平成25年11月30日(土)
冷え込みが厳しくなった11月の末、青空の下紅葉が最後の美しさ見せていた。六甲山のマイナールートは沢山あるが今回は登りに坊主山、油コブシ(626m)、下りに古寺山(636m)を歩いた。
【メンバー】 山本浩史L、亀島文子、小西幸一郎 計3名
【行 程】 桂川7:29-8:29六甲道8:35~9:21尾根取付き~9:45坊主山~10:46油コブシ~11:13六甲山上ST~12:01行者堂12:22~12:41裏六甲道路~13:09古寺山~14:01からとの湯14:56=15:21三田15:40-17:04桂
【登山データ】 雨一時曇り 歩行12.6㎞ 5時間26分 延登高987m 延下降697m 3座登頂
参加予定だった井上さんは風邪でダウン、残る3名が六甲道駅に集合した。神戸の街中を歩き高羽交叉点から親和女子高校の坂を登る。土山町の住宅街から右手に新神戸変電所を見て坊主山の南東尾根の取付きを探す。先端手前に送電鉄塔に到る道があり入って行った。鉄塔の先は怪しげで亀島さんを先頭に斜面を這い上がるとやはり尾根の先端から道があったようでしっかりした道に出た。尾根上に変電所からの送電線が走り坊主山(376m)に達する。最高所に立つが展望は無く山頂標識等もない、単なる登山道の途中だった。
北の鞍部に下ると東側から登って来る道と合流、分岐点に「坊主山→」の表示があった。格段に良くなった道を進み傾斜の増した油コブシ南東稜線を登る。傾斜が落ち着くと西へのトラバース道となる。果てしなく進んでしまうので先頭を行く亀島さんを呼び戻し送電巡視路と思しき階段を登った。しかし鉄塔に達すると道は無くなり藪に覆われるが大したこともなさそうなので藪に突入し油コブシ南東斜面を這い上がった。楓が真っ赤に色づき藪漕ぎの苦労を癒してくれる。やがて油コブシ手前の展望ベンチに達し藪から解放された。3パーティーが休憩中でケーブル駅や住吉方面から登ってきたようだ。暫し休憩するが風が通って寒いので10分足らずの休止で歩き始めた。
此処からは整備された道で少し登ると油コブシ山頂の3等三角点「清水」に達した。山頂標識はなくピーク性も薄く拍子抜けの“山”だった。摩耶山が見え隠れする樹林の稜線を進みケーブル山上駅に達する。駅周辺は民家も含めて建物が多く山屋には残念な地域だ。ただ六甲ケーブルは今年9月の台風18号で不通になり平成26年1月末まで運休する見込みだ。
六甲山上の車道を進み六甲山ホテルの前を通り前ヶ辻からシュラインロードに入る。企業の保養所や別荘が点在する舗装された車道でダラダラとした下り道でお昼休憩をしたいが適地がない。車道が登山道に変り行者堂に達する。一寸した広場にトタン張りの休憩小屋があり、その奥に菊のご紋が付いた石の祠、二体の石仏が納められていた。休憩小屋の前の陽だまりで漸くお昼休憩を取ることができた。
シュラインロードは行者道とも呼ばれ登山道沿いには石仏が点在し、嘗てはその名の如く行者が通った道であるようだ。傾斜が増し裏六甲道路と交差点に達した。この道も崩壊があり現在不通になっている。車の通らない車道を横断し鳥居を潜る。何の鳥居なのだろう?少し進むと逢山峡からの道に出て右へ行くか、左へ行くか地図で確認しているとハイカーが右に少し行った処に登山口があると教えてくれた。入口にはグレーのプラ製標識に「古寺山」と彫り込まれていた。古寺山山域に入ると随所にこのプレートがありいろんなルートがあることを教えてくれる。
古寺山(636m)の山頂域は嘗て「多聞寺」と云うお寺があったとされ、削って平坦地を生み出した跡が7箇所ほど確認されているようだ。そして山頂の大岩には「修行岩」と表示があり「清盛の涼み岩」とも書かれていたが果たして平清盛が此処まで来たのかどうか・・・ここでもプラ製の案内板が教えてくれた。おまけに地図まであって下山路に北から順に表参道、観音道と脇参道が2本描かれていた。下山は温泉立寄りに都合のよい観音道を取ることにした。山頂の西に張り出した岩場から展望があり、神戸電鉄有馬線の沿線に広がる新興住宅地の向こうに丹生・帝釈の山並みを望むことができた。
登山地図には北に伸びる登山道は記されていなかったが明瞭な道があり全く問題ない。観音道に入り送電鉄塔を越えると真新しい堰堤に飛び出しその直ぐ下で六甲有料道路を横断した。六甲有料道路は一般道なので路側を歩いて有馬街道(県道)に出ようとしたが、これはよくなかった。唐戸ICのランプウェイに入ってしまい脱出するのにヒヤヒヤ。有馬街道に出ると“からとの湯”の看板が見えゴール。三田のキャンプ場に行くため朝この駐車場に車をデポした亀島さんにJR三田駅まで送ってもらった。残った小西さんと桂まで帰り、大漁で反省会を行った。