京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.2882 春山合宿:白山

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【日程】2008年5月3日(土)~5日(月)
【参加者】6名
【天気】5月4日 晴れ, 5月5日 くもりのち雨
【行程】
5/3 PM8時 JR山科駅集合、車に分乗して白山市ノ瀬(テント泊)
5/4 4:30起床、朝食、移動、6:50出発、8:30別当出合、10:00中飯場、11:001720m地点、12:00甚之助ヒュッテ、昼食、13:40弥陀ヶ原、14:45室堂センター
5/5 4:30起床、5:30出発、6:30御前峰、7:40室堂センター発、南龍山荘をへて、9:40甚之助ヒュッテ、11:00中飯場、12:00別当出合、14:10市ノ瀬

【感想】50期 K.O.
「一度は行ってみたい、あこがれの白山」は琵琶湖周辺からも遠望できる白き山。しかし、その道のりは遠く標高差1600mを登りきるのはなかなかハードな体力を必要としました。まず、出発地点の市ノ瀬から別当出合まで雪のないアスファルト道をプラブーツで登るのは苦行。革靴のT辺さんはココですでに靴ずれをおこしてしまい、S内さんのサングラスは汗があふれでて水中メガネになっていました。中飯場のあたりから雪が表れはじめ、1720mすぎからシール登行しました。甚之助からアイゼン登行になり、急激な登りはトレーニング不足のN尾さんには辛かったようです。いえ、私もです。なんでこんなしんどいことをしてまでスキーをせないかんのか・・・・・・・。ついグチがでる。でも、登り始めてしまったものはしょうがない、一歩ずつ前進するしかない。弥陀ヶ原からは傾斜もゆるやかになり、再びシールで最後を登りきるとやっと室堂センターについた。K藤さんとT辺さんが持ち上がったBeerで乾杯。室堂センターは予約客がけっこう入っていたが、われわれは小屋の2階を貸し切り状態で占領できてラッキーでした。敷きマット+毛布3枚があり、ぜんぜん寒くなく快適でした。夕ご飯と宴会を楽しみ、早めに就寝。次の日は、朝から天候も悪くホワイトアウト状態のまま御前峰へ直登。頂上では、3年越しの「Fさんの追悼記念」をとりおこなう。全員合掌ののち、散骨。A月さんの大きな声で「F君さようなら」と叫んでいたのが今も耳に残る。敬虔な気持ちをきりかえて、ここから今日のメインの滑降がはじまる。室堂センターまでは広い一枚バーン。スピードを楽しんで、思い思いに滑る。室堂センターから南龍馬場までが広い尾根で、視界も悪くコースをすこし離れるが、この日一番の大滑降を楽しんだ。言い換えれば、この一瞬のために生きてきたといえる。大満足。私とS内さんはカービングとプラブーツ、あとの4人は革靴と細板なのに器用に滑っておられるのには感心しました。最後は、永井旅館で温泉につかりツアーを終えました。


【CL覚書】25期 D.A.
3年越しで行けなかった白山は合宿ではなく小屋泊まり(素泊まり自炊のみ)にした。
3日:市ノ瀬のキャンプ場は無料で快適(まだ開いてない)市ノ瀬から別当出合いは歩き1時間半、今日は恐ろしく暑い。今回登りは甚之助ヒュッテから黒ボコ岩を予定していたが登山者の多い直登ルートを使用、急登なのでアイゼンが有ると安心だが、トレースはしっかり付いていた(初心者は必要)。
4日:朝からガス、AM6:00より御前峰へ出発
山頂でF君を忍ぶ。下りは小屋へ真っ直ぐつながっている雪渓を滑降。ガスで視界が悪いので思い切り迷うが晴れ間を縫い南龍ヶ馬場へ滑降、この時トンビ岩の位置を間違い一つ東の斜面を下りるが西にトラバスして南竜へ。甚之助ヒュッテまでのトラバスは安全を考えアイゼンを使用。甚之助ヒュッテはガスで見えず西に寄りすぎるが霧が晴れ無事に小屋に着。ここからは雲の下に出、視界は良好。吊り橋を渡ったあたりから小雨となり市ノ瀬では本降りとなった。