京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3010 高島トレイル2 近江坂~大谷山~寒風

2回目の高島トレイルは、木漏れ日に輝く新緑のブナ林と大谷山からの360度の展望が素晴らしかった

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大谷山山頂

No.3010 2010年5月9日(日) 高島トレイル2近江坂~大谷山~寒風

48期 葛城美知子

【メンバー】L葛城美知子、四方宗和、辻野喜信、西田和美、山本憲彦、田辺久美子、奥野淳子、向昌宏、大道進(元会員) 計9名

【天候】晴

【行程】京都駅8:15-(湖西レジャー号)-9:06近江今津9:15=(近江鉄道バス)=9:45ビラデスト今津9:55~10:43バイパス道合流10:52~11:50琵琶湖展望台~12:10大谷山分岐(昼食)12:30~12:58抜土13:06~14:00大谷山(813m)~14:30寒風14:41~15:29西山林道分岐~16:00マキノ高原16:22=16:41マキノ駅16:50-(湖西レジャー号)-17:57京都駅

【記録】2回目の高島トレイルは、木漏れ日に輝く新緑のブナ林と大谷山からの360度の展望が素晴らしかった。又、今年は花の時季が遅れていたので、オオイワカガミの群生が見られた。

 近江今津駅で全員が集合して季節運行のバスに乗る。酒波谷林道に入ると、満開のウワミズザクラやヤエザクラに車内が賑やかになる。終点のビラデスト今津から林道を少し先に進み、右手のゲートから杉林を歩くとすぐに大御影山の登山口に着く。古道近江坂、←若狭「闇(くら)見(み)神社」・近江「酒波寺」→の標識がある。全長22.5kmの古道で、今日はビラデスト今津から大谷山分岐までの5km余りを歩く。歩き始めるとすぐに新緑の雑木林、足下にはオオイワカガミが咲く。珍しい白花のオオイワカガミやオオバキスミレ、オオカメノキや咲き始めのウスギヨウラクと花が多いのでゆっくり観察する。近江坂とバイパス道との合流点で小休憩。ここからは西の展望が開け、琵琶湖・竹生島伊吹山が見えた。咲き初めのトキワイカリソウがあり、山本さんから「トキワイカリソウのトキワは漢字では常緑で、昨年の葉が残っているかどうかでイカリソウと見分ける」と教わる。

大木のブナが見られ、シャクナゲの群生地を歩くが花が少ない。終わっているのかと思ったが、今年は花付が悪いらしい。四方さんがオオルリを見つける。瑠璃色の羽と美しい鳴き声に、しばし観察する。滝谷山分岐を過ぎると、咲き初めのユキグニミツバツツジカタクリ・イワウチワの花街道で先へ進まない。広い琵琶湖展望台で小休憩後、林道を横切り大御影山・大谷山分岐で昼食にする。

出発すると歩き始めはブナ林の快適な道だが、直ぐに250mの急下降で抜土に着く。河内谷林道は一般車通行止めで滋賀県側からは入れない。林道ゲートの先には福井ナンバー車が2台止まっていた。

林道左手の大谷山登山口からの道は、分水嶺に合わせて作ったのか直登です。12分で稜線に上がると、ブナ林の足下にハナヒリノキが一面の気持ちのいい道が続き、「大谷山・もう少し」の木のプレートの所で休憩する。いったん降った所に「大谷山20分」のプレートが?ブナ林が突然笹原に変わり展望が開けると、歩く笹原の奥に丸い大谷山山頂の標識が見えた。

広い山頂には、三角点・山頂標識・高島トレイル案内板があり、唯一人の先客に急いで記念写真を撮ってもらう。360度の展望で、北に大御影山と奥の雲谷山・若狭湾、これから向かう寒風の後ろに前回コースの赤坂山から乗鞍岳、東に函館山と奥に比良の山並み、南から西は鈴鹿の山並・伊吹山と眼下に琵琶湖とマキノの水田やメタセコイヤの並木が見えた。休憩していると寒いので出発。

白いオオカメノキの花が目立つ草稜の道を歩くと、笹は枯れているのか又は鹿害で短く切れている。30分程で寒風に着き休憩する。寒風は風の通り道と思っていたが、今日は暖かい。「花はいっぱい見たし、充分に歩いたから、今日はここからマキノスキー場へ降りよう」の提案で、トレイルはここまでと決めて降りはじめる。

歩き始めると笹原の中にカタクリ、雑木林に入るとオオイワカガミの群生・チゴユリと花が多くなりゆっくりペースになる。白い苺の花があり、山本さんにニガイチゴと教えてもらう。田辺さんの持参のマキノの本で、今日は花の確認が出来ました。ベンチで休憩後、西山林道分岐からマキノスキー場へ。バス時間に余裕があるので、スキー場で蕨を摘みながら降りる。今日のコースを歩く人は少なく静かな山歩きが楽しめました。

【感想】       40期 西田和美

 前回のトレイルコースではイワウチワの花、そして今回のコースではオオイワカガミの群落が次々と現れて、私の目を楽しませてくれました。濃いピンク、少し薄いピンク、珍しい白花も咲いていました。

 見上げると、薄緑の柔らかい衣をまとったブナが空いっぱいに腕をひろげていました。思わず深呼吸したくなるような気持ちの良い一日でした。

                     

【感想】       50期 奥野淳子

近江坂から寒風まで、花と緑に包まれた。イワカガミ・イカリソウチゴユリエンレイソウ。比良山に入るまで見たことのなかった花達だが、今は1年ぶりに会う友達のようだ。

【感想】       36期 辻野喜信

湖北の山、そして近江坂に惹かれました。近江の酒波寺から大御影山を通り若狭の能登野にいたる近江古道の一部を歩きました。予想に反してしっかりした道でした。花はさっぱりですが片栗の花に沢山会えてよかったです。

あまり登ることの無い山域だけに、これからも参加したいと思います。

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ブナ林 大谷山登り

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新緑とオオイワカガミ 寒風からの降り