京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

レポート 岳連 夏山ファーストエイド講習会

2019年7月6日(土)

 

レポート 59期 江村一範

夏山のシーズンを前にした7月6日、京都府山岳連盟の遭難対策委員会の主催で「夏山ファーストエイド講習会」があり、当会からも参加したのでレポートさせて頂きます。

 

場所はいつも総会や新年会で使わせてもらっている「職員会館かもがわ」です。

 

13時からのスタート時には各会から30人位の人数が集まっていました。

講師は現役の救急救命士である遭難対策委員会のメンバー。

まずは机上講座、救急外傷の初期診療を行うための手順「ABCDEアプローチ」を解説。

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A:Airway 気道評価及び気道確保と頸椎保護を行う。

B:Breathing 呼吸評価を行い、緊張性気胸やフレイルチェスト、開放性気胸、大量血胸など緊急に呼吸困難になるような疾患の有無を確認する。

C:Circulation 血圧、心拍数などの循環評価と止血を行い、ショックや緊張性気胸心タンポナーデの有無を確認する。

D:Dysfunction 意識レベルや瞳孔所見、麻痺などの所見を基に中枢神経系の評価を行う。

E:Exposure & Environment control 脱衣と体温管理を行い、低体温を防止する。

 

上記の手順をわかりやすく解説していただきました。

 

また傷口の処置に関して、

以前までの消毒液を使った方法ではなく、綺麗な真水を使って洗い流す方法が現在の外傷処置のトレンドになっている事を話されました。

 

次に三角巾の使い方を、折りたたみ方から実際の患部の固定法など時間をかけて行いました。

 

①三角巾の折りたたみ方

②三角巾の腕の固定法・結び方など

③三角巾の足首の固定法

④テーピングを使った足首の固定法、膝の負担を軽減するテーピングのやり方など

 

普段ファーストエイドキットの中に何となく入れている三角巾やテーピングも、

何となくでしか使い方を把握しておらず、いざ使うとなるとなかなか上手くいきません。
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最初は迷いながら行っていた皆さんも何度も繰り返し練習することで素早く固定できるようになっていきました。

 

次に山の中でマダニに噛まれた時の処置方法を解説。最近、北山に多く発生しているというマダニ。刺されると大きな腫れ・熱が発生し、傷もなかなか治りにくいとの事です。

マダニは無理に剥がそうとすると身体が残ってしまうので、

ティックツイスターという器具でひねりながら取るのが良いと実際の器具使って実演してもらいました。

 

また蛇・蜂に刺された毒を抜くポイズンリムーバーの使い方、

蜂に刺された時にアナフィラキシーショックを抑えるためのアドレナリン注射(エピペン)の使い方や、他人への措置の是非などを解説。

 

最後に三角巾とスリング・カラビナ使って怪我人を搬出する方法を、実際に見せてもらいました。

怪我人の足や肩を三角巾とスリングでハーネスのような状態にして背負って運ぶのですが、大人一人がひょいと持ち上がるのは驚きました。
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講習会は13時から17時までの長丁場でしたが、あっという間に時間は過ぎてしまいました。

 

プロの救急をすぐに呼べない山中では、自分たちが当事者となり初期の処置をしなければなりません。

ファーストエイドの知識は自分を助ける為だけでなく、仲間や他人を助けるための知識でもあります。

 

山の中で友人や仲間と安全に遊び続ける為にも、

最低限のファーストエイドの知識を身につけておきたいと思いました。

 

 

【感想】    52期 小泉賀奈子

 夏山を前に緊急時の対応の仕方を改めて学びたいと思い、講習会に参加しました。現役の消防士の方のお話はとても分かりやすく、実習もあったのでとても勉強になりました。緊急時には「3S」の確認のあと「ABCDE」の順に対応するなど、慌てずに対応することが大切だと感じました。普段は最低限のものしか持っていかない救急セットですが、三角巾とテーピングは常備して応用できるようにしたいです。三角巾の末端処理にも焦らず本結びを。三角巾を使ったけが人の搬送には驚きました。いただいた冊子をバイブルにして繰り返し復習します。ありがとうございました。

 

No.3800  読図例会 音羽山から醍醐寺へ

2019年6月23日(日)

