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京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3461  2015 積雪期 比良全山縦走

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写真:奥比良、歩いてきた道を振り返る

 

2015110 ()12(月)

 

L秋房伸一 SL上坂淳一 藤松奈美

 田中靖之  会員4

※個人山行として高橋秀治Lサポート隊7名が蛇谷ヶ峰山頂まで同行

 

1/10(土)曇

出町柳6:30=桑野橋8:309:10放置車~登山道9:2012:00蛇谷ヶ峰~13:50須川峠~15:00横谷峠~15:45地蔵峠(幕)

1/11(日)晴のち雪

4:00起床幕地7:007:06地蔵山~8:50イクワタ峠~10:25釣瓶岳~12:35武奈ヶ岳13:15コヤマノ岳~14:25金糞峠~15:40堂満岳~16:40南比良峠(幕)

1/12(祝)曇/雪

4:00起床幕地7:008:00荒川峠~10:00烏谷山~10:40葛川越~12:10比良岳~14:10木戸峠~14:50びわ湖バレイロープウェイ乗り場=京都

 

【記録と感想】52期 秋房伸一

入会して初参加の例会が積雪期比良全縦だった。毎年参加しており、今年で7回目。うち2回はサポート隊だったので、全縦目指して参加した5回のうち完遂できたのは1回だけ。成功率20%

今回のメンバーは、前年も参加し、おそらくラッセルが大好きであろうことが発覚した藤松、静かに雪山と戯れる田中、そして成功率100%の上坂で、完遂への期待が高まった。

1日目。サポート隊のお陰で、あっという間に蛇谷ヶ峰の山頂に着いた。これまで正午に着いたことはない。

サポート隊と別れ、行動食をとっていると、単独行の人が追い抜いていった。奥比良で他人のトレースを使うのは不本意なので、コースを微妙に外そうとしたところ、方向転換するところを行き過ぎてしまい、ルートを確認していると、単独行の人も別のところから戻ってきて、また一緒になった。結局、その方とは3日間ほぼ一緒に行動した。その旨のご挨拶があり、遠慮されてか我々の少し後方を歩かれた。予定より先の地蔵峠で幕。

2日目。午前中は天気が良く、イクワタ峠からの奥比良絶景を今年も見られて良かった。

武奈ヶ岳はすごい人。ツボ足アイゼンの人がいちばん多い。堂満岳へのトレースはあるが、その先は無い。昨年、南比良峠へ夏道トラバースルートをとって大変な目にあったので、今年は堂満岳の山頂から方向を定めて南比良峠を目指すことにした。雪が舞い視界が限られる中、上坂先頭でGPSも駆使して、ドンピシャリで南比良峠に着。南比良峠付近は吹き溜まりになっており、道標類は雪の中。現在地同定が難しい。

3日目。一晩に約50cmの積雪。夏ならあっという間の荒川峠までも苦労した。荒川峠の道標は全部雪に埋まっていた。烏谷山へも厳しいラッセル。葛川越えへ急降下し、比良岳への登り返しも新雪ラッセル。毎年トレースがはっきりあって、消化試合のように気楽に歩いていた比良岳から木戸峠への区間も今年はシビアであった。

結果、3日目は全行程トレースがなく、ルートファインティングとラッセルを堪能できた。積雪量など総合的に判断して、迷うこと無く木戸峠で打ち切り、ロープウェイで下山することにした。完遂できなかったが、充実感に満ちた山行であった。

 

【感想】48期 上坂淳一

10日:サポート隊のおかげで蛇谷までは楽々歩き。その後も少し雪は多いが、下り主体のコースにつき、順調に進み地蔵峠まで稼いだ。

11日:全縦本隊の参加は三度目だが、過去二回は足首程度だった地蔵峠の積雪も今回は膝あたりまでのラッセルがあり、一番深い。イクワタ峠からは雪庇が張り出していて夏道が使えず、釣瓶岳の登りと武奈北陵は西側斜面の藪漕ぎとなったので時間と体力を消耗した。それでも武奈には何とか12:30に到着した。全縦達成への第二関門を南比良峠とみていたので、ある程度ここで目途がついたように思えた。武奈は多くの登山者で賑わっており、金糞峠までトレースがついていて、奥比良の緊張感からは解放される。金糞峠ではところどころ地面が出るくらいの積雪に、ラッセルも終了か?スノーシューが邪魔になるな、と思った。堂満へは稜線ではなく西側の巻道から直登するコースがあり、そのトレースを使う。しかし南比良峠で再び積雪は深くなり、標識も発見できない。

