2018年4月28日(土)
【メンバー】
小泉賀奈子(CL)、田中靖之、MY、YN 計4名
【行 程】
4月28日(土) 快晴
8:30京阪大谷駅~10:23音羽山△593.1 10:32~12:05 牛尾観音(昼食)12:40~13:31高塚山△485.0~13:56 343のピーク~14:32 醍醐寺境内 北門~14:56 地下鉄醍醐駅着 解散
【記録】 52期 小泉賀奈子
ゴールデンウィーク初日、快晴に恵まれ、
絶好の登山日和となった。今回の読図例会は、これまで行ってきたものとは異なるコンセプトで実施した。というのも、雨で予定していた下見ができなかったため、地図作成が間に合わなかったためである。そこで、参加希望者の皆さんに了承をもらい、「このルートで読図例会を実施するなら、どこをポイントにするかを考えながら歩く。」という趣旨で行った。
まずはリーダーが先頭になり、読図ポイント候補を紹介しながら歩いた。京阪大谷駅から高架を渡り、東海自然歩道へ。木漏れ日がとても気持ち良い山道だった。谷筋から登り、尾根に乗り上げたところで現在位置の確認をした。地形図上でも特徴的な場所である。この後、尾根をずっと登っていくこと、石段がコース上に出てくることを確認した。所々、進行方向や道の形など、地図を手に解説を加えながら進んだ。2つめのポイントは、電波塔のある三叉路。Nさんは、道の形状や建物をすぐに言い当てられた。Yさん、田中さんは、しばらく逡巡されたものの、少し動いて周りの様子を偵察し、同定された。ここから先は、先頭を順に交代。コースをいくつかに分けて各自ポイントを設定し、その箇所で止まっては解説する、という方法をとった。
音羽山の山頂からは、琵琶湖や京都市内が一望でき、とても気持ちが良かった。進行方向に傾斜の緩い尾根が延びているので、地図を確認しなければ危うく直進しそうな箇所であった。念のため、進んでみると、本当にどこまでも行けそうであった。気をつけたい道迷いポイントである。
音羽山山頂にて
音羽山からはYさんが先頭になって進んだ。送電線、三叉路、読図ポイントをそれぞれ想定しては確認する、という行程を楽しんだ。一か所、意見が割れたところがある。牛尾観音と石山方面の分岐である。地形図上では、牛尾観音へは谷筋を下っていくコースが示されているが、どうやら歩いたのは破線が途中で途切れている、尾根を伝うコースである。しかも、破線が途切れた先に、南側の谷に下りて牛尾観音に行く道があり、これは地形図には載っていなかった。また、南側の谷に下りるコースは見付けにくく、田中さんは文明の利器を使って読図され、尾根を直進して南下することを選ばれた。地図に載っていないとなると、本当にこちらの道で良いのか迷ってしまう。今回は、読図ポイントの設定を趣旨にしているので、「迷った時は行ってみよう。」の精神で尾根を突き進んだ。明らさまにベンチで行く手を防いであるのに、である。おもしろいことに、この尾根、道がないのに道があるように見えるし、とても歩きやすい。川のせせらぎが聞こえ、傾斜が急になったところでストップ。無駄に見えるが、現在地を確認するにはとても大きな意味があると私は思っている。もちろん、戻る時にも道迷いの危険が伴うので、明らさまに元の場所が分かる箇所でしか行わないようにしている。
地図を片手に歩くメンバー
その後、Yさんは何度か立ち止まって迷っておられる様子だったが、車道まで出て牛尾観音に到着。実は、山道の途中に小さな看板があり、山から直接牛尾観音に下りてくることができたのである。田中さんはそれに気づいていた様子。三者三様で勉強になる。
牛尾観音は山里の秘境寺という趣で、杉の大木がそびえ、とても神聖な場所だった。空気がおいしくて、昼食をとりながらそれぞれが日頃の疲れを癒した。
その後、川を渡りせせらぎを横目に醍醐へ向かう。時折、登山者にも会い、人気の山だと分かる。送電線、トンネルなど、人工物も多く、現在地を確認しやすかった。高塚山では、三角点を確認し、心地よいペースで下っていった。一か所、道を見失ったが、少し戻って田中さんが登山道を発見。無事に下山することができた。
