京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.2995 岩登り練習/金毘羅/ワイケン尾根

 今日のテーマは<登山中の危険個所の通過>。3月7日にほぼ同じ内容の例会を実施したので、若干の逡巡を巡らせましたが今回も簡易ハーネスを使用した固定ロープ利用の練習をしました。

とりあえずワイケン尾根の取付きまで行って、小さな岩場でロープワーク。

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写真:ワイケンの頭にて

 

 

No.2995 2010年3月28日

岩登り練習/金毘羅/ワイケン尾根

 

【参加者】L上坂淳一 西田和美 奥野淳子  AT 秋房伸一 向昌宏 尾崎稔 計7名

【天候】曇

【記録】8:50国際会館前→京都バス→戸寺~9:40江文神社~ワイケン尾根取付でロープワーク練習~12:00ワイケンの頭で岩登り練習~16:30江文神社~野村別れバス停

 

 今日のテーマは<登山中の危険個所の通過>。3月7日にほぼ同じ内容の例会を実施したので、若干の逡巡を巡らせましたが今回も簡易ハーネスを使用した固定ロープ利用の練習をしました。

とりあえずワイケン尾根の取付きまで行って、小さな岩場でロープワーク。

*スリング製作(Wフィッシャーマン)

*簡易ハーネス上下の製作

*固定ロープの自己確保(オートブロック))

を繰り返し練習しました。

 午後はワイケンの頭に移動してⅡ級程度の岩場を登下降しました。

 下山は琴平新宮を経由して江文神社参道から野村別れに戻りました。

 

<感想 L上坂>

 同じ月に岩登り例会を二度繰り返すので、今回はⅢ~Ⅳ級程度にグレードを上げるつもりで企画しましたが、そうなるとハーネス必携となってしまいます。

登攀具の貸し借りはもちろんのこと、素材劣化を考えると、新人カリキュラムで購入を義務づけることには、安全面での躊躇を拭えません。

 一方、ロープワークについては登攀経験を積めば無意識に向上するというものでもありませんので、特化した機会を再度設けても良いのではないかと思い、前回とほぼ同内容で実施しました。

 「岩登り例会」というタイトルに比して物足りなく思われた方もおられたかもしれませんが、皆さん熱心に練習していただき、回を重ねるごとに上達されていました。

 今後は練習にとどまらず、それぞれがメインロープがあるときは各3~4個、無い時でも1~2個はザックの隅に忍ばせておいていただければ、パーティの行動が円滑に進むと思われます。

 これで奥野さんはカリキュラムを修了されたと思われます。この場をお借りしてお祝い申し上げるとともに、今後ともなお一層のご精進をされますよう期待いたしております。

 

<感想 51期 T>

ほんとうは燕岳の例会のほうへ行く予定だったものが、仕事の都合により参加できなくなり急遽こちらの例会のお仲間に加えていただきました。

内容としては、やったことのないこともあり、やったことのある内容のものもありましたが、一度やったことでも繰り返し訓練することでより確実に身につけたいので、大変ためになったと思います。

こうした訓練はみなさん経験豊富な方ばかりの山岳会では、あえて行われることも少ないかもしれませんが、僕のような未熟者にとってはとても実りの多い例会であり、CLには大変感謝いたします。

 

<感想 52期 秋房>

 簡易ハーネス&カラビナ・ムンターによる懸垂下降の練習は、こういう機会でもないと、なかなか出来ないので、たいへん良い経験になりました。エイト環を落としたり、持ってない人がいたりした場合にムンターで下降できるのは、心強いです。

 前回に引き続いての練習で、簡易ハーネスとムンターについては、マスターできたと思います。

 道具を介して、これまで出来なかったことが出来たり、行動範囲が広がるのは大きな楽しみです。

 ありがとうございました。

 

<感想 52期 尾崎>

今回初めて岩ポイントの対象となる例会に参加させていただきました。

 個人装備に書いてあるカラビナ、ナイロン製テープスリング、補助ロープなど知らない単語ばかりで一体どのように使うか全く分からず、前日に急いで買いました。

 カラビナは見た瞬間、この阪神競馬場みたいな形の物体は一体なに使うのだろうと思いつつ買いましたが、登山当日はカラビナがいろいろな用途に使えることを知り驚きの連続でした。

 スリングの作成は2種類作りましたが、使う用途を分かりやすく教えていただき非常勉強になりました。

 ダブルフィッシャーマンの作成も団子結びとちょうちょう結びしか知らない僕にとっては感動の結び方です。

 岩登りを安全に登るための英知がこの結び方に結集してると思います。

 皆様が簡単にできていましたムンターヒッチがなかなかできませんでしたが、上坂さんが何度も教えてくださり何とかできるようになりました。

 懸垂下降は初めて見たときはできるか非常に不安なりましたが、無事に降りることができ感動致しました。

 今回の例会は知らない世界ばかりであり、驚きと感動の連続で、あっと言う間に時間が過ぎてしまいました。

 特に何度も失敗しても根気よく教えてくださった上坂さんありがとうございました。

秋房さんも結び方やいろいろアドバイスしていただきこれからの登山に役立てたいです。

 私のような何も知らない新人にとって非常に貴重な例会でした。こうような例会を設けていただきありがとうございました。

 

<50期  奥野 淳子>

初めての岩登りはとても楽しかったです。(岩ポイントの1個目は沢例会で頂戴しました)  垂直の壁を50mも上ったり下ったり・・・のつもりが、終了後リーダーが「15mの壁」と仰られたので驚きました。

下りはグラグラ揺れて恐ろしく、ヘルメットをもう2,3個かぶって来たら良かったと思いました。上りは更に恐ろしく、何故こんな岩にへばりついているのか、自分がわからなくなりました。

ロープの端の処理からオートブロックまで、様々なことを教わりました。ダブルフィッシャーマン結びは手品のようで、帰宅後、家族に何度も披露しました。

「正会員まであと1ポイント」それから二年の月日が流れ、今日、上坂リーダーを始めたくさんの皆様のお蔭でカリキュラムを終えることが出来ました。ありがとうございました。中身の方は正会員と呼んで頂くには申し訳ない状態ですが、今後も精進致しますので、よろしくご指導のほどお願い申し上げます。

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