京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3902 スノーシュー 土蔵岳(蕎麦粒山遠望)

2021年2月11日(祝)

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蕎麦粒山をバックに

【メンバー】CL秋房伸一、AT 、NF、鹿嶽真理子、会員4名

【行程】11日(木)晴:三条京阪7:00=(北陸道木之本IC)=八草トンネル(デポ)9:25〜9:37 林道を外して山腹にとりつく〜10:09尾根〜10:24 P816〜12:12 P780〜(ピストン)〜13:30 P816〜14:20デポ地=京都

 

【記録と感想】52期 秋房伸一

積雪量の多い山域ということで、近江美濃国境の土蔵岳を目指した。

北陸道を木之本ICへ。木之本市街には雪はまったく無かったが、国道303号線をしばらく走ると、残雪がどんどん増えた。

八草トンネル付近は、除雪してなければとても歩けない位の雪で、デポ地ですぐにスノーシューを装着。しばらく八草峠旧道を進み、尾根に取り付いた。けっこうな傾斜で緊張感を要したが、スノーシューを蹴り込み、ステップを作って登った。先頭はATさん。

尾根に登ると傾斜は緩やかで、平和なスノーシュー歩きとなった。積雪量は多いが、気温が高くて重たい雪が締まっていて春山の雰囲気。フカフカ雪のラッセルは望めなかった。

左手後方には雪を冠った横山岳が望め、816mピーク付近では凛と美しいピラミダルな山容が目に止まった。山座同定したところ、奥美濃の蕎麦粒山(そむぎやま1297m)。

780mピークで昼になり、このペースでは土蔵岳は諦め、937mピークまで登って周回ルートをとろうかとも考えたが、もうここで引き返そうということになった。蕎麦粒山の美しい姿も見られたことだし、腹いっぱいだということで。

時間も十分あるし、ATさん持参のドローンで雪山風景を撮影してもらっていたところ、ドローンは937mピーク方向に飛んだまま、ロストしてしまった。

なんとか帰着しないものかと固唾を呑んで見守ったが、バッテリー切れの時間であるし、帰還は無理だとオーナーのATさんが判断され、ドローンの遭難を心苦しく思いながら下山することにした。

帰路は、あっという間であったが、最初の急斜面取り付きは避けて、地形図をみて斜度の緩いと思われるデポ地への直行方向ルートをとった。旧道に降りるところで擁壁の急傾斜のため若干苦労していた会員にATさんが、沢登りのショルダーのように肩を貸して、無事、皆下山することができた。沢登りは雪山でも役立つ。

早々に下山したので、まだ明るいうちに自宅に帰着した。

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蕎麦粒山遠望

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※山行ログ

【感想】51期 AT

今まで厳冬期の北アルプス南アルプスの強烈な風と寒さでも果敢に飛んで素晴らしい映像を残してくれたドローンだったが、快晴無風ポカポカ陽気の中、P937という名もなき山の向こうに消えてしまった。

ドローンよ今までありがとう。

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遭難してしまったドローン