写真:山毛欅尾山から望む白山
2015年3月27(金)~29日(日)
【メンバー】
L秋房伸一、SL高橋秀治、亀島文子、
久代まゆみ 会員4名
【行程】
27日(金) 京都21:00=24:30道の駅「瀬女」
28日(土) 瀬女道の駅6:15=白山一里野スキー場駐車場デポ7:00~12:15山毛欅尾山(ぶなおやま)~15:30冬瓜山(かもうりやま)手前P1419手前幕営地(幕)
29日(日)幕地8:00~10:20山毛欅尾(ぶなお)山~12:15中宮発電所~12:50デポ地
【天気】28日晴れ 29日曇のち雨
【記録】52期 秋房伸一
28日:笈ヶ岳は残雪期以外に登るのは一般的ではないとされてきたが、近年では夏道もついているとの情報もある。でも、やはり残雪期に登るのが気持ちよさそうである。
前回は4月にツボ足+アイゼンで登ったが、脚がズボズボ沈み、けっこう体力を消耗したため、今回は、残雪量の多い3月に計画し、スノーシューを使った。
中宮発電所の導水路沿いの斜面は、前回は階段を利用できたが、今回はまだ雪に覆われており、急な斜面をスノーシューキックステップでそれぞれのペースで登った。
1名がズリ落ちでねんざしたかもしれないとの情報が入り、その時点で山行を中止することを決断したが、しばらくして当人が姿を現し、なんともないとのことで、山行を継続した。最初のとりつき斜面であるが、揃って登るべきであったと反省した。
天気が良いためか、山毛欅尾山まで登る地元の岳人と複数出会ったが、笈ヶ岳を目指す他のパーティーはなかった。
山毛欅尾山では白山が神々しい迫力で広がった。古くから信仰の山になるだけのことはあり、与える感動の量が最大級だ。
笈ヶ岳へは先行者のトレースが残っているため、ルートファインディングにはさほど気を遣うことなく進めた。
天気の良い本日中にできるだけ進んでおきたいと思ったが、行程が長く、けっこう疲れも出たので、冬瓜山手前の幕営適地で行動を終えた。
天気予報では翌日は昼頃から雨。頂上を目指して雨中下山するには体力も気力も余裕ないのと、天気が悪い中無理に行動しても面白くないことから、そのまま下山することにした。
29日:テントを打つ雨音で目が覚めた。これで心置きなく下山できると思った。
しばらくして雨は止み、曇天の中、下山した。発電所への導水管の横の急斜面のところでスノーシューを外し、ツボ足+ピッケルで下降した。ストックだけで足りるかなと思っていたが、やはりピッケルの威力は大きい。発電所のあたりで小雨が降り始め、誰もいない静かなデポ地へと歩を進めた。
【感想】56期 久代 まゆみ
行く機会があれば是非行くべきと言われていた笈ケ岳。前回の活動記録を拝見して、体力的に大丈夫かな?と不安を抱えながら参加表明。
行ってみるとやはりハードな山でしたが、初日は青い青い空の中、雄大な白山を眺めながらの雪山山行は最高の贅沢だなと思うほど素敵な山行でした。翌日は天気が崩れるとの予報のため、行ける所まで進んで幕営。雪上なのに寒さを感じず快適なテン泊でしたが、翌朝起床時には雨の音。仕方なく笈ケ岳登頂を諦め下山、源泉かけ流しの温泉に入って帰京となりました。
スノーシューで一緒に色々な所に行ったけど今回が集大成ですねと仰って下さった秋房L、いつも優しく 支えてくださった高橋さん、私を比良山岳会に導いてくださって亀島さん、皆さまの御厚意により素敵な思い出ができました。今まで色々ありがとうございました。心から感謝しております。
【感想】53期 高橋秀治
昨年の年末に「冬瓜山のナイフリッジを超えて笈ヶ岳山行」がしたいと思い、例会企画を提出しようと思いましたが、笈ヶ岳山行は経験も乏しくまた、体力的にも自信がなかったので、以前登られたことがある秋房さんにお願いし実現できました。
地元の方がおっしゃっておられたように今年は雪も多く、中宮発電所の裏手から急勾配を這い上がり、延々と続く登り等でクタクタになり、冬瓜平手前の幕営地までリーダーの後をついていくのが精一杯でした。
3月の笈ヶ岳はそう簡単にピークを踏むことの出来ない厳しい領域と改めて実感しました。
しかし快晴の山毛欅尾山の稜線から間近に雄大な白山を見ることが出来たことに感激しました。
秋房リーダーやご一緒して頂いた皆様ありがとうございました。
写真:テン場にて
写真:右が笈ヶ岳、左の白い山は大笠山
写真:テン場