京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

〈個人山行〉御在所岳から鎌ヶ岳周回

2019年3月24日(日)

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【メンバー】

CL高橋秀治、SⅬ鹿嶽眞理子、小西幸一郎、YN、YK、近本かずみ  計 会員6名

【行 程】

3月24日くもり

6:30ロッジ前集合→8:10蒼谷駐車場~8:45中道登山口~おばれ石~キレット~11:20御在所岳~武平峠~13:15鎌ヶ岳~長石尾根~14:30長石谷登山口→京都   

 

【記 録】

山岳会に入会して以来、藤内小屋から前尾根には何回か行った事は有るが、まだ一度も御在所岳のピークを踏んでいないので急遽個人山行として企画した。

当日は天気予報では晴れと出ていたが、四日市インターを下りて御在所岳を眺めると真白で雲が薄っすらとかかっている。昨日藤原岳や雨乞岳に登れたメンバーは一晩で雪が着いたと言っていた。やはりこの時期の山は天候が不安定だ。

事前に駐車場を調べていたが、登山口近くの駐車場がわからず蒼谷駐車場に車を停め出発。中道登山口まで20分余り歩き登山開始。ゴロゴロとした石が現れ、ひときわ大きな石には、あばれ石の表示がある。キレット付近からはうっすらと雪が着きだし、8合目からは石の上に氷が張っている。先頭を歩いている小西さんが皆の足下を確認しながら進み、また滑りやすい箇所等では的確なアドバイスを出してくれて慎重に進み、山頂の舗装路に出る。

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山頂では家族連れがソリ遊びを楽しんでいる。冬の御在所岳らしく閑散としている。風裏を探して少し早めの昼食をとり、その後記念写真を撮り鎌ヶ岳を目指す。

武平峠までは展望も良く、緩やかな稜線が続く。最後の急登を登ると2座目の鎌ヶ岳山頂に着く。そこから本日歩いて来たコースが一望できた。

鎌ヶ岳山頂の岩の上で、皆さん思い思いのポーズで記念写真を撮り、長石尾根を急いで降り登山口に到着。その後、駐車場までの長い距離をくたくたの足で歩く予定であったが、小西さんとYNさんが気を利かして駐車場に先回りして頂き途中でピックアップして頂きました。

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〈個人山行〉野伏ヶ岳 ~山岳スキーツアー~

2019年3月8日(金)~3月9日(土)

【メンバー】

(CL&記録) 梅村重和、会員外1名  計2名

【行 程】

3月8日(金)

京都21:00=道の駅 渓流の里 白鳥(車中泊)

3月9日(土)

白山中居神社6:40-登山口7:00-和田山牧場跡9:00-尾根取り付き10:30-北東尾根合流地点13:00-野伏ヶ岳山頂13:30-北東尾根合流地点14:00-北東尾根末端15:00-湿地北端16:00-和田山牧場跡入口16:30-白山中居神社17:50=満天の湯=京都

 【記 録】59期 梅村重和

3月8日(金)

奥美濃・白山界隈のお山は当方にとってほとんど未知のエリアである。野伏ヶ岳は関西の山スキーヤーにとっては馴染み深いお山であり山行報告が多く寄せられている。当会でも中尾会長らが過去トレースしている。3月は決算期と同時に山スキーの絶好のシーズン。適当に仕事を切り上げ21時に京都を出撃、今夜の宿は道の駅 渓流の里 白鳥となった。

 

3月9日(土)

集合地点の白山中居神社に5時20分到着。天候の憂いは全くない絶好の春山日和である。ピーカンに晴れ渡った空のもと、テンションは自ずと高まるのであった。ここで相棒と合流し7:00に登山口をスタート。今年は全国的に寡雪で、豪雪地帯であるここ野伏ヶ岳も雪が少ない。スキーを担いで暫く林道を行く。林道を行くこと30分ほどでようやく雪がつながりスキーを履く。林道を抜けると、和田山牧場跡から雪原の向こうに野伏ヶ岳が大きく広がっている。山頂に続くルートがはっきりと望める。さあ、がんばるぞ!

