京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3137 白山と恐竜博物館

去年の夏から白山に登りたいと思っていたが、今年9月にせっかくだから例会にしようと思い立ち、企画委員会にて上坂さんに例会の企画を持ち出したところ「その時期は花も無いし雪もない。最も白山がつまらない時だ」と宣言されてしまった。

花に疎い僕には白山=花の山という意識があまり無く「ただ白山を歩きたい」という意識だったので、それなら参加者もいないだろうか?と思っていたが、当日になると花に興味の無い面々が無事集まって、6名のパーティーとなった。(つまらない宣言をした上坂さんも何を思ってか参加された。)

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[No.3137]白山と恐竜博物館

 

【参加者】

AT CL、富岡 慶子、上坂 淳一、秋房 伸一、向  昌宏、酒井 敏行、計会員 6名

 

【日時】 2011年9月9日(金)夜~9月11日(日)

【行程】

(9日夜)20:30烏丸御池=(マイカー)⇒市ノ瀬駐車場

(10日快晴)6:30市ノ瀬駐車場⇒10:00チブリ尾根避難小屋⇒12:30別山⇒15:20南竜キャンプ場(幕)

(11日快晴)4:00南竜キャンプ場⇒5:20室堂⇒6:20御前峰⇒7:00室堂⇒+9:50砂防新道登山口(バス乗車)⇒10:50市ノ瀬駐車場⇒福井県立恐竜博物館⇒京都

 

【記録と感想】51期 AT

去年の夏から白山に登りたいと思っていたが、今年9月にせっかくだから例会にしようと思い立ち、企画委員会にて上坂さんに例会の企画を持ち出したところ「その時期は花も無いし雪もない。最も白山がつまらない時だ」と宣言されてしまった。

花に疎い僕には白山=花の山という意識があまり無く「ただ白山を歩きたい」という意識だったので、それなら参加者もいないだろうか?と思っていたが、当日になると花に興味の無い面々が無事集まって、6名のパーティーとなった。(つまらない宣言をした上坂さんも何を思ってか参加された。)

 

9/10(土)快晴

前日の晩に集合、市ノ瀬駐車場に到着。駐車場にテントを張って就寝。

朝起きてみると駐車場の横はテント場になっていたので、駐車場での幕営はルール違反だったろうか。

 

別山チブリ尾根の登山口から稜線までの登山口はよく整備されていて歩きやすかったが、先の行程が長いのでゆっくりゆっくりと、疲れないように歩く。こちらのルートは砂防新道のような賑わいは無く登山者の姿はまばらだったが、我々のペースがゆっくりなので、あとから来る登山者に何度か抜かれていった。

 

富岡さんと履いている靴が僕の履いているものと同モデルだったので、途中歩きながら靴の履き心地などについて話していると靴ヒモの話題になる。

なんでも上坂さんは平たい形のヒモが嫌いであり、靴を買ったあとに必ずヒモを丸ヒモに交換するようにしている、とのことであった。

そう言う上坂さんの足元をみると、サンダルを履いている。(上坂さんによるとただのサンダルではなく「スポーツサンダル」であるとのことである。)

上坂さんの履物については、もう少々の事では驚かない。

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3時間ほど登ったところで稜線に出て眺めが良くなり、高山らしい清々しい景色になった。

北のほうに室堂と白山が小さく見えている。チブリ尾根と室堂までの谷は、僕が頭の中で思っていたスケール感よりも大きく、白山が随分遠くに感じられた。

 

この辺から目にする植物が珍しいものばかりになってきて、見つけた花の名前を上坂さんや向さんにその都度教えてもらったが、こうして記録を作成している現在、すべて忘れてしまった。

しかしさすがは花で有名というだけあって、興味の薄い僕の目から見ても多種多用な植物を多く見つけることができた。これで初夏などにくるともっとたくさんの花が咲き乱れているのだろう。

 

ほどなくチブリ尾根避難小屋があらわれたので、ここで一休みをする。チブリ尾根非難小屋は広く、よく整備されていて大変綺麗な小屋であった。

休憩しているときに皆のザックをそれぞれ持ち上げてみたところ、僕のザックが最も軽い。(もっとも重いのは富岡さんであった。恐れ入りました。)ちゃんと振り分けが出来ていなかったことは反省点である。

 

チブリ尾根避難小屋から別山までは勾配が急になっていたので、息の上がらないようにゆっくりと歩きながら登る。

途中「AKB48」の話や秋房さんの理想のアイドル論などの話を聞きながら登っていると、まだどれ程も来ていないつもりでいたのに、いつの間にか先程のチブリ尾根非難小屋がずいぶん遠くに小さくなって見えた。

