京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3655  太陽ヶ丘OL 読図例会  *読図ポイント

2017年4月23日(日)

 

【メンバー】
小泉賀奈子(CL)、山本夏雄、四方宗和、船木佐織、増川雄太、梅村重和、YN    

計7名
【行 程】
4
23日(日) 快晴
9:20
山城総合運動公園(太陽ヶ丘)体育館  

前にてOLの説明と同定の仕方を確認

9:43 OL開始(3分おきにスタート)

  943 YN  946  増川

  949 梅村  952 船木

  955 四方  958 山本·小泉

 *12時終了、体育館前に集合。

1223 全員ゴール地点に戻る。

  1150 船木  1155 YN

  1158 梅村  1200 山本

  1201 小泉  1204 増川

  1223 四方

1230 昼食(食堂にて)

1320 難易度の高い場所の確認

1410 終了


【記録】      52期 小泉賀奈子
 春の陽気が心地よいピクニック日和の中、太陽ヶ丘で常設のパーマネントコースを巡るOLを行った。「冒険の森」「遊びの森」から成る南北1350×東西450mの敷地内にある30個のポイントを、地図とシルバコンパスを使って探して回る競技だ。ポイントは、初級·中級·上級の3つの難易度があり、それぞれ10個ずつ、計30個設置されている。ポイントを見つけたら、上部に取り付けられたホッチキスのような装置に用紙を挟み、地図に穴を開ける。今回の設定時間は2時間。時間以内に、どれだけの数のポイントに辿り着けるかを試した。

太陽ヶ丘OLの特徴は、遊具や東屋などの人工物が点在していること。実際に歩いてみて地図を照らし合わせるとよく分かるのだが、慣れるまではどうも惑わされてしまう。「地図上の風車のような模様は何だろう?風力発電だろうか。」と思って行ってみると、風車はどこにもなく、「なるほど、俯瞰したらこの形になるのか。」と思う遊具がある。また、地図で見るとすぐに辿り着けそうな場所にポイントがあるのに、行ってみると、藪の中や急斜面を進むことになる。いろいろな意味で予想を裏切られる。そして、ポイントを見つけた時は、宝物を発見したような気分になるから、次のポイントを見つけるモチベーションが上がる。不思議な魅力があるのだ。

 

 

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体育館前の桜の木の前で

 

受付で専用の用紙をもらい、OLについて説明した後、体育館の外に出て現在地を確認し、一番近くにあるポイント37を同定した。今回は特にシルバコンパスの合わせ方が重要となる。方向さえしっかり確認できたら、極端な話、直進すれば必ず辿り付けるからである。思い込みに囚われず、素直に行動することが鍵となる。

いよいよ開始。12時には食堂前に集合すること、途中で皆に出会っても、情報交換はしないことを確認した。各々3分の間隔をあけて、YNさんからスタート。

12時。戻ってきた人たちで、感想を交流。南半分だけを回って時間切れになった人、歩く中で見つけやすいポイントだけを回った人などそれぞれの戦略を聞くのも面白い。

そんな中、待てどもなかなか戻ってこなかった四方さん。電話をかけると「あと3つなんやけどな。(ポイント)54の近くにいるから、戻るまでに時間がかかる。」とのこと。2時間の設定では全問クリアが難しいことは承知の上。全員が戻ってきたところで昼食をとった。

 食堂は昨年リニューアルされたらしく、メニューも豊富になっていた。大学の学食の雰囲気。部活後の部員が雑談する感覚でOLの感想を交流した。みんなで確認したい箇所は4つ。南側に位置するこれらを後半は回ることにした。

 ポイント56は、意見が分かれる箇所であった。「南側にあるピークから尾根伝いに歩いたが、見つからなかった。」と梅村さん、増川さん。水路の端から同定し、山本夏雄さん持参のメジャーで直線距離を結ぶ。結論、ポイントと地図上の印はズレてはいなかった。尾根が広いのとポイントが低めに設置されていることで、見つけにくかったのだろう。また、ポイント51は谷を50mほど直進するとたどり着く。夏雄さんから歩測のレクチャーを受け、船木さん、YNさんが確認された。

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 回りきれなかった箇所は次回のお楽しみにとっておくことにし、駐車場で解散した。

各々の記録は以下のとおり。

 

氏名

初級

中級

上級

ポイント数

時間

YN

8

7

3

18

2h12m

増川

5

4

7

16

2h18m

梅村

5

4

5

14

2h09m

船木

6

5

5

16

1h58m

四方

10

9

8

27

2h28m

山本

6

6

6

18

2h 3m

小泉

10

8

9

27

2h 3m

【感想】      6期 四方宗和

宇治の太陽ヶ丘は以前から耳にしていたのですが、行ったのは初めてでした。行ってみて驚いたのは広さでした。前日行った万博記念公園より起伏に富んで遊具も多く、好天の休日ということで多くの家族連れでに賑わっていました。

さてOLですが、過去少しばかり経験したパーマネントコースはどのポストも道路より見つけやすい所にあるのが常ですが、此処のポストはどれも難しく、メンテナンスもしっかり出来ていて私にとっても楽しいものでした。楽しみすぎて終了時間をオーバーしたぐらい楽しみました。申し訳なかったです。

