京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3269 比良55-32 スノーシュー山行 武奈ヶ岳~ 釣瓶岳~ナガオ~武奈ヶ岳

2日目の武奈ヶ岳から周回ルートを見渡した時は、今まで武奈ヶ岳を登った中で一番達成感を得ました

 

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写真:これから登る武奈ヶ岳東斜面

 

CL秋房伸一、小松久剛、辻博史、

藤松奈美、南部桂(個人山行:2月2日のみ同行)

 

【天候】

2月2日 雨~曇り

2月3日 曇り時々晴れ

 

【行程】

2月2日(土)

細川休憩所8:40→登山口9:00→P706 10:30→武奈ヶ岳12:30→釣瓶岳13:30→ナガオ(テント設営)14:00

2月3日(日)

6:10起床→8:45ナガオ出発→11:10武奈ヶ岳→P846 12:40→坊村へ下山13:40

 

【記録】辻博史

雨が降る中、7時に出町柳駅に集合。車3台で葛川市民センターに移動。車2台をデポして今回個人山行で同行される南部さんの車で細川休憩所Pまで移動。細川の集落を抜け細川尾根に取りつく。取りつくまでの道中、このルートの経験のある小松さんからこのルートはひたすら急登が続くと聞いていたが、実際その通りでテン泊装備の荷物が堪える。

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図:GPS軌跡

 

登り始めは雪がなかったこともありツボ足で登っていたが、途中で秋房リーダーから「この例会はスノーシュー例会なのでスノーシューをつけて登りましょう。」と提案があり、みなスノーシューやワカンを装着する。やはりスノーシューを履くと登りやすい。山頂に近づくにつれ、ガスが出始め視界不良になるが無事、武奈ヶ岳に到着。

誰もいない山頂でしばし休憩。ガスで視界が10~20m程のため地形図とコンパスで方向を十分に確認後、釣瓶岳へ向け出発する。

せっかくの稜線歩きも視界不良のため、みな黙々と歩く。黙々と歩くので、あっという間に釣瓶岳山頂に到着。個人山行の南部さんはここからイクワタ峠経由で栃生へ下山するためお見送りするが、ガスのため10m程で姿が見えなくなる。

本隊は釣瓶岳から南へ下り、開けた場所に着くとそこがナガオだった。

到着時間が早く、気温も高かったのでゆっくりテントを設営し、その後、飲みながら藤松さん用意の豪華鍋をおなか一杯に食べ、楽しく談笑しながらだらだらと過ごす。気が付くとすでに21時をまわっており、それまでののんびりムードから一転し、あわてて就寝に着く。

翌朝6時過ぎに起床。前日と異なり少々冷え込む中、出発。ナガオ尾根から一旦広谷へ降り、渡渉後に武奈ヶ岳への急登に取りつく。斜度は前日の細川尾根と同様だが、立木も少なくスノーシューの性能を発揮し。順調に再び武奈ヶ岳に到着。昨日と変わって薄日もさし、今回周回してきた尾根が見渡せるため、皆で感慨にふけりながら暫しの休憩後、坊村へ向け下山した。

 

【感想】

53期 辻博史

今回参加したのは雪中テント泊をしたいと思い、比良山系ならば気軽に行けるかと考え参加しましたが、登り始めの細川尾根をはじめ、2日目の広谷から武奈ヶ岳への登りとかなり歩き応えのある山行で、よいトレーニングになりました。

今回のナガオ尾根~広谷~武奈ヶ岳のルートは積雪期ならではのコースで大変楽しかったです。このようなルート設定、例会を企画していただいた秋房さんに感謝します。

とくに2日目の武奈ヶ岳から周回ルートを見渡した時は、今まで武奈ヶ岳を登った中で一番達成感を得ました。

同行いただいた皆様ありがとうございました。

1日目はめちゃくちゃ眠たく、夕食後はうたた寝ばかりしてあまり会話に参加できなかったのが(自分自身に)残念でした。

次の機会には、よろしくお願いします。

 

【感想】54期 藤松奈美

いつも武奈ヶ岳から見ていたのに、尾根の名前も知らなかったナガオにテント泊できると、楽しみにしていました。

細川尾根から登ったことがなかったので、どんなところだろうと思っていましたが、心をくじかれました。

テントの荷物を背負い、想像以上の急斜面で、足元もどろどろしていて、何度も心の中で「修行と思おう」と繰り返しましていました。

登った後は、静かな山歩きができ、景色や会話を楽しむことができました。

2時ごろには幕営地にたどりつき、テント設営。

秋房さんが絶対おいしいと焼いてくれたスパムを頂きワインで乾杯した後、初めての食当で緊張しながら用意したとりつみれ鍋をみなさんに食べて頂きました。

誰もこない尾根でのテント泊は、秘密基地にいるようでわくわくし、あたたかい食事と楽しい会話で、あっというまに時間がたちました。

翌日は、天気が回復し、東斜面から武奈ヶ岳に直登。

細川尾根以上の急斜面に見えましたが、足元が真っ白の雪、目の前にそびえる武奈ヶ岳に、「登るぞ!」とみんなハイテンション。

最後は、90度とも思える角度でアルパインな気分も味わいながら、ひょいと顔を出すと、いつもの武奈ヶ岳山頂の風景が広がり、大勢の登山者から、どこから来たの?という顔で見られて満足でした。

こんなルートで身近な武奈ヶ岳に登れたことは、本当の思い出で、秋房リーダーに感謝します。

冬山の楽しさをまた一つ教えてもらいました。

 みなさま、ありがとうございました。

 

【感想】52期 秋房伸一

 南部さんが1日目に個人山行参加されたお陰で、細川尾根から登ることができ、変化に富んだコースがくめました。雪が付くとコースの自由度が広がります。

武奈ヶ岳の東斜面の直登は、おもわず「うぉー」と声を上げたくなるような景観、ここをこれから登っていくのかという醍醐味を感じました。無雪期には藪で歩き難い尾根など、今後もいろんなところを登りたいと思います。参加の皆さん、ありがとうございました。

 

 

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写真:武奈ヶ岳をバックに(東斜面)

 

 

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写真:ひたすら登る

 

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写真:武奈ヶ岳直下東斜面を直登

 

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写真:2日目の武奈ヶ岳頂上より

 

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写真:矢印が歩いたコース