京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

〈個人山行〉 八池谷(八淵の滝)遡行

2010年8月1日

前回オガサカ道分岐までしか遡行出来なかった自分としては、見られなかったまぼろしの滝まで見られ大満足な遡行となりました。

まぼろしの滝前にて

まぼろしの滝前にて)

【参加者】田辺久美子、松井 篤、上坂淳一、AT、小泉賀奈子、小野崇広

     計6名

【天候】曇り一時小雨

    

【記録】51期:T

 9:20ガリバー旅行村駐車場→9:40入渓→10:00魚止ノ滝→11:16大擂鉢→11:35貴船ノ滝→12:25七編返しの滝→13:35まぼろしの滝→14:41広谷(遡行終了)→16:00頃ガリバー旅行村駐車場

 

 沢登り未経験という新入会の小野さんと、沢登りはまだ一回のみの経験だという田辺さん、小泉さんに参加いただき、それを経験豊富な上坂さん松井さんがガッチリとサポートするかたちで、とてもバランス良いパーティーでの遡行となった。

 当初、参加者の実力も解らず未経験含むメンバーなので、滝は一つ登れたら上出来で、駄目なら全部登山道から巻いてやりすごそう、と考えていたところだったが、最初の滝である魚止ノ滝前で協議したところ、皆さん滝に登る気満々だったので、フィックスロープで全員直登(左側チムニー状の部分から取り付き、水線左側ギリギリのあたりを登って抜ける)。

 全員身のこなし軽く、危なげなく登攀。

 魚止滝を見て、今回の水量は前回小松さんと遡行した時より少ないことが見てとれた。

初心者と言いつつ身軽なメン

(初心者と言いつつ身軽なメンバー)

 

 次の障子ノ滝は左の登山道を使って巻き、滝上からゴルジュに入る。

 唐戸の滝は左側の壁から巻いて登山道に上がった。

 大擂鉢はあいかわらず砂に埋まってしまっていて、擂り鉢が無く残念。

 大擂鉢では多くの登山者が休憩していた。

 大擂鉢を直登すると小擂鉢は健在で、飛び込んでみると足が着かなく深い。

 貴船の滝は右側登山道から巻く。

貴船滝の前にて

貴船滝の前にて)

 七編返しの滝は、流芯右側の斜面から登って通過(フィックスロープ)。

 無事オガサカ道分岐に到着したが、時間に余裕もあることと、参加者の動きが予想以上に良いことから、予定を変更してまぼろしの滝まで遡行することに決定する。

 まぼろしの滝手前にある3mほどの滝は流芯右側からとりつき、最後は流芯の溝状落ち口から抜ける。(確保無し)

 まぼろしの滝は大きな滝だったので、ロープを出すべきかと思ったが、滝の右側にまわりこんでみたところ、岩が階段状になっていて登りやすそうだったので、確保無しで通過する。(しかし、取り付いてみてわかったが岩質もろく、最後の一歩は少し危険だった。)

 

 まぼろしの滝をこえてから、二箇所ほど小滝を超えるとだんだん穏やかな渓相になり、広谷の登山道に到着。ここで遡行終了する。

 広谷からガリバー旅行村まで、登山道を使って下山した。

 

【感想】 44期 田辺久美子

一昨年、初めて沢に行き、その後なかなか参加する機会も勇気もなく、 もう行けないかなーと思っていましたが、今回、初心者でも、というお誘いに思い切って参加させていただきました。内心はすごくドキドキして最初から脈拍は 100回/分以上になっていて、最後まで行けるか不安が一杯でしたが、リーダーにロープで引っ張っていただき、上坂さんにあぶない、もう無理!と言うところで手を引っ張っていただき、松井さんに後ろから見守っていただいたおかげでなんとか無事幻の滝まで行くことができました。暑い中、涼しく楽しい1日でし た。みなさん、本当にありがとうございました。ご迷惑をおかけすると思いますがまたよろしくお願いします。

 

【感想】 48期 上坂淳一

 登山口が遠いというズボラな理由で行ったことがなかった八淵ですが、久しぶりに松井さんと沢に行けるということで、T先輩からのお誘いもあり、参加することにしました。

 ほとんどの滝が直登できて、どこでもやめて帰れるというフレキシブルなルートでしたが、気がつけば広谷。歩くスピードも速かったし、ロープの使用も最小限にとどめて、実に沢慣れたパーティでした。

 水量が少なかったとはいえ、ガリバーから広谷まで5時間での遡行というのは、突破力においても、体力においても全員の力量の証明になったと思われます。T先輩もTさん、Kさん、Oさんといった「自称初心者」連中にすっかり騙されていたようです。

 まぼろしの滝は、H6mの小規模な滝ですが、日本庭園のような一枚岩の端正な姿が印象的でした。広谷にも広々としたテン場があり、また使ってみたいところでした。

 

【感想】 51期 AT

 今回の八池谷は、滝の登攀などの危険箇所こそあるものの、横に登山道が併設されているためいざとなればそこから通過しよう、という腹づもりで計画しました。

 ところが、皆さん危ないことが大好きなようで、喜々として滝に登る人ばかり。

 しかもどの滝も恐れることなくスムーズに通過されたのには驚きました。

 新入会の小野さんとは今回はじめてご一緒させていただきましたが、とても身のこなし軽く安心感のある登攀をされる方で、沢歩きもぎこちなさが無く経験者のような動きでした。

 今回は経験豊富な上坂さん松井さんや、動きの良い田辺さん小泉さん小野さんというメンバーに恵まれ、水量も少ないことも幸いしてまさかの完全遡行が果たせました。

 前回オガサカ道分岐までしか遡行出来なかった自分としては、見られなかったまぼろしの滝まで見られ大満足な遡行となりました。

 皆様、ありがとうございました。

 

【感想】 54期 小野 崇広

みなさま

とても楽しく参加させていただきました。

ありがとうございます。

内心は、なんとか足でまといにならないようにと、かなり必死でしたので、景色を拝む粋には達せずと言ったところでした。

気持ちに余裕が生まれ、徐々に沢の楽しみを実感して行けたらなと思っています。

今後とも宜しくお願いいたします。