【メンバー】
小泉賀奈子(CL)、土井司、織田直子、齋藤庄一、近本かずみ、波佐場春香、他3名    会員6名、非会員3名  計9名

 【行 程】
6月23日(日) 曇り

8:30京阪大谷駅9:23~10:27電波塔~11:05音羽山11:27~12:25牛尾観音(昼食)13:00~14:21高塚山~15:30醍醐寺~16:00地下鉄醍醐駅

 【記録】 52期 小泉賀奈子

 自身の山を歩きながら読図をする山行は今回で5回目となった。京都の里山は意外と道迷いをしやすい箇所があり、読図地図を作るのがとても勉強になる。実は1年前からこのルートを候補にしていたけれど、台風の被害が大きく、ずっと温めたままになっていた。今回こうして8名のみなさんと一緒に歩くことができ、とても嬉しく思う。

出発前に、公園で等高線や地図記号などの確認をし、磁北線を書き込んでもらった。

出発してすぐの歩道橋では、歩測(何歩で端から端まで行けるか数えて歩く)をしてもらった。1/25,000図上では1mmの歩道橋。その後の、分岐から534の小ピークは3mm。先ほどの歩数の約3倍で到着したか確かめてもらい、道迷いの際に役立つことを伝えた。

 今回も先頭を交代しながら地図に書かれた地点まで進む形で行った。皆さん現在地から次のポイントまでの地形を的確に読まれ、そこに至るまでのストーリーを楽しそうに話しておられたのが印象的だった。中には読みはばっちりなのに、通りすぎてしまわれることもあり、答え合わせをして納得されていた。

 音羽山山頂では、山座同定をした。コンパスの使い方をおさらいし、送電線の延びる先にあるK地点を同定した。さらに、南にある千頭岳にもコンパスを合わせ、地形を読んだ。また、K地点から山頂も同定し、コンパスの正確さを体感してもらった。

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      音羽山山頂にて

   

 牛尾観音で昼休憩。それぞれにおしゃべりが弾んでいた。曇り空だったが、雨が降らなくて本当に良かったと思う。

 高塚山に至る鋭角の分岐では、進行方向を見失う方がちらほら。分かりやすい箇所でも道迷いの危険が潜んでいるようだ。高塚山はピークが細長いので、三角点も見つけにくいと思いきや、皆さん宝探しのようにぱっと見つけられ、少し残念な気分。溶けてしまった冷凍ゼリーを皆で食べて、残すはあと2か所となった。

 

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    ポイントで地図を読む

 

 九十九折れの山道を軽快に下り、343の小ピークを過ぎたあたりで波佐場さんが体調不良を申し出られた。話を聞く範囲では、脱水症状かと思われる。皆さんが出して下さった経口補水液アミノバイタルを飲まれ、少し快復。凍った水を首筋にタオルで巻き、ゆっくり下山した。私は、低山だからと準備を怠っており、反省。夏場は特に熱中症などの対策が必要と感じた。

 

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    次のポイントは・・・

 

【感想】 56期 土井司

参加者全員が善人だったのか雨の予報が直前で曇りに変わった。湿気は少し高めだが気温はさほど高くなく、ぼちぼちのコンディションで皆の願いが天に届いたようだ。

読図例会の参加は久しぶりで、ポイント地点の特徴が難しい場所が数か所あり2ケ所間違ってしまった。(遭難2回)歩行中は皆和気あいあいとおしゃべりしながら進んでいたが、小泉リーダーの説明になると真剣な面持ちで地図を睨んでおり全員真面目な生徒達だなぁと感心していた。これで今参加者全員道迷いよる遭難はないはず?それにしても小泉リーダーの適確で丁寧な指導ときめの細かい準備には脱帽であり、本業での立派な指導者ぶりが浮かんでくる。

小泉リーダー、大変であったろう準備と丁寧なご指導お疲れ様でした。私も山座同定の方法を改めて学習させていただきました。また、ご一緒いただきました皆様、楽しい会話に心が和みました。リーダーを筆頭に皆様ありがとうございました。

 

【感想】57期 織田直子

年一回ペースで参加している小泉先生の読図例会、今回で3回目となる。毎回楽しみにしているものの、ちっとも地形も読めず、一人で行動すると間違いなく道迷い。  

今回、一番ショックだったのは、絶対間違わないであろうポイントQからの方向。実際、他の参加者さんは殆ど分かっておられた。高塚山の三角点を見つけるポイントRに辿りつくより以前に、まず方角を間違って、きっとトットトットトと別の方向に下っていく自分が想像できた。何故間違ったのか考えてみる。右の尾根は見つけているのに、何故その尾根にのらなかったのか。自分の中で「あの尾根は今来た道と平行に走っている尾根だ」と思い込んでいるのだと思う。小泉先生の地図にはあんなにはっきりと、ピンクのマーカーが鋭角に引かれているのに・・・。「小泉さん、わたしホンマにあかんわ( ノД`)シクシク…」とこぼして暫し落胆。

