京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3950 仙丈岳-甲斐駒が岳+粟沢山 ※テント泊ポイント

2022年7月28日夜(木)〜31日(日)

摩利支天を望む

【メンバー】CL EH、SL DT、KI、TS、HM、OM 会員6名

【行程】

■7月28日 天候:晴れ、夜に雨 20:00 京都駅八条口=23:30 道の駅「南アルプスむら長谷」(駐車場泊)

■7月29日 天候:晴れ/夕方に雷雨 05:00道の駅「南アルプスむら長谷」=5:30 仙流荘 06:05(バス)=06:55 北沢峠~07:05 長衛小屋 テン場 07:40~09:35 栗沢山 10:05~10:50 仙水峠~12:10 テン場

■7月30日 天候:晴れ/午後より曇 05:20 長衛小屋 テン場~06:00 二合目~06:40 四合目~07:20 六合目~08:00 小仙丈ケ岳 08:15~09:10 仙丈ケ岳 9:40~09:50 仙丈小屋~10:40 馬の背ヒュッテ~11:25 藪沢大滝ノ頭~12:25 北沢峠~2:35 テン場

■7月31日 天候:晴れ 04:00 長衛小屋 テン場~04:20 北沢峠~05:00 二合目~06:00 双児山~06:45 駒津峰 6:50~07:30 岩稜コース分岐~08:15 甲斐駒ヶ岳 8:35~09:50 駒津峰10:00~10:45 仙水峠~11:40 テン場 12:15

甲斐駒ヶ岳山頂にて

【記録・感想】64期 EH

2019年頃からいつ行こうかと考えていた北沢峠ベースの100名山2つに栗沢山を加えた空荷ピストン3連発を提案させて頂き、無事メンバーも集まったので例会として開催させて頂きました。

テント、コッヘルの調達から、登山計画までほぼほぼ先輩方の丸抱えで開催まで数日のところで天候的に不安な状況となりましたが、それも晴れの神、DTさんを頼ってそのまま決行とさせて頂きました。

いざ行ってみると、朝からピーカン。混雑を避けるべく金曜朝スタートとした北沢峠への移動ですが、始発のバスには乗れず、増発2台目の臨時バスでの移動となりました。ところがテン場は思いのほか空いており、さっさと場所を決めて準備完了。すぐに栗沢山へ出発です。

トップは道にも精通し、ペース作りが抜群にうまいDTさんにお願いして、いざスタート。多少の急登、岩稜帯がありましたが、皆さん寝不足をおして、2時間で余裕の山頂着となりました。目前に白い肌を見せる甲斐駒ヶ岳、反対側には明日登頂予定の仙丈ケ岳が良く見えています。なぜか栗沢山の頂上は携帯電波の状況が良く、天気予報情報をゲットしましたが、概ね変わるところなく、朝は晴れるが、午後は雨の予報でした。明日からは早朝行動を心がけよう と思いながら午後は大宴会。楽しい。

2日目(7/30)は6:00発で仙丈ケ岳を目指します。朝一からピーカン。今日も暑い一日になりそうです。小仙丈手前で樹林帯を抜けてからは燦燦と輝く太陽に水分と気持ちをもっていかれながらも、澄んだ空気のおかげで見える遠景に力を頂き、なんとか全員完登。TSさんは今日で4回目の挑戦で初完登!おめでとうございます。

午後はやっぱり大宴会でTSさんによる差額サポートの生ビール(大)で乾杯。ここまで2連勝でKIさん、TSさんの雨パワーがDTさん晴れにすっかりやられています。明日はどうなることやら。

3日目も朝から快晴。昼のバスで撤収すべく「遅くとも4:00発」予定でしたが、KIさんの「カメラない事件」(昨夜の飲み過ぎによる?)、HMさんの「電池変えたらヘッデン付かない事件」が立て続けに発生し、出発は4:00ギリギリになりました。が、DTさんのペースメイクで結局時間的には余裕を残して、無事に甲斐駒ヶ岳も全員完登し、予定通りの時間で撤収することができました。仙丈ケ岳甲斐駒ヶ岳は隣同士なのに全然山容が違い、またこの上ない晴れに恵まれた3日間を楽しむことができました。DTさんのおかげで晴れの3タテ、KIさん、HMさんの豪華夕食、ボケ倒すOMさんと突っ込みのTSさんというメンバーのおかげで最高に楽しい例会にして頂き、本当にありがとうございました。

仙丈ケ岳頂上へあと10m(右上が山頂)

【感想】53期 TS

1週間前のてんくらでは、3日間とも全て「Ⅽ」の予報でした。また、参加表明した時は、北沢峠をベースに3日間で百名山2つと甲斐駒ヶ岳を望む栗沢山を登るのも正直不安でした。それもあり、今回も仙丈ヶ岳登頂は断念かと思っていました。

