだったと思います。特訓計画を立て、着々と進めて下さった奥野リーダーのお陰で、登山計画書に書かれていた「みんなで剱岳に登る」という目標を達成することができました。ひよこ隊をひきいるリーダーをはじめ、参加者全員の不安を軽減し、自信を持って岩場に望めるよう支えて下さった野崎会長には心からお礼を申しあげます。ありがとうございました。

 

【感想】       36期 辻野喜信

 剣山荘から劔岳に向かう朝オリオン座が輝いていた。昨夜の大雨は何だったのだ。登るにつれ後立山辺りがオレンジに輝きだした。下界は雲海の中だが周りの山々はくっきり見えた。

 登るにつれ見える山も多くなり、剱岳の山頂では隠れていた槍ヶ岳の穂先も見えた。

 北方面は荒々しい剱の北方稜線、その左には猫又山、毛勝山が見えていると思う。北東方面から白馬から五竜鹿島槍、針ノ木、蓮華などが峰を連ねている。その奥は南アルプス八ヶ岳。富士山は雲の中。別山の左に槍と穂高が頭を出している。立山から奥に笠、薬師、黒部五郎。さらに奥が御嶽。室堂の手前には奥大日岳、雲海から頭を出しているのが白山。360度の素晴らしい展望に恵まれた。もちろん「点の記」の三角点にタッチできて最高。

 「ひよこ隊」の皆さんは真剣にトレーニングされ、みごと頂上に立たれました。頭が下がります。半ば諦めていた剱岳に誘って頂いてありがとうございました。

 

130803-平蔵のコルにて

     平蔵のコルにて

 

剱岳感想】     25期 穐月大介

今回の劔岳例会では色々学ぶところが多かったです。

あまり岩場の経験のないメンバーが専門家(野崎会長)に教えを請い、十分な準備と気力で臨んだ事はちょっとしたビッグプロジェクトでした。経験者に連れて行ってもらうのなら随分気も楽だったでしょうが奥野リーダーが自らメンバーに発破をかけ訓練を行ったことで劔岳研究会(底辺問題研究会といわれてましたが)のような雰囲気が生まれメンバーにとって大きな経験になったように思います。

私はずいぶん長い間山に登っていますが劔岳は初めてでした。実際の剣は落ちたら後がないジャングルジムみたいなとこで登るのも降りるのも難しくは無いのですがずっと緊張をしいられ流石名高い難ルートでした(人が通過してるのを見る方が怖く感じます)。危険箇所には全てステンレスの鎖が設置され大変整備されていますがもし悪天候(むしろそっちの方が多いようです)なら持参した簡易ハーネス類が必要だったかもしれません。

今回はスリングで簡易ハーネスを作りましたがもしハーネスをつけるなら小屋から装着した方が良いように思いました。簡易ハーネスは人によって体型に合わすのがむつかしく危険箇所にくるまでに邪魔にならないように調整する必要があるからです。また、ハーネスから伸びるスリングは60cmで十分で通常のカラビナなら簡単に鎖に装着・脱着ができ、カラビナの移動もスムーズで(以外と音も静か)カラビナの掛け替えも手間取ることなくほとんどロスタイムは発生しませんでした。しかしカラビナを鎖に連結しているから安全というわけではなく、スリングがボルトに引っかかりかえって危険を感じる事もありました。私の感じでは簡易ハーネスからは60cmのカラビナ付きスリングを2本伸ばしておき、ハーネスの装着にカラビナ1個、簡易ハーネスの調整にスリング2本あると良いように思いました。ハーネスから2本スリングを伸ばしておくのは1本が絡まったらもう一本で確保してから解除出来るからです。

それと、御前小屋からは4つ雪渓を越えて小屋に行きましたが、道が切ってあり危険は感じませんでした。しかし万一谷側に落ちるとおそらく止まらないでしょう。その時はストックが滑落停止または減速に役に立つように思いました。今季はおりを見てストックによる滑落停止を練習して見たいと思います。

最後に車の中での歌唱大会有難うございました。渋滞に巻き込まれたのを良いことに兼ねて用意の子狸囃子を配って歌など歌わせてしまいましたが皆さん大変協力的で、昔、事あるごとに歌っていた頃そのままにいろんな歌をみんなで歌いました。まさかあそこまで乗っていただけるとは思っていませんんでしたので大変感激でした。それぞれ好きに話をするのも楽しいですが、皆で一つの歌を歌うという事に改めて別のパワーを感じました。昔はこんなことしてたんだとご理解していただくとともに、もし気にいっていただけたらまた歌いましょう。

他にも花のこと雲のこと辻さんのこと色々あるのですがこの辺で。

皆さんありがとうございました。

 

130803-夜明け

  夜明け

 

剣岳例会感想】    53期 辻春見

山岳会にお世話になって、自分の一つのメルクマールでもあった剱岳登山。体力やスキルにおいて、何とか参加させて頂けるのではないかと奥野Lの例会に手を上げました。今までのつもりで参加表明し、当日が来れば皆がどこかに集合する。「まぁ、一回くらいは事前に歩荷訓練くらいは行くのだろうなぁ。」位に考えていました。

ところが、早い時期からカウントダウンが始まり、会長他諸先輩を巻き込んでの岩登り特訓が始まりました。正直に言うと、当初自分は当惑していました。難易度の高いコースだとか、厳冬期の山行なら自分もあって然りと思ったのですが、(休日を割いて特訓頂いた会長、諸先輩には失礼ですが…)「何で?」と思ったのが事実です。  

しかしリーダーの熱心なお誘いに、事前に何度か参加させて頂いて、ああ、これが山岳会なんだ、チームで山に登るとはこういう事なんだ!と言うことに気づかせて頂きました。早い時期からカウントダウンを始められたのは、勿論技術的に未熟な部分を計画的に補うと言うことが目的ですが、メンタルな部分においても、お互いのことを理解しあうというチーム作りも目的にあったんだと言うことを。

それに気づくと、それからはメンバーお一人お一人のことがすごく気になるようになりました。そんな高まった最高の感情の中で、さぁアタックと言う折に、私は身内の不幸から、不参加とならざるを得ませんでした。それでも皆さんメンバーの方々は、日々多忙の折、そして準備に、計画のリスケに追われる中で、お気遣いの言葉を常に投げかけてくださいました。

今回残念ながら参加はできませんでしたが、実は当日自分もその時間起きていました。行動をシミュレーションしていたのですが、ほぼ鹿嶽さんの記録通りでした。

きっと次のチャンスがあると思いますので、その時は是非私も参加させて頂きたいと思っています。

皆様お疲れ様でした。そして、ありがとうございました!!

 

【感想】      50期 奥野淳子

 剱岳は自分には縁の無い山だと思っていました。昨秋、身の程知らずに思いついた剱岳例会企画ですが、皆様のお蔭で無事に実施することができました。岩場に慣れていないメンバーの為に野崎会長が岩特訓を行って下さり、登頂への意志と自信、そしてチームワークが生まれて来ました。

唯一の懸念だった天候は、登頂当日は見事な快晴。ヒヨコ隊と呼ばれた私達も危なげなく岩場を通過し、全員元気で登頂に成功しました。残念ながら直前に不参加となった辻さんには在京本部としてメンバーに残って頂きました。

野崎会長はじめ応援してくださった皆様、メンバーの皆様に心よりお礼申し上げます。皆様のお蔭で素晴らしい山行になりました。ありがとうございました。