京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3926 金毘羅岩登り講習会 ※岩ポイント

2021年10月23日(土)

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【場所】京都大原 金毘羅の岩場

【メンバー】CL丸山 弘 SL小前竜吾・山田俊男、NF、秋房伸一、中村恵子、HI、尾上 実、木内真左子、赤松美樹、佐野美和、榎 浩之、梅木一利 計13名

【行程】23日(日)

9:30 江文神社集合―9:45 班分け、装備確認―セルフビレイ、懸垂下降練習―11:00 ワイケン尾根を登る―14:00 ワイケンの頭に集合―懸垂下降練習、ワイケン沢を下降―16:00 江文神社解散

【記録と感想】43期 丸山 弘

夏以来、「新人カリキュラム」の最大公約数的な必修事項を理事会で検討し、今回は「新人カリキュラム岩ポイント」マニュアル化の試行例会として実施しました。

新人カリキュラムを終了した会員なら必ずできるべき項目を明示し、その後のマルチピッチの岩場などに参加していただく際に支障が無いようにしたいというのが動機です。

事前配布テキストを作成して岩ポイント例会のリーダーと参加者に学習項目を理解してもらうよう配慮しました。

今回は実質的に4つの班の班長さん(小前さん、山田さん、Fさん、秋房さん)にリーダー役をお願いしたので、私は全体を横でみる事ができました。

初心者はとりあえず安全にセカンドで登れること。経験者はリードで登り、セカンドをビレイできること。リーダーは両方を指導できるのが目標です。

取り付き近くの斜面で立木から支点をとって、セルフビレイと懸垂下降のセットの練習をし、小一時間してからワイケン尾根へ。各班とも多少手間取りながらもセルフビレイのセット、確保支点のセット、ビレイ、コールを丁寧に実施していただけたようです。

岩場自体は確保なしで登れる難易度なので物足りないと思われたでしょうが、今回はロープ確保のシステムと手順を理解するための練習ということでご容赦ください。またMKやホワイトチムニーにも遊びに来てもらえたらと思います。

最後にワイケンの頭で懸垂下降の練習をしましたが、懸垂支点のボルトがどれも古いので岩から支点やバックアップをとりました。もう少しすっきりした懸垂下降の練習場所が欲しいところです。獅子岩での新人カリキュラム実施も有力な選択肢と思います。

懸垂のマッシャーのバックアップについては賛否あり、「セットにかかる時間や作業の煩雑さ(間違いやすさ)下降速度の遅さ」などと「得られる安全性」との差し引きが問題になるところです。今回は、講習会という性質上まずはバックアップを取る方法を用いましたが、一人目以外はバックアップを取らないのがスムーズで実戦的ではあります。

懸垂からの登り返しをNFさんと少しだけ北壁でやりましたが、セルフアッセントやビレイヤーの脱出、介助懸垂、3分の1システムの引き上げなどはそれだけを目的に場所と時間の設定をしないと時間が足りないかと思います。

予定した課題は十分にはできませんでしたが、班長さんと参加者の皆さんのおかげでなんとか無事一日終えられました。ありがとうございました。

 

【感想】64期 榎 浩之

岩の初級者講習ということで、即申し込み、楽しみにしていました。(行ったことのない金毘羅でというのも楽しみでした)

結論から言うと、こんなに近くに、こんなに面白そうな遊び場があるなんて今まで知らなかったのが勿体無いと思いました。

実際の外岩が舞台ということで、聞いたことを即試せる環境であり、今まで細切れに聞いてきた内容を整理し、理解し直す良い機会になったと思います。結局終点の支点作りとか、まだまだわかっておらず、自信を持ってできないことも多数ありますが、この近くの岩場を活用して、今後技能を高めていけたらと思いました。

とにかく今日教わった結び等基本を身体に覚えこませるよう練習に励みます。

 