しかし、DTさんが、グループラインで、「TSさんは過去3回登れていないので、是非行かせてあげて下さい。」とのうれしいメッセージを頂き、晴れ男のDT大明神をはじめ、参加者の皆さんの「氣」のお陰で決行でき、しかも快晴の登頂となりました。

また、何時もの下山後のテン場でのビールで乾杯にはじまり、初日は夏野菜たっぷりの豚汁、2日目は棒棒鶏と麻婆春雨で「てん場食堂(居酒屋)」が開店し、仙丈ケ岳登頂以上の感動でした(笑)

再確認として、コロナ渦の中では、例会山行も企画が難しいかと思いますが、例会にする事により特に60期以降の会員の方との触れ合いもでき、さらに新たな気づきもでき、有意義な時間を過ごせたと思います。

一緒に食事をとり、テントで寝ると今まで当たり前のようにしていた事が難しい状況ではありますが、例会を企画頂いたEHリーダーをはじめ素晴らしいメンバーと素晴らしい稜線を眺められる山域でした。皆さんありがとうございました。

テン場:思ったほどの混雑ではなかった

【感想】56期 DT

出発前は天候が不安視されましたが、素晴らしい天候に恵まれ最高の山行となりました。一度で三度おいしい例会で三度ともこんなにおいしかったのは珍しい事です。これも参加者の皆さんの日頃の精進のおかげと感謝しております。食事もKIさんの野菜たっぷり豚汁、HMさんの自家製麻婆春雨と大変美味しく一度で三度ならぬ五度おいしい山行でした。食事担当の方にはお世話掛けますが、やはり山行は共同食が楽しく美味しく山小屋の食事とは比べ物にならないです。

登頂行程はピーカンで暑くてバテ気味でしたが、途中から見える景色や頂上からの展望は絶景で改めて南アルプスの良さを感じ取りました。

EHリーダー、ご一緒いただきました皆さんありがとうございました。また、別の山行でも宜しくお願いいたします。

好天の栗沢山。頂上はまもなく。

【感想】57期 HM

若いころに比べて随分、弱気になりましたが会のメンバーのお力添えで栗沢、仙丈、甲斐駒と三山の頂上を踏むことができました。

当初、予報で天候は荒れ模様。雨の中の山行も覚悟しておりましたが三日間、見事に晴天の中きもちよく歩くことができました。

栗沢は一歩が大きく歩きづらい。時によじ登り息絶え絶えでたどり着いた頂上は絶景。次の日に登る仙丈は優雅、甲斐駒ヶ岳は力強くかまえています。北岳に富士山と景色が広がり多くのパワーをいただきました。

仙丈はなだらかに見えて中々の登りごたえ。5合目あたりからカールの美しさを堪能。頂上からは雑誌で見た地蔵尾根もしっかり見えました。いつかこの尾根から仙丈を目指したいものです。

そして最終日は甲斐駒ヶ岳。こちらも一歩が大きい岩場ありで結構体力をもっていかれます。必死でのぼり気付いたら頂上を踏んでいました。こちらも晴天と絶景。まだ下山が残るもののなんとか三つの頂上を踏めたことでほっとしました。

EHさん、リーダーらしくテン泊不慣れなHMのフォローありがとうございました。KIさんの「野菜たっぷり豚汁」疲れた体にしみました。むちゃくちゃ美味でした。DTさんの話しで腹筋崩壊寸前に。TSさんのつっこみでもう腹筋のびのびに。OMさんの缶チューハイどこいったんでしょう?(涙)てか、あのコンパクトな荷物のどこにチューハイとビールが入っていたのかもものすごく気になります。

良く歩き、良く笑った山行となりましたね。ご一緒できた皆様、感謝です。

本当にありがとうございました。

毎度おなじみの光景ですが、今回はエビスの生!(笑)

【感想】63期 OM

毎年旅行で行く富士見高原方面から、いつも頂上を白く輝かせて威容を誇っていた甲斐駒ヶ岳南アルプスの3,000m以上の山で独立峰の様に誇っていた仙丈ヶ岳、いつかは登ってみたい山々が同時に登れる例会が提案され躊躇なく参加させていただきました。なおかつバスから降りて10分の標高2,000mのテント場をベースに両方ピストンで行けるなんて。

まして天候に恵まれどの行程でも素晴らしい眺めを堪能させていただき、行程中一時日本の高い山のNo,1,2,3(富士山、北岳間ノ岳)を同時に望めることもできた。

また食事ご担当のお二方の手の込んだ食事を頂きながら最近できなかった宴会を楽しむことができ、忘れることの出来ない例会となりました。

ただ暑さに弱い私にとって最終日の甲斐駒ヶ岳からの下りではバテ気味になり、一時傘をさして暑さをしのぐ格好となってしまった。皆さんのスタミナには恐れ入りました。もう少し鍛えないとと反省した次第です。

このような素晴らしい例会を企画いただいたリーダーと、楽しく山行に加えていただいた皆さんに感謝致します。