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 ▲牧場跡から見た野伏ヶ岳

 

林をまわりこみダイレクト尾根に取り付く。藪っぽい斜面を適当に躱し、灌木の隙間をシールの効き具合を確かめながら稜線を目指す。スキーの先端が木々に引っかからない様に結構気を遣う登行となる。

ダイレクト尾根に出ても同じく藪っぽいルートを行くことになる。いい加減、灌木との格闘に疲れた頃、稜線の手前で綺麗な斜面となり北東尾根合流地点に到着。ここから山頂までもう一息。15分ほどで山頂に到着。山頂は何にもない雪の台地である。真っ青な空をバックに真っ白な白山。

その山名のごとく真っ白に輝いている。来てよかったと思う一瞬である。遠くアルプスの山並みから360度の大パノラマを楽しむことが出来た。これも日頃の心がけの賜物か?!

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▲野伏ヶ岳山頂 *うしろは白山

 

そろそろ下山のタイミングである。心は残れどシールを外し、ヒールを固定し、北東尾根に滑り込む。雪面は先行パーティのトレースでデコボコ&ギッタギタになって、やや凍った決して快適とは言えないコンディション。スキーが引っかかるのなんのって。チーとも楽しくないダウンヒルとなった。コケながらも適当にボーゲンでかわし、尾根を少し降りたところで樹林帯に突入する。藪っぽい尾根を、方向を外さないように注意しながら、出来るだけ灌木の疎な所を狙って高度を下げていく。スキーのトップが藪に突っ込めば抜き差しならなくなり、スキーを外して脱出。まさに修行系山岳スキーとなった。これじゃ歩く方がよほど早かった。藪尾根の下降も陽が傾く頃にはようやく終わりとなり、尾根の末端をトラバース気味に滑って和田山牧場跡に滑り込む。ホッとしてテルモスのお茶を飲み、振り返れば野伏ヶ岳に彩雲が掛かっていた。ここからは林道を快適に滑走。今回、一番楽しかったスキーはこの林道の滑走かな?夕方の気配が濃くなってきたころ登山口に到着した。白山中居神社で相棒と別れ、ひとり睡魔と戦いながら帰京となった。

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▲振り返れば野伏ヶ岳

 

【山行メモ】

・満天の湯

 ウィングヒルズ白鳥リゾートの施設のひとつ。お風呂は広く露天風呂もある。食事ができる広い休憩所もあり快適な立ち寄り湯。700円はコストパフォーマンス大。野伏ヶ岳下山後のお勧めの立ち寄り湯。

・白山中居神社に駐車場がある。また、神社の少し先、坂道を降りたところ、登山口となる林道の橋の手前広場にクルマを停めた方が広くていいかも。トイレは神社に有るらしい。探したけれど解らなかった。神社の駐車場のトイレは冬季は閉鎖されている。

No.3784 霧氷バスで三峰山へ

2019年2月24日(日)

【メンバー】
小泉賀奈子(CL)、船木佐織、波佐場春香  計3名

【行 程】
2月24日(日) 晴れ
9:15近鉄榛原駅バスターミナルよりバスに乗車=(奈良交通・霧氷バス)=10:06みつえ青少年旅行村10:17~登山口~(登り尾コース)~11:00展望小屋~11:55避難小屋~12:31△三峰山山頂12:58~13:03八丁平~13:30避難小屋~14:10不動滝~登山口~14:35みつえ青少年旅行村15:00=(奈良交通)=15:50近鉄榛原駅、解散      

 

【記録】 52期 小泉賀奈子

 期間限定で運行している奈良交通の霧氷バスで、まだ行ったことのない三峰山に行こうと思い立ち計画した。連日の気温の高さに、期待はできなかったのだが、それでもたくさんの登山者が訪れていた。みつえ青少年旅行村では霧氷祭が催されていて、抽選用紙に名前を書いた。何が当たるか当たらぬかは下山後のお楽しみに。

 登山口から登り尾コースを歩いていくが、雪はほとんどなかった。気温も暖かかったので、晩秋のハイキングに来ている気分。展望小屋を過ぎたあたりからは、雪が解けたであろうぬかるみがちらほら。足をとられないように進んだ。避難小屋付近で3人連れの男性と出会う。奈良在住の男性は、今期3度目の三峰山で、「1月と2月上旬に登った時は、たくさん雪があったのに、今日はすっかり無くなっている。」とおっしゃった。霧氷が見られたら、それはそれはメルヘンチックらしい。船木さんは以前にも訪れたことがあったそうで、霧氷をバックに撮った写真を見せて下さった。今日はずいぶん様子が違う。山頂付近に残っていたわずかばかりの雪を楽しんで、誰かが作った雪だるまを随所に見つけて、少しだけ雪の世界を楽しんだ。

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山頂付近に残る雪

 

