京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

  六甲山系ごろごろ岳

漸く冷え込みが始まり紅葉が進み週末六甲山系東端の甲山からごろごろ岳を歩いた。程良く色づき晩秋の六甲を楽しんだ。

20111126ごろごろ岳3

写真:ごろごろ岳

[個人山行]  六甲山系ごろごろ岳

   平成23年11月26日(土)

漸く冷え込みが始まり紅葉が進み週末六甲山系東端の甲山からごろごろ岳を歩いた。程良く色づき晩秋の六甲を楽しんだ。

【参加者】 48期 山本浩史(単独)

【行  程】 桂川5:30-宝塚-6:55仁川6:57~7:53甲山7:58~8:04北山貯水池~8:54観音山8:59~9:29ごろごろ岳~10:45甲南山手-13:29桂川

【登山データ】 天候:晴れ 歩行13.4㎞ 3時間48分 延登高 708m 延下降 733m 3座登頂

20111126ごろごろ岳地図

阪急今津線仁川駅に降り立ち仁川両岸の邸宅を見ながら西へ進むと六甲は近い。山が近づいてくると仁川を右岸に渡る。坂の街となり、階段道となり浄水場の上部に出て関西学園大学のグランドの横から森林公園に入る。公園内の車道を避けて山道に入ると展望のよい処があり甲山を望むことが出来る。森林公園の北出口から市道に出て甲山自然の家から登山道が始まる。標高差140mの登りで直ぐに山頂だ。広々とした山頂はピクニックに持ってこいだろう。ただ広場の周りは樹木で展望は無い。2等三角点「甲山」があり金属製で立派な三角点の説明版には明治34年設置と記されていた。木に囲まれた中に平和塔なるものがあり、その傍の案内版には「平和塔の脇から昭和45年、弥生時代のものと思われる青銅製の銅戈(どうか)が地中に突き刺さった状態で出土した。」とあり、甲山は古代祭祀の場であった事が窺われる。

西の斜面を下るとすぐに北山貯水池に到る。大きな貯水池でその向こうにごろごろ岳の稜線が青空に映え素晴らしい。傍らには東屋と庭園があり憩いの場となっているようだ。車道歩きで六甲山地を越える西宮北道路に繋がる県道を横断し鷲林寺(じゅうりんじ)への簡易舗装の道に入る。この辺りは地名も鷲林寺町でその最上部にお寺はある。甲山から見るとお寺は見えず、コンクリートの建物が見え違和感を覚えたが此れはシトー会の修道院でお寺のすぐ下に位置していた。鷲林寺は高野山真言宗のお寺で山号は六甲山と称する。弁財天の池や弘法大師の石像などのある静かなお寺だった。その裏手の若宮神社に観音山の登山口がある。簡単な略図の案内があるが簡単過ぎて良く分からない。展望の良さそうな西尾根の直登(急登)路を選び堰堤の左を抜けて尾根に乗ると彼方此方に岩がごろごろしていて大岩の上に乗ると甲山、北山貯水池が見える。

20111126ごろごろ岳2

観音山は木が疎らにあるものの場所を選べば360°の展望が得られる。甲山から南に大阪湾岸の市街地、六甲の主稜線、北摂の山々など紅葉真っ盛りで素晴らしい。登って来た時男性が一人いたが写真を取っている間にいなくなってしまった。一通り写真を撮ると稜線を西に進みごろごろ岳を目指す。登山道や単なる踏み跡が入り混じり指導標を見逃さないように気をつけて進む。登山地図にあるカベノ城(483m)は縦走線から分岐する。指導標には「剣谷」とあったが此れは水の流れる谷ではなく地名のようだ。西側に突然フェンスが現れその向こうには住宅、こんな上まで別荘地が進出して来ている。

ごろごろ岳(565m)は岩が“ゴロゴロ”しているから“ごろごろ岳”かと想像したが標高が565.6mだからごろ合わせで“ごろごろ岳”となったと云う説もあるようだ。然し3等三角点「剣谷」の国土地理院の最新観測成果では565.30mとなっているので今や“ごろごみ岳”と云うべきか???

柿谷コースの下山路を下りだすと送電鉄塔に飛び出し送電線が谷を下っている。此処で前山公園コースが左に分岐するが送電線の下の柿谷をそのまま下った。登山道が沢になり飛び石伝いに下る。再び前山公園コースが合流し芦有道路に繋がる県道に飛び出した。沿道は高級マンションの立ち並ぶ山手の住宅街、最寄駅は芦屋だが今日は甲南山手をゴールにした。 《山紀行752》

20111126ごろごろ岳1