前回参加した時の小泉先生からの「読図はある日突然、パッカーンと分かるようになります。臨界点がくるんです。」という言葉を胸にまた次、頑張りたいと思う。

いつもながら、下見にポイント作り、地図作りなどの準備段階から、丁寧なご指導に心より感謝致します。途中頂いたゼリー、本当に美味しかったです。あの瞬間、喉が渇いていたんだなと気付きました。梅雨時季の水分補給大切ですね。

一番後ろでサポートして下さった土井さんはじめ、ご参加のみなさま、ありがとうございました。色々お話できてとても楽しかったです。

 

【感想】 61期   齋藤庄一

安定しない天気予報の中、なんとか無事天気も持ち例会に参加出来た事に感謝しています。今回は体験山行の方も3名もおられ、会員としては緊張しながらの参加となりました。あいかわらず小泉リーダーのポイントの設定箇所がうまく、なかなか難しい場所もありましたが、なんとか無事に回ることが出来ました。まだ歩測とか苦手な部分を意識しながら今後の山行につなげていければと思います。また、リーダーからの冷たいゼリー、織田さんからのあめちゃん、いつも頂いてばかりですみません。

 

【感想】  61期 近本かずみ

今回、初めての読図例会に参加させて頂きました。読図が学べる期待でワクワクしていましたが、スタート前の地図の見方クイズでつまずき、教えて頂いた地形の読み方を理解したつもりになってつまずき、最終的には?がいっぱいとなってしまいました。しかし、コンパスの使い方や地図記号など習得できた事も多く、結果満足の山行となりました。次回以降の読図例会が待ち遠しい、今はそう強く感じています。小泉さん、参加された皆さん、根気強く教えて頂きありがとうございました。

 

【感想】 62期 波佐場春香
昨年12月の太陽が丘の地図読みに続き、二度目の地図読みです。今回は、整備されたオリエンテーリング施設ではなく、山での実践でした。各ポイントに向かう前に、左右に広がる景色を想像しますが、尾根と谷を地図で読み取るのも一苦労です。山の中、雪の中、自然の中こその地図読みと分かってはいるものの、ついつい橋や送電線、トンネル等、人工物を手がかりにしてしまいます。地図を事前に尾根と谷に色分けするとわかりやすいとのご助言もいただきま

した。いつか地図が3Dに見えるようになりたいです。
 今回曇天の低山ということもあり油断して水分補給が不足してしまい反省です。みなさま、助けていただいて本当にありがとうございました!みなさまの手際のよいサポートを受け、今後は塩飴やゼリーやORSや凍らせた飲み物などを常備しようと思いました。
 リーダーの小泉さんには、出発前の地図記号クイズやポイントポイントの丁寧な解説、山行中の細やかなご配慮をいただいてありがとうございました。みなさま、楽しい時間をありがとうございました。またご一緒いただけたらうれしいです。

 

〈個人山行〉京都百名山シリーズNo. 79半国山

令和元年6月8日(土)

半国山(774m)は亀岡市の最高峰の山で、音羽渓谷、金輪寺、神尾山城跡などが山域にあり自然と歴史が楽しめる山である。山名の由来は、丹波、山城、播磨の三国がそれぞれ半分だけ見えるからとも言われている。

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【メンバー】 山本浩史L、土井司、梅村重和、小前 竜吾

【山  域】 京都府亀岡市南丹市

【行  程】 桂川8:00=8:40赤熊8:52~音羽渓谷~9:56烏帽子岳10:06~10:19小池山~10:46半国山11:17~12:21神尾山城址~12:30金輪寺12:41~13:02宮川神社~13:29赤熊13:40=13:48湯ノ花温泉15:04=15:30桂川