 山頂からの見晴らしは良く、山々を望みながら昼食をとった。家族連れや団体さん、

デイキャンプを楽しむグループなど、思い思いの時間を過ごしていた。

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 山頂にて

 

 少し南へ下って八丁平へ。ここはなだらかな丘陵地で、とても気持ちが良かった。雪がある時期は白く化粧をした山々を望むことができ、5月にはシロヤシオの群生が見られることで有名なところ。深呼吸をしてきれいな空気を目いっぱい吸い込んだ。

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八丁平にて

 

 下山は避難小屋から東に下りて、不動滝コースへ。わりと急な斜面をひたすら下りて、やっと出会えた不動滝。近くまで行くと、水量が多く、とても迫力のある滝だった。水も澄んでいて、とてもきれいだった。その後はしばらく車道を進む。14:30の姫石の湯行きのバスはわずかな差で乗れなかったので、榛原行きのバスが出発するまで、霧氷祭を楽しんだ。ふるまいコーヒーにおでんなどの屋台、お酒や漬物などの物産。地域ぐるみで取り組まれていた。残念ながら、抽選には3人とも外れてしまった。お花の咲く頃にまた来たいなと思っている。

 

【感想】 55期 船木佐織

 とても暖かい日が続いていたので霧氷はありませんでした。毎年のように高見山地の山を登っていて、こんなことは初めてです。心の中で霧氷をイメージしながらの快適ハイキングにはなりましたが、八丁平からの展望も見事で楽しい山行でした。

三峰山は5月下旬になるとシロヤシオが見られるそうです。その頃にまた来てみたいと思える山でした。例会を企画してくださった小泉さん、いつも笑顔の波佐場さん、ありがとうございました。

 

【感想】 62期 波佐場春香
霧氷という言葉を初めて知り、ぜひ見てみたいと思い、参加しました。残念ながら今年は雪が少ないらしく、霧氷は見られませんでしたが、晴れていて気持ちのよい日でした!
広々として眺めの美しい八丁平には、5月にシロヤシオという花が咲くという話を聞き、ぜひまた訪れたいと思いました。
楽しい1日をありがとうございました!

 

〈個人山行〉京都百名山シリーズNo.64~69​高雄山・沢山・桃山・左大文字山・衣笠山・船岡山

平成31年2月24日(日)

同行者がなかったので二つの計画を一つに繋いで高雄山(429m)、沢山(516m)、桃山(466m)、左大文字山(231m)、衣笠山(201m)、船岡山(112m)の京都百名山6座を一気に登った。

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【メンバー】 山本浩史(単独)

【山  域】 京都市右京区・北区・上京区

【行  程】 京都6:50=7:39山城高雄7:43~8:31文覚上人墓~8:49高雄山~9:37福ヶ谷林道入口~10:22福ヶ谷林道出合~10:48仏栗峠~11:05沢山11:34~12:03吉兆山~12:20桃山~12:44紙屋川~12:58大北山鷲峯町~13:14鷲ヶ峰~13:36鷹ヶ峰~13:45左大文字山~14:22衣笠氷室町BS~14:43西源山~15:11衣笠山~15:55船岡山~16:35今出川16:39-16:50京都

【登山データ】 曇り 歩行25.1㎞ 8時間52分 延登高1,603m 延下降1,703m 10座登頂

 

京都駅から始発のJRバスに乗り山城高雄で降り、清滝川へ下る遊歩道を歩こうとすると昨年9月の台風による土砂崩れで通行止めとなっていた。仕方がないので槇尾まで周山街道を歩き清滝川沿いの府道138号線に入った。谷山林道入口で清滝川を渡ると西明寺裏参道が右に分岐した。谷山林道も台風の被害で通行止めになっていて少し気が引けたが少しだけと自分に言い聞かせてバリケードを越えた。谷山川に沿って進むと斜面に台風の爪痕が見える。右岸に波切不動の像が現れ鉄橋で渡り参拝して谷筋の登山道へと取り付いた。道形はあるが殆ど歩いた形跡はなく古い倒木が苔生していた。樵小屋の跡が現れると分岐で地形図に従って左の巻き道に入った。尾根の先端に到ると尾根に取り付き首無地蔵から神護寺に下りる登山道に合流した。

P342を目指して斜面を這い上がり稜線に乗り上った。P342へと南下すると堀切のような人工を思わせる地形があり、嘗ては神護寺のエリアであるので城跡ではなく寺の何らかの施設があったのではないだろうか。P342に到ると比較的平坦な広さがあり嘗ては何かあったようだ。少し南に下りると性仁親王の墓があり、隣の少し高い所に神護寺開祖の文覚上人の墓があった。