【感想】64期 梅木一利

本日の岩トレではみなさんの足手纏いにならないかと不安を感じておりましたが、参加前から貴重なアドバイスを頂き、

なんとか無事に楽しく過ごすことができました。なにぶん初めての岩登り経験でしたが、いままで個人では出来なかったことであり、少し嬉しく感じております。

本日のトレーニングでご指導頂きましたことをもとに今後さらに精進していければと考えています。今後とも何卒よろしくお願いいたします。

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【感想】63期 尾上 実 

金毘羅の岩登り練習は私にとって4回目となりますが、次の点の「外岩でのリード、確保支点のセット、そこからのセルフビレー、セコンドのビレー」で初めての体験となり、また懸垂下降は4ヶ月ぶりで貴重な練習の機会となった。これらの安全確保のルーティーンを漏らすことなくスムーズにできるようになる事が大事であることを気づかせてくれた。実際の岩でマルチに登るにはまだまだ練習が必要と思うが、挑戦したいと思わせるような魅力ある練習会でした。

心配していた蜂の攻撃もなく(私のいないところで一部あったようだが)、晴れ一時のみ小雨の天候に恵まれ、混雑はしていたがほぼ支障なく進行ができてよかった。

リーダーや各班長担当者には大人数の参加者にも関わらず、要領よく班ごとの練習進行をして頂きありがたかった。次回の開催を切望すると共に、マルチでの岩登りを憧れるようになりました。

 

【感想】64期 赤松美樹

金比羅岩登り講習会に参加しました。事前にテキストが配布されていたのでロープワーク事前学習しましたが、本番になると出来ないという、しっかりと身についていないことがバレバレでした。
江文神社に集合しチーム分けです。私は榎さんと秋房斑でした。まず、立ち木でセルフビレイ、懸垂下降のセットの練習。下降器にもエイト環、ATC等あり特にカラビナを使ったムンターヒッチでの下降は下降器がない時に使える技術として身につけておく必要があると思いました。
その後ワイケン尾根へ移動。duckを使っての登攀やコール、ロープのさばき方などを練習しました。ザックを背負っての岩登り、コンテで登るのも初体験でした。
ワイケンの頭で懸垂下降の説明後本番です。自宅や公園での練習と違って手順を誤ると命に関わります。下降場所を2ヶ所設置、(想像していた以上に高さがあり緊張と同時に気が引き締まりました)1か所は足場が狭くセルフを取る時点から緊張しました。

懸垂下降は1回目より2回目がスムーズに出来ました。丸山先生と秋房班長がアドバイスや指摘を的確にして頂き大変分かりやすく理解出来ました。
また、ロープワークの速さ、スムーズな動きは山行時間の短縮につながる事もよく分かりました。
ロープワークや懸垂下降は一人では取得しにくい技術です。今回講習会を開いて頂き大変感謝しています。今回学んだことの練習を繰り返し、しっかりと身につけたいと思います。丸山様、秋房様、ご指導ありがとうございました。先生役として参加されたNF様、小前様、山田様、そしてメンバーの皆さんありがとうございました。

 

【感想】54期 中村恵子

丸山リーダーは普通確保なく登れるところで、物足りないかもとおっしゃっていましたが、なかなか緊張感もあり、私には面白く楽しい岩登りでした。

岩登りに関する説明もあり、よく理解できました。次回の機会には、リードで登れるようになりたいです。

短いピッチでしたが、3人一組で次々登っていくのは、チーム一丸という感じで、楽しかったです。

 

【感想】54期 NF

久しぶりの金毘羅。リーダー役になるのは初めてで少々緊張だったが、メンバーに恵まれて楽しく登れた。リードや懸垂下降のセット、懸垂の登り返しの方法など学ぶことが多い山行でした。頂上からの大原の眺めはいつ見ても美しいです。大勢をまとめて下さった丸山リーダー、ご同行いただいたみなさま。どうもありがとうございました。

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【感想】52期 秋房伸一

久しぶり、といってもこれまでも知悉するほど何度も行っているわけではないのですが、金比羅Y懸尾根へ伺いました。

京都の岳人を育てた岩場、今西錦司梅棹忠夫も同じ岩に触ったのかもしれない金比羅、自分自身としては山岳会に入会して最初は、本当に恐ろしく感じた箇所を、今では何気ないふりをして、新入会員の人と一緒に進むことができるのは、幸せなことなのでしょう。綿密な準備をしてくださった丸山リーダー、参加者の皆さん、ありがとうございました。