最終の駅舎跡まで、いくつかのトンネルを越えて行くのだが、第一トンネルは入り口からすでに遠目に見えていて、中は暗いもののなんとかヘッドランプなしで歩ける。
[個人山行]2011年2月20日(日)
愛宕山 ケーブル道
【参加者】T、他非山岳会員1名(計2名)
【天候】晴れ
【記録】T
11:24登山口→13:31駅舎跡→13:40ホテル跡→13:53登山道合流(水尾別)→15:00愛宕神社→16:30下山
集会後の飲み会にて秋房さんに、「愛宕山ケーブル道」の例会がとても良かったですよ、と紹介していただいた。
早速ネットで調べてみたところ、なるほどこれは面白そうだということで早速行ってみることにした。(最初から例会に参加すれば良かったのだけど…)
入り口の発見にもっと苦労するものと思っていたが、登山口のすぐ横が入り口になっており、分かりやすすぎて間違えてこちらを登っていく登山者がいそうなほどである。
最終の駅舎跡まで、いくつかのトンネルを越えて行くのだが、第一トンネルは入り口からすでに遠目に見えていて、中は暗いもののなんとかヘッドランプなしで歩ける。
その後いくつかのトンネルを通過したが、そのうち二つは内部が崩落しており高巻いて通過する。
同じような景色にそろそろ飽きてきたころ、遠くのほうに駅舎らしき建物が見え、一歩一歩進むにつれて、次第に近づいてくる。
駅舎跡はかなり形を保っていて、二階へ続く階段もちゃんと残っている。崩れるかどうか、恐る恐る二階をのぞいてみると、雨漏りがひどいらしく天井に多数のつららができていて、水がポタポタと落ちていた。
その後、少し西に進んだところにあるホテル跡を見に行く。
ホテル跡のあたりには、階段や地下室の跡のようなコンクリートの建造物が残っている。
ホテルは昔木造だったそうで、今残っているのはホテルの土台部分だそうだ。
さきほどの駅舎やケーブル路線跡にしてもそうだが、コンクリート部分は今でも鮮明に形を保っていて、とても戦前のものとは思えない。
現在のコンクリート廃墟からは想像もつかないが、このケーブル線は昔、愛宕山鉄道が運営する平坦線を介して現在の嵐電嵐山駅とつながっていたそうで、当時はホテルに遊園地が併設されていたりと、大変な賑わいを見せていたそうである。
ホテル跡から水尾別れはすぐ近くのところにあり、登山者の声が聞こえる西のほうへ少し進むと、突然登山道に出てきた。
いつもの登山道に出てきて、何故か急にホッとした気分になる。
その後愛宕神社へお参りして足早に下山した。