此処からの展望は良く神護寺の甍や菖蒲谷山が望めた。天気は良いが霞みがかかって市街地は今一はっきりしない。引返して稜線の道なきを高雄山へと這い上がった。3等三角点「高尾」があり小さなプレートが掲げられていた。北に進み谷山林道への林道を目指して道のない尾根を下ると地形図にある林道に出たが実態は少し違う所を通っていた。この林道も途中で途切れ斜面を下ると再び林道に復帰した。朽ちた橋を渡り谷山林道に戻ると直ぐ波切不動に戻った。

槇ノ尾から福ヶ谷林道に入り急傾斜を遡って行くと谷の分岐地点の中央に顕著な尾根があり地形図に登山道が描かれているので取り付いた。稜線に乗ると道形が認められるが最近歩いた人はないようで荒れ放題だった。ピークまでは何とか道形があったが先には全くなく地形図では巻き道になるので諦めて稜線に這い上がった。何となく踏み跡っぽいものがあり辿って行くと福ヶ谷林道の京都トレイル分岐点に下り立つことができた。

京都トレイルのしっかりした登山道に入ると山主による立ち入り禁止の表示が頻繁にあり、ルート外を歩くことは憚られる。仏栗峠に至ると京都トレイルは沢池へと下って行った。稜線を直進し吉兆・桃山への縦走路を進んだ。沢山前衛ピークから北に分岐し沢山(516m)に達した。2等三角点「鷹峰」があり“澤山”と旧字体の山頂標識が掲げられていた。昼食休憩を取り前衛ピーク迄引返し吉兆山へと向かった。沢山、吉兆山、桃山は太秦の北側に横たわる連山で京都南郊から見ると三つの瘤の京都らしい山容を示している。縦走路から少し北に行った処が吉兆山(470m)山頂で展望は利かない。桃山(466m)も展望の利かず山頂標識を写真に収め先に進んだ。

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桃山からは原谷に下りる道もあるが北への稜線には地形図には描かれていないが明瞭な道があり所々に指導標が設置されていた。鷹峯の紙屋川に下り立つと左岸は平成24年7月の豪雨による土砂崩れ現場があり治山工事で剥き出しの山肌を表れていた。

車道歩きで紙屋川から原谷川に入り、鷲ヶ峰に源を発する谷を遡る林道に入った。二つ目の堰堤で林道は途切れた。トタン屋根の小屋があり林業に使われていたようだ。堰堤の手前に梯子がありこの地点から稜線に這い上がった。微かに踏み跡を辿り鷲ヶ峰(314m)山頂に達した。弧を描くように進むと鷹ヶ峰(260m’)で少し戻って左大文字山(231m)に到った。木立の間から鷲ヶ峰を振り返ることができた。少し南に下ると五山送り火の火床で京都市内を一望でき素晴らしい。先客があり工事用のヘルメットの人もいたので送り火関係者かも知れない。この山の金閣寺側の麓はフェンスで閉ざされ北側からしか登ることができない。比叡山、(右)大文字山、そして最後に行く船岡山もよく眺められ、今日の山行で唯一の展望の利く山だった。

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鷲ヶ峰への分岐に戻り以前歩いた大北山からの尾根の一本西の尾根を下った。あまり歩く人がいないようで荒れているが道形はしっかりしていた。尾根の先端部で西に振れ氷室道の衣笠氷室町バス停の位置で車道に下り立った。道路の対面で原谷への峠道に入り2m幅程の階段道を登って行った。峠に至ると反対側は舗装された車道で左に折れて稜線を進んだ。暫く行くと稜線上に道路にあるガードレールが設置され、かなり違和感のある光景で北側は原谷の人家の庭のようで散らかり方に嫌悪感を覚えた。

西源山(251m’)は何もなく御室への道と衣笠山へ道が分岐した。南に下ると衣笠赤坂町の波切不動寺に下る林道が西に分岐したが土砂崩壊で通行止めになっていた。比叡山船岡山の展望が良く、朱山が大きく見えた。稜線道には龍安寺の標石があり南側が龍安寺領であることを示し、立入禁止の表示がされていた。朱山(192m’)の山頂部は円融天皇火葬塚となっている。正式な円融天皇陵は宇多野にあるようだ。第64代の天皇で在位は安和2年(969) 9月27日~永観2年(984) 9月24日で25歳で退位されている。

