京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

〈個人山行〉京都百名山シリーズNo.58・59 三頭山・朝日峯

平成30年12月8日(土)

平成30年最後の京都百名山シリーズは愛宕山の北方、三頭山(みつづこやま728m)と朝日峯(688m)を登った。個人山行の江村さんが1時間遅れで後続し、朝日峯で合流した。今冬一番の冷え込みとなり地蔵山の山頂部は白くなっていた。

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【メンバー】 山本浩史L、鹿嶽眞理子、江村一範(途中合流)

【山  域】 京都府南丹市京都市右京区

【行  程】 桂川6:20-7:12八木7:19=7:45どんどこ橋7:50~8:08星峠~8:27 P569~9:14三頭山西峰~9:19三頭山9:28~9:45三頭山東峰~10:11芦見谷川出合~10:24林道入口~11:22 P807 11:50~12:33ダルマ峠~12:56カヤノキ峠~13:16松尾峠~13:31朝日峯13:41~13:58朝日峯分岐~14:59峰山~15:56栂ノ尾BS 15:59=16:59+10京都駅21:24-21:30桂川

【登山データ】 晴れ一時曇り 歩行24.4㎞ 8時間06分 延登高902m 延下降914m 5座登頂

JR八木駅から発車する京阪京都交通バス原行の乗客は我々二人だけだった。途中乗降もなく“どんどこ橋”からは無人で発車して行った。阿祇園寺の矢印に導かれ林道に入って行った。一段高い処に件のお寺を見て先に進むと谷の縊れた所で倒木が道を塞ぎ迂回を強いられた。星峠(465m)は地形図では点線道だがしっかりした林道が京北細野町から上がって来ており倒木被害さえなければ神吉へと抜けられていたようだ。峠には旧八木町長による「星峠道改修記念」の石碑が置かれていた。この碑には平成元年12月の日付があり丁度29年前に建立されたようだ。

星峠からは登山道となり複雑な地形を進んだ。登山道はP569の南端を掠っているのでピーク迄足を伸ばしたがピークには何もなかった。標高518mまで高度を下げ登り返しとなって三頭山を目指した。一貫した登りで山頂域に達すると芦見峠からの明瞭な登山道が合流した。南側にあるピークは三頭山西峰(731m’)で本峰より標高が高い。残念ながら“山頂”を示すものは何もなく展望も得られないので直ぐに本峰に向かった。三頭山(728m)は不通「みとうさん」と読みそうだがここは「みつづこやま」と読ませる。広く明るい山頂だが展望は得られない。3等三角点「細野」が設置されていた。

北に進むと稜線上に送電鉄塔があり切り開かれて展望が良い。振り返ると三頭山(728m)が望め、竜ヶ岳(921m)、地蔵山(948m)がどっしりと構え素晴らしい。今日は今冬一番の冷え込みとなり地蔵山の山頂は霧氷なのか白くなっていた。反対側には天童山(775m)、飯盛山(791m)等も確認できた。東南東に張出す尾根に進路を取りP642を目指すと微かな踏み跡が続いていた。P642は何の表示もなかったが三頭山が三つのピークを持つ山であることから此処を三つ目のピークとして三頭山東峰と見做した。

東峰からは踏み跡薄い北東尾根に入り芦見谷川へと下った。等高線が詰まり急斜面を木に摑まりながら慎重に下った。芦見谷川に到ると林道歩きで龍の小屋方面へと遡った。1㎞程行くと東の谷に入る橋があり車止めの鎖があった。林道枝線は傾斜が急で適当なところで西側の尾根に取付きたいが、壁のように立ちはだかり簡単に人を寄せ付けない。谷を渡り壁に取付くと道は無く恐ろしく急で足場も脆いので一歩一歩足場を踏み固め這い上った。岩場に取付いた方が安全かと試みるが岩が脆く掴むと崩れてしまった。元に戻り土の足場を固めながら登った。林道入口から30分余りで稜線に達した。稜線には獣道なのか微かな踏み跡があった。

稜線も急登が続き西からの尾根が合流すると道らしくなりP807に到った。北山エリアでよく見かける「P807」と書かれ小さなプレートがあり嬉しかった。昼食休憩を取りなだらかな稜線を南東へと進んだ。400m程行くと官兵衛山、細野峠への稜線が北に分岐した。この道は4年前に歩いている。この先の目標地点はP812とP792があるがP792は巻いてしまったのか知らずに通過した。

ダルマ峠に近づくと予期せぬ林道が現れ南側を巻いている。稜線沿いには古い踏み跡のようなものも見えるが、反対側でこの林道に吸収されてしまいそうだ。何処をどう歩いているのか惑わされ後でログを見ると明瞭な林道に出た処は地図通りの場所で本来歩く道を歩いて来たのだった。

ダルマ峠に到ると雲心寺林道でしっかりした道となった。200m程北で右に分岐するカヤノキ峠に到る点線道を歩く積りだったがそれらしい分岐のないままウジウジ峠に達してしまった。戻って確認するのも面倒なのでP675の南を行く林道を歩きカヤノキ峠に到った。北の谷からの林道は明瞭だったが、歩く筈だった南から合流する道はなくやはり道形は失われているようだった。

林道はP659の北側を巻いて進んでいるが北西側からピークに行く踏み跡があり辿って行くと何の表示もなかったがピーク付近から朝日峯が望むことができた。元に戻るのも面倒なので東の尾根をそのまま下り先の方で林道に復帰した。松尾峠手前で嘗て歩いた谷山6号橋から槇ノ尾に到る道が分岐した。松尾峠に到ると地形図には谷を下る点線道が描かれているが、何処にも登山道の入口は見出せなかった。少し北に行くと朝日峯分岐があり尾根道に入って行った。前衛のピークを越えしっかり登ると朝日峯(688m)山頂に達した。3等三角点「梅畑」があり西方面の展望が得られ比叡山(848m)や水井山、横高山等が綺麗に見えた。

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下りだすと個人山行で追掛けていた江村さんが登って来て漸く合流することができた。分岐に戻り江村さんの戻りを待って3人して林道を東へと歩き出した。P556は知らない間に通過しヘアピンカーブで標高を稼ぐと何時しか道は登山道となった。P602の手前は伐採と倒木が凄まじく迂回を強いられた。峰山の西直下でく昭文社地図にも描かれた高山寺へ行登山道が山の北側を巻くように分岐した。直登路で峰山(538m)を目指し山頂に到ると3等三角点「峰山」が置かれていた。展望はなく3人で記念撮影をして下山に掛かった。11年前に来た時は南東尾根を下ったが、今回は「高山寺→」の標識に導かれて南西尾根に入った。

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南西尾根は余り歩かれていないようで倒木で荒れているが道形は比較的はっきりしていた。高山寺境内に入るのは憚られるので尾根を南に真直ぐ下る積りだが特に分岐もないまま標高170m地点まで下って来た。樹林越しに対岸の高雄の駐車場が見え出した。登山道が東西に分かれたが何も案内がない。東に行けば高山寺、西は恐らく西明寺に下りそうだ。バスは栂ノ尾から出る。始発なら確実に座れるので栂ノ尾を目指した。山端を巻いて行くと「ガレージ前⇔峰山」の指導標があり「ガレージ前」とはまた局地的な案内で一体何処なのか分からない。降り立ったところは国道162号線白雲橋の袂だった。国道を歩き栂ノ尾バス停に到着すると3分後のバスに乗ることができた。

京都駅まで1時間余り掛かり駅前で反省会をして21時過ぎ解散した。

 

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