【登山データ】 曇り一時小雨 歩行9.9㎞ 4時間37分 延登高798m 延下降798m 3座登頂

天気予報の降水確率は日を追うごとに下がり、最大40%となった。一時小雨の降る時間もあったが雨具の必要もない一日だった。亀岡市東本梅町赤熊の音羽川の林道のゲート前に車を止めた。ゲートには「半国登山道、先の豪雨で大荒れの状態です。歩くのが困難な所が多くあります。」と平成30年9月の台風被害について地元住民による張り紙があった。獣害防止の扉を開け林道へと進むと浸食された登山道が無残だったが危険個所はなかった。

音羽渓谷と称されているだけあって小さな滝が連続する。落差4m程の斜めに落ちる滝があり近づく「音羽の滝」との標識があった。これが音羽の滝だと思っていたがどうも音羽の滝と云うのは固有名詞ではなく「音羽川にある滝」の意であるようだ。その後も「音羽の滝」と表示のある個所や同じ規模の滝が現れ混乱してしまった。半国山北稜線の牛つなぎ広場へのメイン登山道と分かれ「烏帽子岳→」の方向に進んだ。稜線の鞍部に乗り上ると何の表示もないが北の斜面に取付き烏帽子岳へと登って行った。

烏帽子岳(648m)山頂は広く開かれているが周りの木の背が高く展望は得られなかった。すぐ東側に送電鉄塔があり巡視路が付けられている。パラパラと雨が落ちてきてこれはダメかと思ったがほんの一時的なものだった。鞍部に戻り登り返すとピーク(661m)に「小池山」と表示があった。樹林帯で何の変哲もないピークだった。南に下ると「牛つなぎ広場」と表示があり音羽川を登る時分岐した道が乗り上って来た。地形図には記載がないが西側に「←るり渓」の表示があり登山道が続いているようだ。一貫した登りとなって半国山への登って行った。花期を過ぎたエゴノキは花が落ち登山道を白い絨毯としていた。

半国山(774m)山頂は広く開けて展望が素晴らしいのだが、今日はガスの中、時間は少し早いが昼食タイムにした。単独行の男性が南から登って来た。彼がこの日唯一の登山者との出合だった。南に下り音羽川の源頭を巻き込むように右岸尾根に入った。地形図に幾つかピークがあるがP655を目標に進んで行ったが西側を巻いていた。稜線には踏み跡も無くそのまま巻道を進んだ。次のピークも登山道は大きく西を巻いている。稜線に踏み跡が認められるので辿って行った。しっかりした踏み跡が続き北端から北東方向に下って行った。

一寸した登り返しでP506に達したが何もなく東へと下って行った。P506の東に横たわるピークは神尾山(かんのおやま436m’)で城跡がある。神尾山城は、本目城とも呼ばれ此の辺りの地名本梅町にも通じる名がある。大永6年(1526)に柳本賢治(波多野氏の出で細川氏の被官)が築いた山城で後に明智光秀の城となった。階段状の曲輪跡が残り中世の城跡の面影を良く残している。城跡を下ると神尾山金輪寺(きんりんじ)があり嘗ては多くの寺坊を伴う大規模な寺であったようだ参道を下り、獣害防止扉を開けて外に出ると宮前町(みやさきちょう)宮川の集落で左手の奥まった処に宮川神社があり、神々しそうなので参拝した。

集落内の道を歩き赤熊の駐車地点に戻り登山を終えた。今日の立寄り湯は湯の花温泉・烟河(\700)で露天風呂もあり寛いだ。桂川に戻りイオンの“串まる”で反省会をして19時前に解散した。

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No.3797  多紀連山・ボッカ

2019年5月25日 (土)

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【メンバー】
CL.TW、岩波 宏、梅村重和、平川暁朗      計4名

 

【記録と行程】
8:35多紀連山駐車場~9:20白髭岳(P472)~9:35鳥居堂跡~9:50クリンソウ群生地10:00~10:15大岳寺跡~10:50三嶽11:05~12:00大タワ駐車場(昼休憩)12:40~13:55小金ヶ嶽(ボッカ解除)14:10~14:50福泉寺跡~16:00多紀連山登山者駐車場=京都

・沿面距離9.9km
・駐車場・東屋・トイレ等整っていました。
・小金ヶ嶽付近には岩場と鎖場がありますが、危なすぎなくユルすぎない感じでした。ボッカをして岩場歩きを練習するにはうってつけの場所だと思いました。
クリンソウの群生地があり、時期が合えばお花見例会にも良いかもしれません。