南尾根を南下すると一條天皇園融寺陵と堀河天皇後園融寺陵が同じ敷地にあった。一條天皇は第66代で寛和2年(986) 8月1日僅か6歳で即位し寛弘8年(1011) 6月13日に退位し12日後に31歳で亡くなられている。堀河天皇は第73代で応徳3年(1087) 1月3日に即位し嘉承2年(1107) 7月19日の崩御まで20年間位にあった。

御陵の裏手にある「衣笠山→」の表示に従い40mほど登ると衣笠山(201m)に到った。展望はなく龍安寺への進入禁止を示す看板ばかりが目立った。正規の登山道は北に続き辿って行くと衣笠保育園に下りて来た。此処からは街中歩きで最後の船岡山を目指した。蘆山寺通を東に進みわら天神交差点の南西に金戄八幡があり信号待ちの間に立ち寄った。「金戄」は「金閣」に通じる読みで「戄」の字は訓読みでは「おどろく」と読むので「金に驚く八幡さん」では意味をなさず単なる当て字なのか?

千本鞍馬口から船岡山南の遊歩道に入り船岡山(112m)に到った。3等三角点「船岡山」があり少し北西側に左大文字、吉兆山、桃山が望める広場があった。南西側の建勲神社は裏側から入ることができず北から東側に回り込んで参拝した。神社前の階段から比叡山(848m)や大文字山の展望が良かった。再び街中歩きで堀川通を越えて茶道の街、小川通界隈を歩いた。日蓮宗本法寺の東側には裏千家今日庵表千家不審庵が軒を連ね和服姿の関係者が行き交っていた。今出川駅に到ると地下鉄で帰路に着いた。

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No.3738 霧氷を求めて御池岳山行

2019年2月17日(日)

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【メンバー】

CL土井司、松井篤、高橋秀治、鹿嶽眞理子、TW、YK  計6名

 

【行程】

17日(日)6:50烏丸御池ロッジ前=7:30JR山科駅近くのコンビニ=8:25鞍掛橋(車デポ)8:43~11:05鈴北岳~11:28日本庭園~11:52御池岳(昼食休憩)12:30~12:39天狗の鼻~12:41ボタンブチ~13:02御池岳~~13:15鈴北岳分岐~13:29鈴北岳~14:55鞍掛橋(デポ地)=京都

 

【記録と感想】57期 TW

(天気)くもり午後から時々晴れ

予定通りの時間に京都市内を出発、大君ヶ畑集落の奥にある鞍掛橋まで入り車をデポ。8:20時点で既に10台弱の駐車があり、人気の山・人気の季節なのだなと感じました。

8:45駐車地出発、林道を10分程歩くと右手に「鈴北岳 急登」の小さな看板。見つけにくい上に、看板の矢印(←)の向きが間違っていました。要注意です。

トラロープが下がっている急斜面から取り付き、雪が薄くついた杉林の急登をしばらく。途中、2つ目の鉄塔の下でアイゼンやチェーンスパイクを装着しました。曇り空で展望が心配でしたが、尾根の手前辺りから木々の枝が白くなり樹氷のトンネルが楽しめました。坂を登りきると杉林が開けて一気に白い稜線へ。稜線上はスキー場のように広々としていて風の勢いを直に感じましたが、風が強い分曇り空でも展望には恵まれたようで、前に鈴北岳、後ろを振り返ると霊仙山と伊吹山、隣の尾根には真っ白な樹氷の森が見える、すばらしい景色でした。

11:00鈴北岳を過ぎ、平地がちになった辺り(日本庭園辺り?)でスノーシューやワカンを装着。締まった雪にうっすら新雪が乗って、スノーシュー歩きがとても快適でした。鈴北岳から御池岳までは「テーブルランド」の名前の通り、アップダウンが少なく白い高原が広がっていて、ルートファインディングが大変難しく感じました。踏み跡もそこかしこにあり、どのルートがピークに続くものなのか混乱しそうでした。

11:52御池岳ピーク、お昼休憩。休憩している間に勢いよく流れる雲間から青空が見えだし、お腹がいっぱいになる頃には太陽の光も差しこんできました。

12:30天気の好天に盛り上がりながら、ボタンブチへ。ボタンブチまでの道は、青空ときらきら光る白い樹氷が大変綺麗で、おとぎの国のようでした。雲の動きが早く、どんどん景色が変わるのも素晴らしかったです。