小屋の赤い屋根は目立っていて、遠くからでもすぐに見つけることが出来たので、それを見て上坂さんが「小屋の屋根はやっぱり赤にかぎる」と言った。

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じわりじわりと高度を上げていくと、森林限界がきたようで辺りが笹原になり、稜線直下では這松に変わった。

稜線に上がったところから別山はすぐのところにあり、分岐のところに荷物を置いて空身で山頂へ向かう。

山頂に到着すると、時間もお昼をまわったため辺りにガスが出て来ていたが、時折ガスが晴れて展望が開けてみえた。

ゆっくりしていると少し寒くなってきたので、分岐まで戻り南竜キャンプ場を目ざす。

 

ここまで来るとさすがに疲労感が出て来て、メンバーの口数が少なくなってきたが、ゆっくりしたペースで休憩しながら着々と進み、午後3時頃南竜キャンプ場に到着。テントを設営してから小屋で生ビールを飲み、キャンプ場でカレーを作って食べ、お酒を飲んで就寝。

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9/11(日)快晴

まだ日が昇らない午前3:00起床。支度をして午前4:00頃出発する。

ヘッドランプの灯りを頼りに室堂目ざしてゆっくりと歩く。

出来れば山頂でご来光を、などと考えていたがトンビ岩の手前で日の出を迎える。(南竜から山頂で日の出を迎えようと思ったら1時起床の2時出発くらいでないと無理かもしれない。)

 

室堂に着くと、室堂に宿泊していた登山者で賑わっていて、すでに山頂まで登っている人がたくさんいるようであった。

我々もさっそくザックを下ろして山頂に登る。

西のほうを見ると、朝日に照らされた御前峰の影が室堂のほうに写っていて、影富士ならぬ「影白山」とでも言おうか、美しい光景である。

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山頂に到着すると四方に雲海が見られ、天候も快晴で実に爽快な気分だったので、長い時間山頂にとどまって景色を眺める。

 

北・南・中央アルプス八ヶ岳などの山がすべて一望することが出来た。

天気の良いときには、比良山の武奈ヶ岳から白山が見えることがあるので、そうだとすると当然、白山からも武奈ヶ岳が見えるはずだと思い、武奈ヶ岳の方向を見てみるが、どれが武奈ヶ岳なのかよく解らない。

「ステージ上のスターを客席から見つけるのは容易いが、ステージ上からお客さんの一人を見つけるのは難しい」ことと同じ原理だろうか。(そんなことを言っては武奈ヶ岳に失礼か)

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北西のほうを見ると、剣ヶ峰や大汝峰が見えて、お池巡りコースから下山したいところだったが、この後恐竜博物館へ立ち寄ることを考えて元来たコースから下山する。

次回は是非お池巡りコースを歩いてみたいものである。

 

帰路は砂防新道から駆け足で下山。

その後、勝山市にある福井県立恐竜博物館を見学して京都に帰った。

 

砂防新道にしてもそうだが、白山はどこも道がたいへんきれいに整備されていて、とても歩きやすい山だった。

五人の皆さんとワイワイ楽しく歩けて、大変有意義な山行をすることが出来た。

同行くださった皆さまに感謝します。

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【感想】48期 上坂淳一

 花も盛りを過ぎたであろう9月に、長大なチブリ尾根から別山を経由して白山へ登るという少し風変りなプランに参加しました。

 予想外の好天に恵まれた(向さん、ありがとうございます)上に竜胆や梅鉢草、鳥兜などこの時期にしか出会えない花々の出迎えを受け、また下野

草、吾亦紅も咲き残っていて、山には登ってみるものだとあらためて感じ入りました。

 出発までは、およそ白山に似つかわしくない濃いメンバーに囲まれてどうなることかと不安でしたが、何とかついて行くこともでき、おいしいカ

レーまでいただくこともできて、最高の二日間でした。

 Tリーダーをはじめ、ご一緒いただいた皆さん、ありがとうございました。

 

【感想】52期 秋房伸一

 白山は、石川県が気合いを入れて整備している印象を受けました。登山道は、

はっきりしており、避難小屋も充実。ルートファインディングする必要がなく、

ひたすら歩き進むことになるので、けっこうきつく感じましたが、Tリーダー

の絶妙なペース配分に助けられました。皆さん、ありがとうございました。

 

【感想】53期 酒井敏行

 8月は天候不順で思うように山に行けなかったこともあり、秋山への体力づくりも兼ねて参加しました。ゆっくり長く歩いてあまり休憩しないという今回の歩き方は、最初こそ「休憩まだかな」としんどく思いましたが、慣れてくるとペースよく歩けて、こういう歩き方もあるのかと勉強になりました。二日目、雲海湧く快晴の山頂は、素晴らしいの一言でした。