【ボッカウェイト】
岩波 宏15kg、梅村重和20kg、平川暁朗27kg、TW20kg、

【感 想】59期 梅村重和
多紀アルプス?!どこやねん、それ!初めて聞く名である。多紀アルプスって和歌山県っぽい名前やなぁ??ググってみると丹波篠山ってかっ?ちなみに、多紀アルプスと言われる多紀連山は修験道のお山であり、平安時代末期から中世にかけて修験道行場として栄えたが、1482年(文明14年)に大峰山(大和修験道)の僧兵の来襲により、寺院はことごとく焼失したとのこと『ウィキペディアWikipedia)より』。
丹波篠山って当方にとっては全く未知のエリアであり、丹波篠山にアルプスってかっ?!と言うことで参加させて頂くこととなった。今回のメンバーを見るとW隊長以下、当会のツワモノ?!ぞろい。Team K は若干1名、私だけ。“ボッカトレだしぃ~~暑い中、バテたらヤバいなぁ~~”。登山口でズル無しの計量。やはり20Kgである。リフト券にもシニア割引があるように、ボッカ重量にもTeam K割引が適応されるかと密かに期待するも、隊長も女性ながら20Kg。もはや後には引けない。【老若男女の別なく自然の試練は平等に与えられるのよ】と隊長の背中が私に語り掛けている。う~~ん、参った!。 
出撃に当たって隊長から隊員に熱中症対策の飴が支給される。ここにも隊長の細やかな心遣いが見られるのであった。
山道は急登から始まり稜線に出る。綺麗な自然林の木陰を行く縦走路は、暑いながらもとても爽やか。クリンソウの咲く湿地を回り込み三嶽を経て大たわ広場で大休止。ここで隊長のザックから心づくしの西瓜が出てくる。おぉぉ~~~(^^♪ 感動した~~~~!!小金ヶ嶽が近づくにつれ次々と岩場が現れ、ルートは修験道の様相を帯びてくる。真新しい鎖が設置された岩場をいくつか越えると小金ヶ嶽の山頂に到達。ここで隊長からボッカトレ終了宣言となった。なんとかヘバることなく、今回のボッカトレはmission clear。20Kgの重しとして入れておいたザックの中のペットボトルの水で、じゃぶじゃぶと顔を洗う。爽快そのもの。
“う~~ん、Mandom、、、、、、”
私のペースにお付き合い頂いたW隊長はじめ隊員の皆さんに感謝、感謝、のボッカトレでした。

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【感想】59期 平川暁朗
 私の住む亀岡市からは割と近く、車で1時間ほどでたどり着ける多紀連山だが、訪れるのは今回で二度目だった。駐車場も広いしトレイルもよく整備されていて歩きやすいし、良いコースなのだが、いまいち知られていないかもしれない。今回のように周回ならよいのだが縦走するとなるとやや不便というのもあるだろう。
特に注目していなかったがクリンソウの群生地であるらしく、時期的にも頃合いで、よいものを観られた。鎖場は軽身なら大したことがないが、25キロも背負うと中々パンチがあった。これでこそ歩荷トレだ。
昼食タイムものんびりと、荷物か軽ければ最高のピクニックだ。フォレストアドベンチャーは横を通過しただけだったが、かなり面白そうだった。
小金ヶ嶽山頂でW.CLが歩荷の水捨てちゃっていいですよ。と梅村さんに声かけされたので、では私もと言ったら。え?捨てるんですか?と言われた。チームKの優遇措置を得るには20年早いということだろう。
足腰というよりは肩の皮膚が鍛えられた気がする。
残念ながら時間がかかり過ぎて温泉に入る時間を逸したので、いずれそちらはリベンジしたい。

【感想】57期 TW
一回ボッカをした程度で体力はつかない、と聞きますが、暑さに耐え重い荷を背負って山へ登ったという経験は、精神的な支えの一つになるのではと思っています。そんな訳で、夏の山・夏の沢に向けてボッカ例会を企画しました。
多紀連山は初めてでしたが、興味深い歴史と緑の豊かな良い山でした。整備された自然林の登山道もあれば、岩場・鎖場もありで、終始飽きることなく歩く事ができました。また当日は季節外れの記録的真夏日でしたが、殆どが木陰の中を歩いて行くコースだったため、心配していた熱中症にもならず助かりました。バテないよう良いペースでトップを歩いてくださった梅村さん、多紀連山を教えてくださった平川さんに感謝です。大学ワンゲルの時から、いつか自分でもやってみたいと憧れていた「スイカボッカ」も踏襲でき、満足の一日でした。 
ご一緒いただきました皆さま、楽しい一日をどうもありがとうございました。
梅村さん、令和第一号の正会員おめでとうございます!