いつまでも樹氷を見ていたい気持ちでしたが、風が強すぎて寒さに勝てず撤収。13:00に御池岳を出発し、スノーシューで思い思いのコースを楽しみながら鈴北峠分岐から下山しました。下りは大変早いスピードで進み、鈴北岳を少しだけ下った付近でスノーシューからアイゼンに履き替え、第一鉄塔の下でアイゼンも外して15時前にはデポ地に着きました。以下は次回の御池岳冬の山行の為のメモです。

①ソリがあったら楽しさ倍増だと思います。ヒップソリ必携。

②鞍掛橋での駐車位置について。積雪時は大君ヶ畑集落までしか除雪されず、除雪されていない場合は集落を過ぎた場所から鞍掛橋まで1時間ほど歩く必要があるそうです。(この件で、前日土井リーダーは車のデポ地を偵察しに行って下さったとの事。どうもありがとうございます!) 

③下山後のお風呂は名神高速多賀SAの浴場へ。温泉ではありませんが、清潔感のある気持ちの良いお風呂でした。(入浴料550円)

 細やかなお心遣いを戴いた土井リーダー、ご一緒させていただいたみなさま、楽しい山行をどうもありがとうございました。

 

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【感想】46期 松井 篤

会報の例会案内に土井リーダーが書かれていた「霧氷とテーブルランドの絶景を堪能しましょう!」のキャッチコピー以上の素晴らしい絶景と快適な雪山を堪能させていただきました。

最初こそ雪のない単調な急登でしたが、北方に霊仙山と伊吹山のどっかりとした立派な山容が見えるあたりまで来ると、周囲の木々に霧氷が見え始め、一気に冬山の雰囲気になりました。

その後は、景色にプラスしてアイゼンとスノーシューの快適な雪上歩行と、雪山ならではの歩行も楽しめました。

特に、緩やかな起伏の地形の上に降り積もり適度に締まった雪の上を、自由にスノーシューで歩くことは、快適そのものでした。(どこでも自由に歩けるのをいいことに、適当なルートをとってしまい、たいへん失礼しました)

京都から数十キロ程しか離れていないところに、このような素晴らしい山域があることを改めて教えていただいた土井リーダー、往復とも車の運転をしていただいた高橋さん、参加された皆さん、本当にありがとうございました。

 

【感想】60期 YK

霧氷、エビのしっぽ、雪庇…初めて見たが、時間が止まったかのような美しくて不思議な風景だった。しかし夜の間は過酷な環境になっているのだろうな、と思わせられた。素晴らしい天候と数々の絶景ポイントに皆、上機嫌で雪上を歩き続けた。例えは今ひとつだがデスクトップの風景写真の中を歩いているみたいだった。エビつながり?で買った多賀SAのえびせんは、職場の同僚に大好評だった。

 

【感想】53期 高橋秀治

 今年2回目のスノシューは、鈴鹿の山の最高峰である御池岳を堪能して来ました。

 鞍掛橋から稜線に出るまでは急登ですが比較的アプローチも短く、さらに御池岳の山頂部に広がる樹氷の森とテーブルランドは、スノーシュで好き勝手に歩き周る事もでき、お手軽感満載です。稜線をアイゼンを利かしながら登り、詰めあがった所では、強風によりできるエビの尻尾や360度の展望等、快晴であれば青と白の静寂の世界を堪能でき、冬山の虜になること間違いなしです。

次回は月明かりに照らされた雪原で一夜をのんびりと過ごしたいと思いました。

 ご一緒頂いた皆様ありがとうございました。

 

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【感想】56期 土井司

事前の天気予報では曇り「てんきとくらす」の登山指数は「C」(のちに「B」)で霧氷の付とガスを心配してのスタートとなった。

鞍掛橋から稜線が見えところどころ青空も見え、ひょっとしたらとの期待を胸に急登の尾根を登る。鞍掛峠からの稜線との合流に近づくと霧氷が現れはじめ合流地点では霧氷の森となった。青空に霧氷が輝き素晴らしいの一言。その後の鈴北岳へ向かう開けた稜線歩き、スノーシューでのテーブルランドかっ歩、ボタンブチや天狗の鼻の広々とした雪面などなど予想をはるかに超えるメルヘンチックな景色に感動した。鈴鹿山系という近場にこんなに素晴らしい山があったとは「目からうろこ」であった。

ご一緒いただきました皆さんと素晴らしい風景を共有でき嬉しくおもいます。ありがとうございました。