京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3344 雪が付く前の演習林稜線歩き

京都市で初雪のあったこの日、芦生の山は10㎝の積雪があり初雪山山行となった。

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No.3344] 雪が付く前の演習林稜線歩き  2013年12月15日(日)※読図ポイント

 

【メンバー】高橋秀治L(車)、山本浩史SL、亀島文子(車)、藤松奈美、田中靖之、久代まゆみ   計6名

【行  程】 烏丸四条6:34=8:05生杉P 8:20~8:52地蔵峠~9:40下谷渡渉点~10:32八宙山~10:57傘峠~12:30ブナノキ峠~(休憩20分)~13:23折返点~15:27地蔵峠~15:51生杉P 16:05=18:15桂

【山データ】  晴れ 歩行距離19.1㎞ 7時間31分延登高 971m 延下降 971m 3座登頂

 

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【記  録】 48期 山本浩史

6:30烏丸四条「マクドナルド前」に集合したが、何故か亀島車は京都駅「マクドナルド前」にいる。川端今出川で全員揃い快晴の京都市内を出発した。大原辺りに達すると天候は早くも時雨れだし生杉林道の駐車点では5㎝位の積雪があった。雪が津々降る中、雨具を着て出発、処女雪の林道を歩き地蔵峠に到る。峠の手前では林道法面が深く崩壊している箇所があった。ゲートを越え林道と分れ登山道を下るとすぐに枕谷に達する。以前あった指導標は外され柱だけが残っている。登山道は雪に隠され読図練習には最高のシュチュエーション、今日は読図ポイントの対象例会で田中さんと久代さんが挑む。リーダーの指示で二人が交替で先頭に立つ。

 

渡渉を繰り返し上谷の丸太橋を渡る。演習林長治谷作業所は冬支度で無人。上谷沿いの林道を進み下谷と合わさって由良川となる合流点で下谷を渡渉しなければならない。先頭の二人はこれを見逃し下谷方面に行ってしまおうとしたがリーダーに呼び戻された。飛び石で下谷を渡り、八宙山の尾根に取り付いた。雪の斜面は急登で雨具の下は暑くなってきた。八宙山は2.5万図に記載がなく、此処かと思って休憩した処は未だ大分手前で大きな杉が静かに佇んでいた。

 

八宙山(はっちゅうさん・874m)山頂は山頂標識が掲げられているが木立の中で展望はない。休憩したばかりなので通過し傘峠を目指す。直下に到り急登の斜面を登り山頂域に乗り上がると地形が変化、地図を確認するポイントだ。雪が降り続き積雪は10㎝に達しているだろう。芦生に冬籠りの季節が一気に来たようだ。山頂域の西端が一番高くそこが傘峠(935m)山頂のようだ。芦生には「峠」と名の付く「山」が3つある。地蔵峠の上にある三国峠と今日登る傘峠、ブナノキ峠が其れだ。何故山なのに峠なのか? 決定的な説は未だに巡り合わない。

 

傘峠は「かさとうげ」あるいは「からかさとうげ」と呼ばれている。山頂標識はなく、展望もないので直ぐに出発しブナノキ峠を目指す。此処からは慎重な読図が求められる複雑な地形が続く。直角に曲がるような所が幾つもある。要所要所でコンパスを合わせ矢印の示す方向に進み現在地を常に地図上で確認する必要がある。南に下がり回り込んだ所で右手に大きな山体、傘峠に違いない。暫く進むと左手の谷越しに今日の最高峰ブノノキ峠が見えてきた。直ぐ近くに見えるが大きく迂回して達する。古びた標識の転がる分岐点を少し行き過ぎてしまうが分岐に戻り今日の最高峰の山にピストンする。ピークを一つ越えるとブナノキ峠(939m)に達した。3等三角点「芦生」がありしっかりした山頂標識も建てられているが展望は利かない。

 

お待ちかねの昼食タイムなのだが山頂は風が強く休むことができない。少し戻り稜線を東側に下りた処に場所を得て休憩した。風が防げても立ち止まると寒い。20分程で切り上げて稜線を北へと戻った。この後けやき坂に下り下谷の林道を行く予定だが昭文社地図からSLが思っていた尾根と高橋Lの思っていた尾根が違い、「こんなに遠くない筈」との高橋Lの言に引き返し、横切った林道に入り大迂回して安全にけやき坂へ下ることができた。

 

