京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3971 三嶺~天狗塚~久保の稜線歩き

2022年10月28日夜(金)〜30日(日)

一日目の第一ピーク、目の前に三嶺頂上

【メンバー】CL DT、SL EH、KI、KK、TS、WT、HM、CK 会員8名

【行程】10月28日 天候:晴れ 20:00 ロッジ集合=23:30 道の駅「みまの里」

10月29日 天候:くもりのち晴れ 06:00 道の駅「みまの里」= 07:30名頃 08::30 ~ 三嶺 ~ 西熊山 ~ お亀石避難小屋

10月30日 天候:晴れ 06:00 お亀石避難小屋 ~ 地蔵の頭 ~ 久保分岐 ~ 天狗塚 ~ 牛の背 ~ 久保分岐 ~ 天狗塚登山口 ~ 久保

三嶺-剣山-次郎笈を一望

【記録・感想】64期 EH

昨年秋のDTさん例会(剣山~三嶺)の奥へ進む例会をSLとして開催させて頂きました。公言している通り、毎年少しずつ進み、石鎚まで歩き通す予定です。

残念ながら9月は台風直撃で中止となりましたが、紅葉を期待して10月最終週に実施しました。

三嶺の登りは予想よりも軽く(もっと急傾斜だった気がしますが)、また上へ行くにつれ晴れ間が広がり、稜線に出る頃には見事なピーカン!ですが、めちゃくちゃ冷たい強風のため、寒い寒い。。。耳当て、手袋での稜線歩きとなりました。

寒いとは言え、晴天のこの稜線はやはり最高です。ワイワイ言いながら歩くうちにすぐにお亀石避難小屋に到着。人が多いかもと心配して大きなツエルトを持参しましたが、他には誰も居らず。早速手分けして水汲み/宴会準備を進めます。水はちょろちょろでしたが、しっかり確保できました。

宴会開催に合わせ、歩荷してきた薪を薪ストーブに投入し、暖を取ります。噂では田中陽希が運んできた薪がある とのことでしたが、影も形もなし。もう燃やしちゃったのか??

宴が進むにつれ、小屋に到着する人が多くなり、最終的には19人?(ちゃんと数えてません)ぐらいに膨れ上がりました。

この小屋、設備も状態も良いのですが、この日は外れだったようです。毎週のように来てるというグループ1は室内で閉め切ったまま焼肉、香川の警察官OBグループはジンギスカン、こちらも頻繁に来るという個人(男性)は個人(女性)を追いかけ。。。

グループ1は皆が寝る時間になっても「わしらは宴会を楽しみに来てるから、遠慮せず続けたら良い」と大声で宣言し、そのまま話し続けるのに加え、夜中にも星を見たついでに話を始める始末。。。環境が良いだけに残念でした。。。

朝には昨夜の超冷たい暴風も収まり、風なし快晴の絶好の天気。

地蔵の頭~久保分岐と絶景散歩し、イザリ峠からは荷物をデポして天狗塚経由牛の背まで。瀬戸内も太平洋も石鎚山系も、さらには前回の剣山、次郎笈も見える大絶景の稜線歩きでした。

イザリ峠まで戻って、あとは下るだけ。紅葉のブナ林を抜け、奇岩の川沿いを歩いて山行終了。

と思ったら、アカン、忘れ物した。イザリ峠でザックが転げた時に荷物を一つ落としたままにしてたみたい。。。中身は、ヘッデン、テント用ライト、ココヘリ、大容量リチウム電池(高級品)、ファーストエイドキット、愛宕山の登山お守り、その他。。。はぁ~。。。

まあとりあえず石鎚へ向けて徐々に進みますんで、皆さままた宜しくお願い致します。

追)色々思うところがあり、11/5(土)に再度現地を訪問し、笹薮から忘れ物を回収したほか、綱附森近くまで次回ルート下見してきました(笑)。例会時を上回る青空とちょうどピークの紅葉を楽しむことが出来ました。

1994年改修済のきれいなお亀石避難小屋

【感想】 22期 KI

暑い暑い夏が過ぎ、幾つもの台風が過ぎ、やっとやって来た秋風の季節のとても心地良い山行でした。一週間前の「剣山に積雪」の情報を見て防寒着が増えてしまいましたが、お亀岩避難小屋の薪ストーブのお陰で暖かく過ごす事ができました。紅葉の林と丈の低い笹原の広々とした山々、四国の山ならではの景色です。夜の星空もとても綺麗でした。気持ち良く歩いて、小屋に着けば、それぞれのザックから出てくる大量のお酒とおつまみで乾杯。黒豆の枝豆とラタトゥィユも素敵でした。こんなに贅沢をして良いかしら。車のデポから薪の準備や食材の下処理まで皆さんの労力の結集に感嘆しました。とても感謝です。有り難うございました。