【感想】     59期 梅村重和

ちと肌寒いけど、朝からドピーカンの快晴。私にとって初めてのオリエンテーリングということで、小泉隊長のもと、山城総合運動公園太陽が丘)に出撃。オリエンテーリングと言えば、里山や公園でそれらしき標識を見かけたことがあるが、実際にやったことはなかった。まあ、地図を見ながらその辺りを適当にウロウロすればこんな標識なんて簡単に見つかるだろう、と思っていたが、オリエンテーリングを舐めたらいかんぜよ!と言うことで難易度はなかなかのもの。通常、お山を行動するときは概ね尾根と沢筋の形状で、現在地と目的とする所を判断するが、ここは公園という性格上、トイレや東屋、ウォーターハザードや駐車場等人工物が色々ある中で、ちょっとした地形の起伏や目印となる建造物をきっちり見極めながら、ピンポイントで標識を見つけるのは、思った以上に困難である。ぼーっとしていたら現在地すら分からなくなりそう。もともと距離感がノーカンな所にもってきて、5000分の1の地図となれば、益々、ノーカンが冴えわたる(!?)。現在地がここだから、この尾根の先に標識があるかな?と見当を付けて、上手く見つかったりすれば、思わずひとりでガッツポーズ。ゲーム感覚で達成感を味わえます。

これとミリタリーゲームを組み合わせてやったらもっと面白いだろうな、標識の代わりに松茸かタケノコだったらもっと気合が入るかも、と思いを巡らせ標識を探すこと制限時間の2時間程があっという間に終わってしまった。成績は3014勝(30個の標識のうち見つけられたのは14個)という結果で、とりあえずの合格点60%(??クリア)を取れなかった。地図を注意深く読み取るにはいい練習になった。また、やりましょう!!小泉隊長、深謝!

【感想】       60期 YN

2回目の例会参加でした。山行も楽しいが、読図も別の楽しさがありました。

太陽ヶ丘も初めてで、かつ快晴だったことも気持ちを高めてくれる。ポイントがかなり藪の中にあるものもあり、子どもの頃にしたOLよりも難しい。コンパスの使い方は少し予習してきたのでなんとかなったが、巻き道に行くとすぐ迷ってしまう。自分は道に迷いながらも走り回り、そこそことれたと思ったが、先輩方は同じかそれ以上とられていたのはさすがだった。また確認作業では自分の複歩を知ること、読図は孤独なものということも勉強になった。

途中看板通りスズメバチにも出くわしたが、それ以外は楽しいOLでした。また参加したい。ご一緒していただいた皆様、小泉リーダーありがとうございました。

【感想】     55期 船木佐織
初めてのオリエンテーリングは全てが新

鮮で楽しかったです。とはいえ確実に地図

を読み、確信をもった上でポストを見つけ

るより、付近まで行けたものの見つからず、

きょろきょろしているうちに偶然発見する

ことの方が多く、まだまだ修行が足りない

と痛感しました。このいつまでたっても地

図読みが上達しない理由は、四方さんや山

本夏雄さんに比べ、自分の粘りのなさも一

因なのだと思います。お二人を見習い、粘

り強く修行あるのみです。いつも学びの場

を提供してくださる小泉さん、楽しい例会

をご一緒させていただいた皆様、ありがと

うございました。

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【感想】      8期 山本夏雄

今回はポイントOL形式で行われた競技でした。「山屋の読図」の勉強に楽しみ

ながら、体力のアップにも役立ちますが、気を付けたいのは成績にあまり固守しない方が良いと思います。たまにやって読図力を経験するのもOKです、

出来たら自分らでポイントを設定するのも方法ですが手間と人が必要です。OL協会やその他の団体が行っている大会に便乗するのも一つの方法です。参加費が昔より高くなっていますのと、事前に申し込みが必要です。OL協会で見られます。     

【感想】     59期 増川雄太

当日は快晴で気温も高すぎず、楽しみながら参加できました。はじめに、小泉さんはじめ、参加者の方々、ありがとうございました。以下は、私が講習会に参加した背景と、参加した後に得た学びです。
 GPSは便利です。自分で考え、地図上に現在地を把握しなくても良いためです。ただ、GPSは本来、使用者が次の道を考えるための道具です。そのため、使用者は道具を理解し、使いこなす必要があります。
GPS
は当然ながら地図をベースに作られています。地図を読めることは、GPSを使いこなすための基本技術とも言えます。そのため、今回の読図講習会に参加しました。
気づいたことは以下の2点でした。
小ピーク、尾根、谷筋を地図から空間的に意識することの大切さです。山の地形は、この三大要素の組み合わせと言えますが、普段の登山で、目標とする山のピークしか考えていない自分を痛感しました。
わかりにくい場所に行くときの、一つの方法です。現在地から目標地点までの線だけではなく、別の位置から目標地点までの線を引き、交点を意識しながら進むことが、自分にとって有用と思いました。
以上はGPSを使う上でも有効な学びだったと思います。

 

 

シルバコンパスとメジャーを使って

ポイント56の位置を確認中