京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.2923 武奈ヶ岳集中登山(A):水晶小屋コース

小屋で宴会、と言われるとどうしても行きたくなってしまう。焼き肉、と言われるとなおさらだ。

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【No.2923】 4月18日(土)~19日(日)

武奈ヶ岳集中登山(A):水晶小屋コース

 

【天気】快晴

【参加者】CL野沢邦彦、才内 茂、富岡慶子、田辺久美子、堤 潤、AT、秋房伸一、

【コース】

18日 11:00 志賀駅集合~11:45 中谷出合下 登山口~12:05 水場~

13:35 荒川峠~14:00 水晶小屋

19日 水晶小屋8:45~大橋小屋9:00~小川新道分岐9:05~931m地点9:37~シャクシコバの頭10:16~中峠10:50~コヤマノ岳11:10~武奈ヶ岳11:37-14:03~八雲が原14:24~北比良峠14:44~神璽の滝15:50~イン谷口16:19~JR比良駅16:59

 

【報告】

18日     記録 44期 田辺久美子

歩荷:堤18k、T 23k、秋房20k

記録と感想:志賀駅から登山口までは才内さんの車で楽々着いた。Tさんと秋房さんは4日に続き2つ目のボッカポイントgetのため沢山の荷物を持って先行するが足取りは軽く早い。あっと言う間に水場に着いてしまった。早すぎるので私が先頭をかわることになった。久しぶりに重めの荷物を持ちみなさんに着いていけるか心配していたがなんとか楽しく歩くことができた。小屋の手前で腐りかけたしかの遺体?がありびっくり!臭くてあまりじっと見れなかったが立派な角だった。ほどなく小屋に到着。乾杯、焼き肉、鍋、と楽しい宴会を満喫し明日の集中登山に向けて早めに就寝した。水晶小屋で宴会、と言われるとどうしても行きたくなってしまう。焼き肉、と言われるとなおさらだ。とみんなに思われているようです。もちろん肉は好きですが、魚も好きですよーもちろん、お酒も。小屋が少しづつ傾いてきているような気もして心配していますがなんとか頑張ってほしいです。私も食べ過ぎには注意して頑張りたいと思います。

 

19日        50期 堤  潤

今朝は出発が遅いのでゆっくり寝てようと思ったが、5時半に起きてしまった。ストーブの残り火にまきを入れて火を熾す。皆が起き出してきたら、昨夜の残り材料で鍋朝食だ。なかなか美味しい。火を通した食事を食べれるのが嬉しい。

 ゆっくり食事をして、ゆっくりづけをして、何もすることがなくなったので、少し早いが出発することになった。大橋小屋までは、穏やかで気持ちいい道だ。沢の水がすごくきれい。

大橋小屋では建物は3つあり、2つはボロボロに荒れていたが、1つはまだ使っているようで煙突が新しかった。小屋のすぐ先に小川新道分岐。標識は立派だ、その先の道は踏み跡薄く、沢状の急登。なかなかワイルドで険しい。いい道だ。登りつめるとケルンのある尾根上の小広場にでた。堂満岳が見える。ここで小休止した。

ここから先は緩やかになるかと思いきや、まだ急登は続く。樹木や岩につかまりながらグイグイ登る。これを越えると急になだらかなブナ林になった。明るくて気持ちいい。少し先がシャクシコバノ頭。展望はいまいちだが、なかなかのピーク。今日は急いでも仕方ないので、また小休止した。歩き出してすぐに会長が大声で「ホイホイ、ホーイ!」と叫ぶ。いきなりだったので、熊でも出たのかとびっくりした。すると下の方から同じく「ホイホイホーイ」の声。あれはのん様の声だという事になり急いで下ると、中峠でEコースの皆さんがいた。ここで合流してコヤマノ岳を経て、武奈ヶ岳到着。

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          <コヤマノ岳にて>

 

頂上には丸山理事長が1人先着していた。その後、Cコース、Bコースと順に到着。残りはDコースだけだが、何故か来ない。13時50分にやっと到着。少しハプニングがあり遅れたようだった。無事で何よりでした。

早速全員で記念撮影して、下山にかかる。僕らはAコースメンバー、丸山理事長達とスキー場跡経由で八雲が原まで行き、ここで足を痛めた岡田さんを理事長におまかせして、T君と二人で神爾谷を下ることに。しかし、いざ降り口についてみると、20名以上の年輩の団体が下りはじめていた。無理に抜く訳にもいかず、ゆっくり下り、沢の合流点でやっと先に行かせてもらう。沢沿いは風がないので蒸し暑く、何度も沢の水で顔を洗いながら、さくさく下った。途中、神爾ノ滝を見にいくと、10名ほどの人がいた。今日は何故か賑やかな神爾谷であった。比良駅について、二人でちょっと乾杯。するとCコースのメンバーが。今回は念願の水晶小屋泊まりを体験でき、焼肉に鍋と楽しい経験をさせていただき非常に楽しかった山行でした。皆さん、ありがとうございました。

 

【感想】       51期 AT

 比良山岳会に入会してからというもの、ずっと噂を聞いていた水晶小屋へ行けて、とても感激です。

荷揚げの段階から参加させていただきましたが、こんなところで宴会をしたらさぞかし楽しいだろうなと荷揚げ以来ずっと楽しみにしていました。

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才内会長の号令のもと、焼肉をしましたが、あまりの美味しさに調子に乗って食べまくってしまいました。(人のことを考えずつついてしまってすみませんでした)

そのため後の鍋がほとんどお腹に入らず、惜しいことをしました。それにしてもこんなにお腹がいっぱいになるまで食べたのは久しぶりです。

山登りやボッカより、まさか食べるほうで苦しい思いをすることになるとは。

小屋の近くに雪解けで現れたのか、鹿の無残な死骸が転がっていて、悪臭を放っていました。

皆さんが死体を避けて通るなか、堤さんが鹿の角を取るため、おもむろに岩を持って鹿の頭を叩き始めたのを見て「なんてワイルドな人や!」と思いました

 

【感想】       52期 秋房伸一

リーダーとサブリーダーのご尽力で、小屋では大変楽しく美味しく過ごせ、気力も充足しての記念集中登山となりました。

 水源を汚してはいけないので、朝食後、場所を探すが良いところがなく、ちょっとした尾根の上まで行き、戻ってみると、テントや諸々はすっかり片付けられてしまっており、失礼しました。

 小川新道は予想以上に登り甲斐があり、ザックの重さが堪えました。地図から実際の道の様子を想像することが出来ておらず、自分の読図力はまだまだだと思いました。

 コヤマノ岳からの下り、突然周囲の静寂を破る「ホホホーイ」という大声量の雄叫びにびっくり。会長の発声でした。しばらくして下方の中峠付近からも「ホホホーイ」と返礼。お互いの存在を確認しあう、コミュニケーションツールとして使われているのだとわかり、感動しました。携帯でやりとりするよりよっぽど粋です。「ヤッホー」では、誰が発しているのかわからず、山岳会独自の符牒を決めておくというのは先人の知恵だと思いました。

 最後の階段状の急登をこなし、武奈ヶ岳ピークを見上げると、快晴の空の下、丸山さんと丸山さんのツェルト。迎えてくれる人がいる登山、「これが集中登山だ」と教えていただいた気持ちがしました。