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〈個人山行〉大台ケ原ハイキング

2019年5月25日(土)~26日(日)

【参加者】

CL船木佐織、小泉賀奈子、N.F、M.K

【行 程】

5/25

道の駅奥伊勢おおだい10:30=12:00大杉峡谷登山口~宮川第3発電所~大日嵓~千尋滝前休憩所~クグリ〜平等嵓~15:40桃ノ木山の家(泊)

5/26

6:00桃ノ木山の家~七ツ釜滝~堂倉吊橋~堂倉避難小屋~シャクナゲ平~11:50日出ヶ岳大台ヶ原ビジターセンター14:30=16:15大和上市駅

 

【記録】55期 船木佐織

 JR三瀬谷から徒歩で約10分の“道の駅おおだい”から予約していた登山バスに乗車。途中トイレ休憩のため大杉谷登山センターに立ち寄り、ここで登山届を提出。登山口からは、舗装された車道を経て宮川第三発電所の脇を通過し、沢沿いの水平な登山道を場所によっては設置された鎖を頼りに進む。エメラルドグリーン色をした川は美しく、次々に現れる吊り橋に緊張しながら歩を進めると、インディージョーンズにでてきそうなシシ淵が現れ圧倒される。最後の吊り橋を過ぎると、宿泊する桃ノ木山の家に到着。混んではいないが、関東からの来られたツアーの団体さんもおられ、人が多い。そのためお風呂に入るのも、ご飯を食べるのも並ぶこととなり、要領を得たKさんがいなければ長々と並んでいたと思う。

 翌日は478mから1695mの日出ケ岳までの行程。堂倉滝で休憩し、淹れたてのコーヒーを飲む。山で飲むコーヒーは本当においしい。後は渓谷を外れ急登の山道に入る。花の名前を教えてもらいながら進むと、山頂付近でNHK日本百名山のロケに遭遇。スタッフの方は見るからに重そうな荷物を背負っているが、笑顔がとても素敵だった。日出ケ岳でゆっくり昼食をとったあと、大台ケ原ビジターセンターへ移動。ビジターセンターからバスで大和上市駅へ下山。帰路についた。

両日共に晴天で、特に1日目は今年初めて30℃を超える真夏日になったこともあり、急な気温の上昇に体がついていかず熱がこもったようで体が重かったものの、恐れていたヒルに出会うこともなく、用意していたジョニーの出番がなかった。本当によかった。

ご一緒していただいたみなさん、本当にありがとうございました。楽しくて癒される山行でした。

 

【感想】 52期  小泉  賀奈子

美しい5月の新緑の中、念願の大杉谷を歩いてきました。以前計画した時は、あいにくの雨で中止に。なので、なおさら真夏日のような快晴に恵まれたことが本当に嬉しかったです。

日本三大渓谷とあって、川を流れる水の美しさ、豪快な滝の数々に圧倒されました。堂倉滝を眺めながら飲んだコーヒーはそれはそれは美味しかったです。日頃の疲れをデトックスできました。楽しいおしゃべりも、苦手な吊り橋も、日出が岳からの眺めも、固いアイスクリームも、素敵な思い出になりました。船木リーダー、ご一緒してくださった皆様、ありがとうございました。

 

【感想】54期 N.F
 晴天の中、深い緑色が大変美しい沢沿いを女子4人で歩き、山小屋に泊まってカツカレーを食べ、滝の前でコーヒーをたて、まるで「山ガール」みたいな山行でした。次々と現れる滝は想像以上に迫力があり、美しかったです。行き帰りの道中が長くて、旅と山を両方楽しめた感覚でした。船木リーダー、みなさま。本当にありがとうございました。

【感想】54期 M.K

三度目の大杉谷は、ため息が出るほど美しい新緑と川の水の色。次々現れる滝のマイナスイオンは、仕事でヘロヘロになっていた心身をほぐしてくれました。堂倉滝を眺めながらのコーヒータイム、川を離れてからの単調な上りではシャクナゲアケボノツツジの花が元気をくれました。途中で百名山の撮影隊に出会いました。ドローン撮影もあるそうで、7月22日の放映が楽しみです。

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