【感想】 57期 MY
読図山行を計画する場合、どこにポイントを設定するかを話し合いながら地図に落とすという試みでした。地形図からピークなど特徴的な地形や人工物が見られる箇所を探して、設定するポイントの案を出し合いながら歩きました。現在地を地形図から読み取るのは難しくもっと練習が必要だと感じました。地形図の読み方、地図記号や三角点の話し等とても勉強になりました。今後ともご指導頂けると幸いです。
木漏れ日の中を進む
【感想】 60期 YN
3回目の読図例会となる。今回は読図ポイントの設定の仕方がわかる趣向であり、こ
れもまた読図力の向上になるだろうと期待して臨んだ。当日は山行にもってこいに晴
れ渡る。気分も上昇し、リーダーが地図上に設定されたルートを通りつつ、東海自然
歩道沿いの尾根に向かい歩いて行く。最初のピークまでは現在地を確認しながら地図
上の記号が何かを当てていく。それから参加者全員で読図になりそうなポイントを設
定したのち、田中さんを先頭にそれがどこかを確認しながら歩いて行くが、ピーク534への分岐手前の自分の設定したポイントは外してしまう。人工物との交点ではあったが、踏み跡のある道につられ設定ルート上を歩けていなかった為であった。その後もリーダーからこまめに現在地を確認されつつ、10時頃音羽山山頂へ着くと、山科
区内と琵琶湖も望める大パノラマが広がっていた(送電線がある為だろうか)。小休
憩して次は牛尾観音へ先頭をYさんに交代して進む。途中石山寺への分岐から右へ巻き道を行くと現在地を見失う、これも設定ルート上を辿っていないために現在地の把握が困難になったからかと思いつつ、ヘアピンみたいな牛尾観音への逆方向の道が
あったので、田中さんが目的地へ一直線に尾根筋をおりる道を提案されたが、道がないのですぐに違うと気づかれたが、リーダーが行ってみましょうと言われたので、下りていくと傾斜と谷川のせせらぎが大きくなってきて、これは危険だからと元来た道へと引き返した。やはり下りはとても迷いやすいと再認識する。牛尾観音へと到着すると丁度正午過ぎだったので昼休憩をとる。ここは山と山に挟まれた高台にある隠れ里
みたいな所だ。新緑の清々しさ、大杉の存在感と相まって境内からの眺望にとても癒
やされた。その後は自分が先頭に午前中と同じくポイントを設定して進んでゆき高塚
山へ着く。リーダーから三角点の説明を聞いてから醍醐寺へと帰路についた。結果、
ポイントは合計10カ所位設定出来た。多めにポイントは作っておき、参加者によりポイントの数が調整できることも知った。ただポイントはもっと厳密に特定しますと
も。自分の読図力はまだまだですが、読図は現在地の把握と道なき道を行ける基礎的
なツールであるし、低山でもじっくり楽しむことが出来る貴重なツールであると再認
識できた例会でした。
小泉リーダー、参加者の皆さまありがとうございました。
【感想】 55期 田中靖之
今回自身約半年ぶりに例会に参加させて頂きました。昨年10月から体調を崩し、又体調回復後は仕事が忙しくなり3月末までは比叡山に1回登っただけでしたが、仕事も落ち着き、4月六甲2回、蓬莱山1回登り今例会に参加させて頂きました。
今回、小泉リーダーには、読図のポイントを所々で丁寧に教えて頂きました。いつもは標識が豊富な六甲に行くことが多く、あまり地図を見ないので、今例会をきっかけに、読図が必要な事が多い比良山や京都の北山にも行ってみたいので、読図を少しでもできるよう頑張りたいと思いました。
尚、音羽山は別ルートで登った事は有りますが、それ以降の高塚山は初めて登りました。音羽山から京都市街が一望でき大変綺麗でした。
今回読図例会で地図を確認しながらの山行なのに、久しぶりに会の皆さんとの山行で凄く楽しく、山行中しゃべりすぎ大変失礼しました。小泉リーダー、参加者の皆様ご一緒させて頂きありがとうございました。またよろしくお願いいたします。