京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No. 3098  三郎ガ岳

樹齢千年といわれる仏隆寺の千年桜をいつか満開の時期に訪れて見てみたいと思っていました。しかしながら、開花時期を予測するのは難しく、企画時点では散った後でも仕方ないな、里山ハイキングを楽しもう、くらいの気持ちで出かけることにしました。

110417三郎ガ岳1(山頂にて)

三郎ガ岳1(山頂にて)

 

 

[No. 3098] 三郎ガ岳 2011年4月17日(日)

48期 井上 純子

【メンバー】 井上純子L、西田和美、國領孝子計3名

【行  程】近鉄京都7:14=丹波橋7:24=8:16大和八木8:24=8:45榛原9:00=(タクシー所要10分)=9:02高井~9:38仏隆寺~10:16小峠~10:44高城山~(昼食40分)~11:56三郎ガ岳~12:59旧伊勢本街道~13:09石割峠~13:38愛宕神社~13:43諸木野の一本桜(牛繋ぎの桜)~(休憩15分)~小峠~15:00仏隆寺15:30=(タクシー所要15分)=近鉄榛原15:49=16:08大和八木16:15=17:08丹波橋=17:18京都

【天  候】晴れ

【記  録】

 樹齢千年といわれる仏隆寺の千年桜をいつか満開の時期に訪れて見てみたいと思っていました。しかしながら、開花時期を予測するのは難しく、企画時点では散った後でも仕方ないな、里山ハイキングを楽しもう、くらいの気持ちで出かけることにしました。

 

 京都駅から西田さん、丹波橋駅から私、郡山駅から國領さんと順調に落ち合い、榛原駅からタクシーに乗りました。タクシーの運転手によれば、仏隆寺の桜は今が満開の時期だろうとの朗報。高井バス停でおろしてもらい、少しばかりの車道歩きも春の野草(ショウジョウバカマ、キケマン、フキノトウなど)を愛でながらの楽しいぶらぶら歩きでした。

 仏隆寺に近づくにつれ、車が増え、何事?と思いましたが、仏隆寺門前に着いて納得。アマチュアカメラマン(プロもいたかもしれないけど・・・)が長い長い三脚を持って、満開の千年桜を撮影していたのでした。寺に着くまでに、地元のおじいさんが「はよ行かな、桜散ってしまうで」と声をかけてきたので、一瞬焦りましたが、何のことはない、見事な咲きっぷりでした。

 

 集落の途中で地元の男性に声をかけられ、三郎ガ岳に登ると言うと、①昼食休憩は展望の良い高城山がベスト②諸木野の水田に映る、逆さ桜はぜひ見て帰るべしとの助言をいただき、小峠を目指して、歩を進めました。

集落らしき所を通過して、少しばかり薄暗い道を歩きましたが、どこが取り付き(小峠)かわかりませんでした。そのうち三郎ガ岳を示す道標を発見。(帰りに同じ道に戻ってきたときには、わかりにくいけれども、確かに峠っぽい地形だと感じました。)そこからは登山道らしき道で急登が始まり、視界が明るくなったなと感じたら、眺めのいい高城山に到着しました。少し早いけれど、昼食を取り、春の息吹を堪能しました。

休憩後、露岩のコブらしきものを2つ通過して、二等三角点のある三郎ガ岳山頂に到着。ここも展望のいい山頂でしたが、休憩もそこそこに結構な急坂を下山。

 途中、磨崖仏を眺め、下りていったら、車道に出ました。少し歩いて、舗装されていない道が旧伊勢本街道でした。ほとんどアップダウンのない道が続き、誰とも行き交わない静かな石割峠、そして、愛宕神社前を順調に通過。

 

水田の一本桜を見つけないとなあと言いつつ、歩いていたら、東屋が見え、カメラマンが数名。私たちはよく知りませんでしたが、写真好きの人には有名なスポットのようでした。確かに水田に映る桜は圧巻。帰宅後、ネットで調べて、「牛繋ぎの桜」と呼ばれていることを知りました。

桜を遠く眺め、東屋で少し休憩の後、元来た小峠に戻り、同じ道をたどって、仏隆寺にたどり着きました。寺の千年桜を鑑賞後、タクシーを呼び、近鉄榛原駅に戻り、解散しました。

 

【感想】        40期 西田和美

 静かな山里を小高い丘の上からずっと見守っている、仏隆寺の千年桜。水田の水鏡に映った自分の姿に見惚れているような、諸木野集落の美人桜(注:私が勝手に付けた名前)。今年のお花見は、私の心に深~く残るお花見になりました。宇陀にはこのほかにも、隠れた桜の名所があるそうです。来年また、宇陀を訪れる楽しみができました。

【感想】      48期 國領 孝子

 高城岳や三郎岳の頂上は、展望が良くその日は快晴だったのでとても気持ち良く感じました。今回は仏隆寺や諸木野で見た桜が山よりも深く印象に残りました。特に諸木野で見た水田に写る桜は本当にきれいでした。4月に入って初めて参加した山行でしたが、桜やタムシバモクレンが咲いているのを見て山にも春がやってきていることを感じました。春の山は、いろんな色があって秋とはちがうにぎやかさがとても楽しいです。それと山行途中に何ヶ所かで目撃した各家の下に本数が書かれていた謎の看板も、最後に田植えしていたおじさんに教えてもらい疑問がとけてすっきりしました。リーダーの井上さん、西田さんご一緒できて楽しかったです。ありがとうございました。

110417三郎ガ岳2(牛繋ぎの桜)

牛繋ぎの桜