恒例。今回は赤ワインスタート

【感想】53期 TS

昨年の例会で剣山から三嶺まで歩き、今回はその先の天狗塚まで歩いて来ました。しかし、さらにゴールは石鎚山まで歩くとの事ですが、私は四国一と言われる笹原の稜線歩きを堪能する事と薪ストーブで暖を取りお酒を飲む事を楽しみに参加しました。

名頃登山口をスタートして「ダケモミの丘」を過ぎ三嶺ヒュッテに到着。三嶺山頂からは360度展望が楽しめ、昨年歩いた稜線が青空の下に続いていました。

さらに西熊山までも笹原の中を散歩しているような稜線歩きが続き、本日のお宿「お亀岩避難小屋」(2021年5月末に改修工事が終了、また北欧ノルウェー製 の ヨツールF400という薪ストーブもあります)に到着。早速持参した薪をストーブに入れて着火式を済ませ、いつものように夕食にはだいぶ早いですが、乾杯がスタートしました。そして夕食はKMさん特製のラタトゥィユでした。いつも美味しい食事をありがとうございます。

また、翌日地蔵ノ頭から見た牛ノ背はまさに牛の背のようななだらかな山容の笹原で池塘もあり、いつまでも居たくなる場所でした。もちろん二つの楽しみを達成する事もできました。

最後に普段あまり行く機会のない四国の山域ですが、山岳会に席を置いているからこその機会が得られた事に感謝しつつ、前回に引き続き楽しいメンバーと過ごせた充実した山行きでした。「リーダーをはじめ皆さんありがとうございました」

2日目。朝日とともに小屋を出発

【感想】56期 DT
昨年、三嶺のピークに立った際はガスっていて何も見えなかったのでその西奥にはほとんど興味はなかった。EHさんより「西奥の稜線も素晴らしい景色で宿泊する予定のお亀岩避難小屋もきれいとの事でぜひ行きましょう」との誘いを受けたのは春先のことであった。

しかしお互いにスケジュールがかみ合わず、9月の計画になったが天候不良で延期、結果10月下旬になってしまった。

避難小屋には暖炉があるとの情報を尾上さんからいただき是非利用しようとTSさん提供の薪を皆でボッカ。初日の三嶺への登りは天気予報とは違い曇りで風もあり肌寒い。下山者に頂上の様子を聞くとガスっていて何も見えなかったとのこと。昨年と同じかとモチベーションが下がる。

しかし登るにつれ稜線のガスが取れだし、再度下山者に聞くとガスは無く素晴らしい景色が広がっていたとの事。一転しモチベーション急上昇!期待通り頂上に着くとガスは取れておりこれから目指す稜線がずっと先まで確認できる。なだらかな笹道で聞いてた通り気持ちの良い稜線である。どんどん進むも気持ちの良い稜線は更に先へ先へと続いている。やがて避難小屋が見えたがもっと先へと気持ちの良い稜線は続く。いつかはそっちへも行きたいと思いながら避難小屋へ下った。

小屋へ到着するが時間が早かったせいか誰もいない。昨年の白髪避難小屋のように我々の貸切になればと思ったがとんでもない、超満員になった。早速暖炉に火を入れる。暖かい。薪をボッカしたかいがある。人が多かった分色々不具合もあったが、いい小屋であった。
翌日、天狗塚を目指し出発。本日下山する分岐点の天狗峠まできて「いつかは行きたいと思った気持ちの良い稜線」はこれから向かう牛の背であることが分かった。快晴の中広くなだらかな丘の歩行は最高に気持ちいい。まさに巨大な牛の背中を歩いているようであった。気温もちょうどよく紅葉も始まっており素晴らしい山行であったが、やはりこのコースは新緑の中、薫風を受けながら歩くのが一番であると感じた。
素晴らしい企画をしていただいたEHさん、いつもながら工夫を凝らした食事を提供いただいたKMさん、山行を盛り上げていただいた皆さんありがとうございました。次の機会も宜しくお願いします。

しかし、EHさんは余程この場所が好きなんですね。翌週も行くのですから・・・

地蔵の頭のモルゲンロート

【感想】63期 OM

当初の予定では別用事で参加できなかったが、雨で順延になったおかげで追加参加させていただき感謝です。四国の本格登山は初めてで、昨年剣山から三嶺に行かれてよかったという話を聞いており、ずっと行きたいと思っていたが、今回実現することができた。また高知県に入るのは初めてのことだった。

車2台でうまく回っていただき効率よく帰ってこられた。登り中段ではちょうど紅葉が見事で、稜線ではすばらしい笹原の景観だった。瀬戸内海と太平洋の両側が見えたのも感動した。宿泊した避難小屋はきれいで水場も近く、みんなで運んだ薪を燃やした薪ストーブで暖が取れ癒された。食事も手の込んだ料理を作っていただき、吞兵衛達の酒宴も楽しく過ごし、酔っ払ってすぐ寝ることができた。

ちょうど良い日程を組んでいただき、思ったより寒かったが小屋で暖か取れ気持ちよく帰ることができた。次回も続いて石鎚山に向って行くという事の様でぜひまた参加させていただければと思う。