京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3569  赤目四十八滝渓谷の紅葉を愛でる

2015年11月22日(日)

【天 候】曇り

【参加者】L奥野淳子 松岡みずほ 竹山昌孝 山本雅也 (計4名)

【行 程】 赤目滝バス停9:40~サンショウウオセンター~百畳茶屋(昼食)12:10~岩窟滝~出合13:45~15:20落合バス停

【記 録】       50期 奥野淳子

残念ながら紅葉は終わっていた。ひと月前の下見では気配もなかったが。季節の移り変わりの早さに驚きながら、目的を「紅葉」から「渓谷美」へと切り換える。

 コース沿いに多くの滝が見られる手軽さに大勢の観光客が訪れているが、奥まると高低差もきつくなり、人影はまばらとなる。岩窟滝から先に進むのはハイカーのみで、そのほとんども出合まで。「山岳会員」である私達は落合までの静かな山歩きを楽しんだ。

 

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       千手滝にて

 

【感 想】       57期 山本雅也

紅葉は終わりかけでしたが、雨も降らず、サンショウウオセンターを見学したり、たくさんの滝を見ることができたりでとてもよかったです。

ご一緒していただいた皆様ありがとうございました。

 

【感 想】       55期 竹山昌孝

美味しそうな土産物が並ぶ赤目滝バス停界隈をあとにすると、すぐさま赤目渓谷、切り立った岩と流れ落ちる滝の光景がつづきました。道端では満開のサザンカが美しく、足下には真白な花びらを散りばめていました。そして、まさにその名の通り、一筋の布と化し流れ落ちる布曳滝から、無理やり滝と名付けられたせせらぎまで、四十八滝を楽しみました。

先頭を歩いて頂いた大先輩、松岡さんのユニークな視点から繰り出されるひとり言?(笑)に終始ゆかいに追随しました。そんな中、山岳会の歴史も教えて頂くことができ、貴重な山行となりました。

休憩時にはリーダー持参のぜんざいをストーブで温め、餅を入れてホクホクと頂きました。また、帰りには山本雅也さんの意外な趣味なども聞け、とても面白い1日でした。皆さん、どうもありがとうございました。

 

【感想 赤目四十八滝の怒り

17期 松岡みずほ

清らかな滝と紅葉を楽しみに参加させていただきました。バスを降りた赤目口は21世紀の忍者村と化してチビッコ忍者達が忍び装束で飛び跳ねまわっておりました。これは、私の命令で、やむなくモデルにさせられた山本君です。似合ってるやん!

 

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       忍者山本

サンショウウオセンターで、サンショウウオ達を見学し、石ころに粟粒のような目がポチッとついてるハナちゃん、テルちゃんetc、2 歳から60歳(推定だそうですが)のサンショウウオの可愛さに、イモリを家で飼っているという竹山さんは大喜びとお見受けしました。赤目四十八滝は、このセンターを通り抜けて順路に入るのでした。

生来疑い深い私です。「ホンマに48も滝があるのかな?」「なんで赤目って地名なんだろう?」という二つの疑問を抱えて向ったのです。まずは入ってすぐ、ジャンジャンの水の側に歌碑が建っていました。いつまでも見飽きないから 赤目?

「エッ!ホンマかいや?」半信半疑ながらも、次々と現れ出でる色々な滝の姿に目を奪われておりましたら、なにやら曰くありげな案内板がございました。

それによりますれば、赤目の由来は、役小角が滝に向って行をしていたら、不動明王が赤い眼の牛に乗って出現したとのこと、「さっきの碑とちゃうやん、それに眼が赤かったら病院に連れていかなきゃ!」と私は思ったのであります。

そしてその近くには、弘法大使がお籠もりしたという、護摩の窟(ごまのくつ)があるのでした。「あのおっさん、何所にでも行ってたんやなあ?同じ所にじっとしてられへん性格なんやろかねえ!」とつぶやいてしまった私です。

これらの不遜な言動が、赤目の神々の怒りを誘ったのかもしれません。この後に出て来た大日滝は足場の悪い登山道を登らないと見ることが出来ない場所にあり、私は途中でギブアップして下で待つことになってしまったのです。そのせいで、リーダーの奥野さんも巻き添えにしてしまいました。ごめんなさい。

でも竹山さんが、カメラの動画で滝の流れる姿を撮してきて見せてくれたのです。この滝こそが、48滝中の最高スポットだったようです。行けなくても見れたんだもんね。神の怒りも、デジタル機器は止められないぞ~と、ちょっと強気に私は立ち直りました。

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     竹山さん at 大日滝

こうして、なんだかんだと皆の足を止めながらも、雨にも遭わず快い汗をかいて出合茶屋まで辿り着くことが出来たのです。なんとそこでは、リーダーのザックからぜんざいのパックが・・・ リーダーはコンロで湯を沸かし熱く美味しいぜんざいを振る舞ってくれたのでした。何でも出てくるザック!奥野さんは、もしかしたらドラえもんの生まれ変わりなのかもしれませんね。

ああ、これで本日は目出度し目出度しと、私は喜んだのですが、リーダーは、ニッコリと微笑んで言いました。「まだこれから少しあるんですよ。頑張ってくださいね。」

えっ、これでお終いだと思っていたのに! 甘いぜんざいは、次の行程への甘い罠だったのか?

最後の3キロは、ほとんどが下り一方の山道で、二本のポールと同行の皆さんの励ましで、なんとか落合バス停に辿り着く事が出来ました。

この最後の下りのしんどさで、赤目四十八滝の神々の怒りの報復を思い知らされました。これからは、けして神様を怒らせるようなことは口走らないでおこう。怒らせるのは四方さんぐらいで留めておかねばいかんなあ~と、深く心に刻んだ山行でした。