12日:これまでの経験ではこの先にシビアなラッセルになることはないはずなのだが、夜の降雪でさらに積雪は深まり、膝ラッセルでスタート。烏谷山、比良岳と積雪は例年になく多いが北アルプスほどではない。 「雪山ならこの程度のラッセルは当然」と自分に言い聞かせながら交代でラッセルを続けるが、ペースが上がらず焦りが強まる。比良岳到着は12:10。全縦が微妙になってきた。降雪で視界がなく、穐月隊のトレースも消えている。GPS頼りで何とか木戸峠についたのが14:10。予定を大幅に遅れたうえに、この後ペースが上がるとは考えられず、最後のエスケープポイントであることを考えれば、打見下山のリーダー判断は適切であったと思う。

成功体験より敗退のほうが得るところが多いと言われるが、今回はまったくその通りの山行で、とりわけ三日目の悪天と積雪からは多くのことを学べたと思う。

 

【感想】 54期 藤松奈美

 昨年の悔しさがあり、参加させていただきました。サポート隊のみなさまのおかげで、蛇谷までは体力を温存でき、計画より先に進むことができ、今年こそ、、、と胸が高鳴りました。

 ただ、昨年よりもさらに多い雪。昨年は楽しく駆け上がった北陵も、籔に足をとられて苦戦し、昨年道を間違えて苦戦した南比良峠までの道も、またも苦戦し・・・。 2日目の夜に雪が降り、3日目は、腰ラッセルが続き、行く手を阻まれました。またも悔しさが残る全縦となりましたが、沢と同じように、全縦はチームプレイだと改めて感じられた、学び多き山行でした。奥の深さも感じました。

冷静に見守っていただいた秋房さん、ルートファインディングで導いていただいた上坂さん、重いテントを担いでいただいた田中さん、本当にありがとうございました。わたしも、着いていくだけでなく役割を果たせるよう、がんばります。

 

【感想】55期田中靖之

昨年も参加させて頂き、荒川峠で撤退した事が悔しく、今回も参加させて頂きました。

今年はサポート隊に蛇谷ヶ峰迄交替でラッセして頂きましたおかげで昨年より雪深い中、蛇谷ヶ峰まで早く着くことができ、そのおかげで昨年の募営地の横谷峠を超えて地蔵峠まで行くことができました。サポートして頂きました皆様には凄く感謝しています。

2日目は、イクワタ峠までは先頭でラッセルできましたが、その後がバテテついていくのに必死でした。昨年の秋以降、雨で中止になったりとテント泊縦走にいけていなく、11月に参加した六甲全山縦走や12月上旬に行った比叡山ボッカトレでは途中から左膝が痛くなり、左膝に不安がありました。今回は左膝の痛みはでませんでしたが、体力的にしんどく、体力の必要性を痛感した山行になりました。特に堂満岳から南比良峠への下降は、雪深く足元をとられ、顔面から雪につっこみ、ザックの重さもありなかなか立ち上がる事ができず悪戦苦闘しながら南比良峠付近に降りられた時はほっとしました。

3日目、 昨年11時すぎに着き敗退した荒川峠に8時すぎに着き、前回より先に進む事ができ安堵しましたが、荒川峠より先がさらに雪深く、悪天候で、烏谷山や比良岳の登りは急登で、時折ずり落ちそうになりました。また吹雪いていたせいもあり休憩時に手袋を取ると中に雪が入りはめ直すとかなり冷たかったです。途中からばててラッセルでお役にたてず、ついて行こうと必死で、比良岳から木戸峠までは平坦な地形で、進む方向もさらに分かりづらく、上坂理事長のルートファインディングと藤松さんのラッセルのおかげで木戸峠に辿り着け、スキー場の端のほうを登りロープウェイの駅に辿り着いた時は、正直やっと終わったんだとの思いでした。スキー 場のレストランでは体や手が震えていて、ラーメンを 食べやっと震えが治まりましたが、家に帰りお風呂に入った後ビールを飲むとまた手が震え始めました。(一晩ねると大丈夫になりましたが。)後から考えると軽い低体温症になっていたんだと思います。

下山して電車から比良山系を眺めながら、凄くしんどく寒かったのに、また行ってみたいと思いました。今回雪深い比良を縦走でき凄く貴重な経験をさせて頂きました。次回はラッセルでお役に立てるよう、またラッセルを楽しめるよう体力等整え臨みたいと思います。

最後尾から見守って頂きました秋房リーダー、的確なルートファインディングで導いて頂きました上坂理事長、ラッセルして頂き、また美味しいお鍋を用意、つくって頂きました藤松さん、ご一緒させて頂き本当に有り難うございました。今後共よろしくお願いいたします。

 

 

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写真:蛇谷ヶ峰、サポート隊もご一緒

 

 

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写真:新雪にトレース

 

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写真:イクワタ峠手前