京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

〈例会〉高島トレイル コンプリート3(ビラデスト今津〜石田川ダム)

2023年10月28日(土)

雨中歩行後、やっと出会えた

【メンバー】CL秋房伸一、松井美佳、上坂淳一 会員2名 OB1名 計3名

【行程】10月28日(土)雨/曇 ロッジ前6:15=ローソン山科四ノ宮店6:30=ビラデスト今津(松井・上坂が入山、秋房は石田川ダムへ車を回し、逆コースで入山)7:50〜10:00近江坂三叉路〜10:42大御影山〜11:46大日尾根〜12:18 p887北側で合流〜13:12三重獄〜水谷分かれ14:09〜15:02武奈ケ嶽北尾根〜15:50林道〜15:59石田川ダム=京都 [歩行距離19.1km]

*秋房:石田川ダム8:40〜10:14武奈ケ嶽北尾根〜11:01水谷分かれ〜11:20p855付近〜11:48三重獄分岐〜12:14p887〜12:18上坂・松井と合流(以下同一行動)[歩行距離21.8km]

【記録と感想】52期 秋房伸一

天気予報は雨のち曇り。小雨決行の計画でもあり、スタートからレインウェアで固める。ビラデストから出発した松井さん上坂さんが雨中シビアなことにならなければ良いと思いながら、石田川ダムを出発。

武奈ケ嶽北尾根への道は明瞭で助かった。尾根に上がると冬型の気圧配置による北からの風が雨混じりに強烈に吹きつけてきた。久々の雨中行動だったが、ゴアテックスの性能は確かだった。

尾根筋で傾斜が緩むと、トレイルが不明瞭になり、支尾根や池塘の回避で、緊張感を持って進んだ。無線での上坂さんとの交信は良好だったので、その点では心強かった。

三重獄山頂は高島トレイルからの枝道でピストンになる。頂上を踏むのは合流してからにすると打ち合わせていたので、頂上への分岐は通過して、先を急いだ。

887mピークで進行方向を探ってからほんの少し下ったところで出会えた。

ちょうどその頃から雨が止んだ。ガスも上がってきて、左手の谷越しに長大な尾根が出現した。地形図と同定したら、それはビラデストからの松井さんと上坂さんが当に歩いてきた尾根だった。大御影山の電波塔がメルクマールとして小さく屹立しているのが見えた。

冷たい風は吹いていたが、暗くなる前に無事、石田川ダムに下山した。山深く、なかなか貴重なコースだった。

長大な尾根が谷越しに見えた

【感想】66期 松井美佳

当日は午前中だけ雨予報でした。風速は17mと出ていました。私は薄着が好きな方で、レイン上下と暖かそうなインナーで行きました。寒かったです。使わなくても上着持ってきたら良かったと後悔しました。

前回と引き続き秋房さんが石田川ダムから来て頂けるので上坂さんと2人で入山です。引き続き前を歩かして頂きましたが、ペース配分が下手くそで、雨の中大変お手間をおかけしました。綺麗な場所、広い場所に行くと道迷いをしやすい単純な性格で。。

その度冷静に教えて頂き有り難かったです。秋房さんと合流後は雨も止み素敵な尾根を降りていきます。行きに通った稜線が綺麗に見えました。

素敵な1日をありがとうございました

三重獄ピークにて

【感想】上坂淳一

「高島トレイル」は個人の嗜好や思いつきではなく、江若国境付近の分水嶺をたどるように設定されており、そのことに深く興味をそそられ、完歩を目指すことにしました。コース上にある峠や山頂の多くはハイキングや自転車、バイクなどで通過したことのあるポイントですが、あらためて縦走でのタクティクスを考えてみれば、アプローチが絶望的に不便であることに気づきました。このシリーズでは秋房リーダー自らは事実上の送迎役となっておられて、ご自身は完歩されないことを大変申し訳なく思いつつも、二度と得られないであろうこの機会に何とか踏破してご恩に報いたいと思っています。また縦走一部集中という稀な形式となった場合、無線機はとてもよく働いてくれています。

シリーズ初回は江若国境らしく日本海と琵琶湖の展望を楽しみました。二回目は草原の快適なルートでした。今回はシリーズ三回目の山行です。近江坂から大御影山へはブナ林の続く山稜でしたが、午前中あいにく冬型の気圧配置に風雨が強かったです。稜線のブナは横向けに立ち上がっていましたので、冬季の風雪の厳しさを想像せずにはいられません。新緑の季節に訪れたならきっと爽快だろうと思いました。野坂山地に入ると稜線は穏やかで歩きやすいものの踏み跡が薄いところでは思いのほかRFが困難でした。皆さんのペースについていくのはなかなか厳しいのですが、次回以後も何とか頑張ってご一緒させていただきたいと思っていますのでよろしくお願いします。