足を痛めている亀島さんを慮って池ノ谷東尾根のP803を越えるルートは取り止め林道経由で帰ることにした。下谷を渡渉した地点に戻って来ると朝の踏み跡は薄れて、日中に雪が降り続いていたことを物語っていた。上谷から地蔵峠に戻る林道は地蔵峠の手前にピークがあり峠より30mほど標高が高い。地蔵峠を越え生杉に下り出すと標高が下り、朝路面に積もっていた雪はシャーベット状態になっていた。

 

思わぬ雪山ハイクで気持ちが高揚し、まだまだ帰りたくないメンバーのうち5名は、一旦車を置きに帰り桂駅前の居酒屋で忘年会の時を過ごした。

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【感 想】 48期 山本 浩史

傘峠(935m)とブナノキ峠(939m)は 京大芦生演習林の中心部にあり事前に許可が必要なエリアにある。高橋リーダーにお願いして例会を企画してもらった。タイトルに「雪が付く前の・・・」とあったが、昨日までならタイトル通り。京都市で初雪のあったこの日、芦生の山は10㎝の積雪があり初雪山山行となった。

 

【感 想】 55期 田中 靖之

 1ヵ月前にケガをした当初は、今回の例会までに回復が間に合うか不安でしたが、順調に回復し、今回参加させて頂きました。思った以上の急登の登りも痛みもなく、内心ほっとしました。

 読図では、コンパスで方向を確認しながら、先頭を歩かせて頂きましたが、地形図を見ながらの現在地の把握は難しく、積雪のある中では進むべき方向等の見極めも難しかったです。また時折、進む方向を間違え、高橋リーダー、山本さんに教えて頂き頂きました。これからもっと読図を意識しながら山歩きをし、道迷いしないように読図力をつけていきたいです。

 今回特に急登の登りが楽しく、テンションが上がり、先頭を歩きペースを上げすぎましたが、あらためて自分は登りが好きなことを実感できました。予想外の少し積雪もある中、芦生の山歩き、雪景色を堪能でき、また楽しめ、参加できすごくよかったです。ご一緒させていただいた皆様ありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。

 

【感 想】 53期 高橋 秀治

山本さんよりブナノキ峠と傘峠に行きませんかと声を掛けられ、それでは林道歩きでなく尾根を行くバリエーションルートで行きましょうと計画書を作成して、入林申請したところ、「先日提出いただきました入林申請ですが、協議の結果、申請書通りでの許可は出すことができませんでした。

申請いただいてます事務所からブナノキ峠について、歩道は設定されておらず、過去にも道として使用されたものではありません。

登山会に所属されていることから読図にも慣れているかと思いますが、一般の方が(旧も含めて)歩道以外を歩くことについては、生態系保全、安全確保の観点から制限を掛けさせていただいております。

意見が分かれる部分なので、おっしゃりたいことはあるかと思いますが、ご理解いただければと思います。

なお、それ以外の区間ケヤキ坂からブナノキ峠‐傘峠‐八宙‐中山‐ケヤキ坂については許可は可能ですので、変更される意思がございましたら、連絡いただければと思います。」と返答され今回のコースで再申請して当日を向かえる事ができました。金曜日からに冬型気圧配置で、演習林ではすっかり雪景色となり、夏道を確認できず地形図とコンパスを頼りに、冬の静かな北山を満喫できた例会でした。

 

【感 想】 56期 久代まゆみ

憧れの芦生の森!!

体力★★に躊躇して迷いましたが、まあ頑張るしかない!と参加させて頂きました。

雪のつく前の稜線歩きのはずが、まさかの雪景色♪あまりのうれしさに我を忘れて?渡渉のとき片足川に突っ込んで、皆様にご心配して頂き恐縮致しました。

読図で迷走?する中、皆様の的確な指示が有難かったです。

思いがけず今シーズン初の雪山、それも芦生の森の綺麗な雪景色の中を楽しく歩かせて頂いた上、反省会も楽しかったです。

ありがとうございました。

 

【感 想】53期 亀島 文子

マクド前」・・と言ったら。京都駅八条口しか頭に無かった。

最初の待ち合わせがJR京都に成っていたので。

今出川で待つ事になったが、今出川が又分からない。ナビを入れ合流。

カッパを着てからの林道歩き。急登りの登山道になると左膝が痛い、比良全縦走で痛めた左膝が治らず一週間前MRIを受けたら筋が切れているとの事。寒いと痛い。

雪が思ったより多く、お昼ご飯にカップ麺を食べようと思ったが寒さと風でパンのみで済ませる。

芦生原生林は何時来ても神秘的な場所ですね。

残しておきたい自然を満喫しました。春も行きたいですね。

CLの高橋さん、SLの山本さんお世話に成りました。