2005年6月18日(土)
【参加者】2名
【天候】晴れ時々曇り
【行程】貫井谷入渓8:45~12:15武奈ヶ岳12:45~13:45駐車場
【記録】46期 A.M.
梅雨だというのに花折峠を越えて見えてきた安曇川はかなり水量が少なそうに感じる。貫井の集落を越えて林道終点の空き地に駐車し身支度を整えるが、ここはすぐに貫井谷に入渓できる非常に便利な場所である。
貫井谷の下流は安曇川同様に水量が少なく、支流に間違って入ったのではないかと思うくらいの水量である。しばらく単調な沢歩きで進み、二俣を過ぎる頃からいよいよ滝が連続して現れてくる。
貫井谷の特徴は直瀑が少なく、ゴルジュが発達した深い谷の中の斜瀑が多く、さらにもともと水量があまり多くなくいので、直登せざるを得ない滝が多いことである。ただし、両岸が切り立っているところが多いので、巻いても結構危険で苦労しそうなので、結局は滝を登るのが一番安全で早いかもしれない。
下から見ていると何となく登れそうな傾斜の滝も、必ずと言っていいくらい一手か二手ホールドが厳しかったり、逆層で滑りやすかったりと、渋いバランスで騙しだまし突破する技術と慣れが必要である。ただ2、3の滝には非常に有難い位置に残置ハーケンがあり大いに助けられた。
また、今回はすべてUさんにトップを登って頂き、何箇所かシュリンゲで引っ張り上げてもらったりして大いに助けて頂いた。
最後の詰めもほぼ完璧で、武奈ヶ岳のほんの数十m南に抜けることができた。この谷は遡行自体の素晴らしさと、もうひとつの大きな魅力は比良の主峰である明るい武奈ヶ岳のピークに暗い谷から直接抜けられることでる。
下山も細川と貫井の中間に延びる尾根道を走るようにしてわずか1時間で駆け降り、また遡行でもロープを使用しなかったので下山を含めた全体のコースタイムも速攻と呼べるものではなかったかと思う。